川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

決済書類が山積み

2024年06月28日 | 日記・雑記・独り言
相模原某所のマックで、インテグリティセミナー前に仕事。

決裁書類山積みですが逃げずに頑張ります!

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丈夫玉砕すとも甎全を愧ず

2024年06月28日 | 歴史
丈夫玉砕、全(センゼン)を愧ず

西郷の最も有名な漢詩(幾たびか辛酸を、、児孫のために美田を買わず)の、あまり取り上げられない一節。

成敗がどうであろうと、玉砕覚悟で。

西郷が陽明学に傾倒していたことを示す一節。

ちなみに同時期に、これも陽明学徒・長岡藩家老河井継之助が全く同じことを言っている。

瓦全(ガゼン。上のセンゼンと同じ。酔生夢死で為すことなく生きること)は意気ある男児の恥ずるところ、よろしく公論を百年の後に俟って玉砕せんのみ。

この玉砕精神で、北越戦争や、西南戦争で、多数の死者が出た。

だから功罪はある。陽明学は危険だ。

さて、「敬天愛人」を自らの思想とした大西郷が、なぜみっともない(結果になった)西南戦争を起こしたのか?

  1. 死地を探した(ある意味、自殺だった)
  2. 武士の死場所を与えた
  3. 本当に明治政府に怒っていた
  4. 本気で戦った(けど能無しだった)
  5. 病気だった(睾丸の病気が脳に回っていた?)
など、いろんな解釈がある。

でも、この「丈夫玉砕、全(センゼン)を愧ず」からすると、

 このまま新政府に侮辱されるのでは武士の名折れ、成敗は度外視して玉砕したる

って覚悟・意地・片意地が垣間見える。

「敬天愛人の信奉者の西郷がなぜ西南戦争を起こし、そして、なぜ西南戦争でかつての知略を発揮できなかったのか」ってのは、日本人の永遠のテーマ。司馬遼太郎でさえ、結局『翔ぶが如く』で書き切れなかった? 『西郷どん』で林真理子がどう書いたのかは知らない。

遠藤周作も『最後の殉教者』で西郷について触れている? キリスト者の立場から。これは読まないといけない。

 ※ 確認したら、触れていませんでした。

鹿児島出身の海音寺潮五郎がどう書いたかも調べ直さないと、、、 調べることが多すぎだ。。。

ーーーーーー

こちら https://yosiffic.com/hca/095_sego-don_to_seisho.pdf のサイトはよく調べて書けています、ご参考に!

 ※ 冒頭画像は、沖永良部の、西郷隆盛記念館。



コメント (5)
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一世の智勇を推倒し、万古の心胸を開拓す

2024年06月28日 | 古典・漢籍
一世の智勇を推倒し、
万古の心胸を開拓す

沖永良部の西郷隆盛記念館に掲げてあった、陳龍川の言葉。能筆な西郷が墨痕淋漓と大書した。

この陳の言葉は、西郷隆盛が尊敬する藤田東湖の家かなんかに掲げてあった。

それを気に入った西郷隆盛が座右の銘にした。

隠居したみたいにして師弟を教育する場所(有名な私学校とはまた別)の門に掲げていたらしい。

意味は 著者からのメッセージ | SLBAコラム のサイトの説明が1番いい。

同時代の、今の、ヒーロー(智勇)になろうなんてチンケな野心を立てるな。

万古の民草に影響を与えるような壮大な志を立てよ。

30年単位でモノを考えるな。300年1000年単位でモノを考えよ、と語りかけている。

万古の心胸、って文字からすると、100年単位では短すぎますね。

ーーーーーー

こういう文字は、明朝とかゴチックの活字にしたって、なんの有り難みがありませんね。

文字が精神を宿して読み手に語りかけるということがない。

見てください、この冒頭画像の西郷の字。

活字とは大違い、、、

見る者の凡俗な虚栄心をグサリと突き抜いてきますね。

読む者の浅薄な功名心を焼き尽くしますね。

眺める者の腑に染み込み、浩然の気を生ぜしめ、沸騰せしめますね。

これから私、サインを求められたら、これを書こうかな、、、

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