家庭連合は宗教じゃない。

家庭連合は宗教じゃない。

ここ沖永良部でそう思いました。

そう言える、そう言える側面もある。

きっかけは、沖永良部老婦人の、「当たり前」という言葉。

ここ沖永良部の高齢のご婦人で、家庭連合信者の方が、家庭連合の教えを「当たり前のこと」と何度も表現されていた。

家族を大切にする、世界平和を目指す、、、

ふむ。

そうだよね、家庭連合の教義に、今、なにか、日常生活に関わることで、突飛なこと、反社的なことは、何一つない。

当たり前のことをしよう、って教義だ。

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家庭連合では、実は、究極的には、宗教をなくそうとしている。これは最近何度かここで書いている。

神に会うのが目標。One Family under Godを標榜している。神に会う、神の有難みを知る、神の御心を知るのが目標。

そのための手段が、宗教。

目的が達成できれば手段は要らない。だから、世界みんなが神を知ってくれれば、宗教なんかなくてもいい。

世界がみんなOne Family under God になる、そういう夢の、理想が実現するための、過渡期として、手段として、宗教があるだけ。

これが家庭連合の「宗教」観。

宗教をなくすための宗教。

宗教のない桃源郷が完成するまでの、過渡期としての、宗教。

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その手段たる宗教を頑張っている家庭連合の教義の中心は、「原理」。宇宙の原理。万物の原理。

私はあまり詳しくありませんが、要するに、宗教チックというよりは、科学的。正分合とか、歴史解釈とか、いろいろ、学問的に、「原理」を説明せんとしている。

「半分宗教で、半分科学」。と私は思って／感じているんですが、その家庭連合＝統一教会の原理（統一原理）も、ある意味、手段。

目的は、統一。Integration。争いをなくす。One Family under God.

宗教も、学問も、経済も、文化も、みんな、、、　

みんなひっくるめて、統一しようよ、仲違いはやめようよ、人類みな兄弟だろ、仲良くしようぜ。

それがOne Family under God. 

「統一運動」ってカタい言葉で聞くと、正直、ドン引きしちゃうけど（日本国民の９９％はドン引きする。私も数ヶ月前まではそうだった）、家庭連合が目指しているのは、そういう、壮大な志。

統一運動（Unification movement）を信じるのが、家庭連合信者。英語ではUnificationistという。私もフランスで英国学者のアイリーン・バーカーさんからそう間違えて呼称された。

私は信者じゃないのでUnificationistではありません、って訂正しておいたけど。

One Family under Godのために、なんでもかんでも「統一」、まあ和合ですね、それを考えるのが、家庭連合。

その一手段、一側面が、統一教会（家庭連合）の教え。

だから、文鮮明の中では、たぶん、統一教会ってのは、彼の思想の、一部。One Family unde God を目指して、統一運動をする過程の中の、宗教の部分を担っている、一部。

「手段」としての宗教。「一部」としての宗教。

みんなが仲良くしましょう、それが世界平和に繋がりますよ、って教えの、一部にすぎないから、当たり前のことしか言わない。

ユニバーサルなことしか言わない。普遍的なこと、当たり障りのないこと、当たり前のことしか言わない。オーソドックスなこと、（小文字の）catholic なことしか言わない。

家庭連合の教義が「当たり前」なのも、統一運動・和合運動・One Family under God の、一部にすぎないから。

「宗教」の仮面を被っているけど、宗教にカテゴライズされるけど、それはある意味、世を忍ぶ仮の姿。説明のための便宜。

だから、家庭連合は、「宗教」的じゃない。

例えば。

家庭連合では、

1. 良心は両親にまさる
2. 良心は先生（文鮮明）にまさる
3. 良心は神様にまさる

っていう。文鮮明のみ言葉。

これを半年前くらいに知ったとき、「おい、そんなこと言っていいのかい」って思った。

「信者の良心が、教祖にまさる」って言っている。んなこと言ったら、教祖の言うことを聞かなくなっちゃうじゃないか。

え！？

信者の良心が、神様にまさる？？？

そんな傲慢な考え、「宗教」じゃないよね。そう思った。

ただ、こうも思った。

いい宗教じゃないか。一般の人がイメージするように、「メシアを名乗る文鮮明のカリスマで霊感商法をやらされている」んじゃない。

両親の言うことよりも、文鮮明の言うことよりも、神様云々よりも、自分の良心を大事にしなさい。

いい教えじゃないか。

かように、家庭連合は、一般の宗教ではない。

そう言えると思いました。

家庭連合は宗教じゃない。

そう言える側面は、たしかに、ある。

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この家庭連合の案件に関わって１年９か月くらい。

東京にいるだけではなく、フランスや沖永良部で、いろんな信者にお会いして、私の中の理解も、だいぶ深まってきました。