東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

「137億年の物語」

2013-03-22 12:46:28 | 学習塾塾長の日記
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

 昨日の午後から良い天気が続き、今日も心地よい一日になりそうです。

 近頃、愛知県沖の東部南海トラフ海域でメタンハイドレートの産出試験に成功したという日本にとって嬉しいニュースがありましたが、メタンハイドレートは「ペルム紀末の大量絶滅」にも関係があるようです。

 ペルム紀というのは約2億9900万年前から2億5100万年前で恐竜の出現する前の時代になります。その時代に大陸が衝突し超大陸「パンゲア」を形成し、その大陸衝突の結果、火山活動が活発になりました。また、南極大陸に衝突した隕石の影響で火山活動が活発化したとも考えられています。いずれにしても、その火山の噴火によって二酸化炭素濃度が上昇し、気温と海水温が急上昇した結果、海底に閉じ込められていたメタンハイドレートが噴き出して、数十億トンのメタンが大気中に放出されました。二酸化炭素を上回る温室効果作用を持つメタンは、さらに気温を押し上げて、全生物の96%が絶滅したと考えられているようです。

 以上の話は、「137億年の物語」というクリストファー・ロイド氏の著書にありました。この本は去年の9月に出版されたもので、とても面白いです。ビッグバンから福島の原発の話まで書いてあって「ああ、そういうことだったのか」という腑に落ちることが数多く書いてあります。例えば、地球の酸素濃度変化と生物の大型化の関係、大型動物の存在と戦争の関係、単子葉類と双子葉類の話など。

 著者は、自分の子供に自然科学と歴史を双方向から教える必要から本書を著したそうなので、中学生はもちろん小学校高学年でも読めると思います。春休みに手にとってみたらどうでしょうか?税抜きで2,990円と少々高いですが。出版社は文藝春秋です。



▲「137億年の物語」

▲昨日紹介した「月下推敲」

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