老子の言葉に「和光同塵(わこうどうじん)」 があります。
輝く才能を見せびらかすよりも、それを隠し、世間の中に同化して交じり合うという意味です。
一人だけ脚光を浴びるよりも、どこにでもいる凡人として生きることを和光同塵といいます。
老子は「人望のある人」とは、「俺が俺が」と自己主張などしない。
常に控えめな態度でいる。
未熟者だと思って謙虚に振る舞うので、かえって信頼されるのだ。
そんな人は功績を自慢しないし、他人を見下すこともしないので、いつしか人望が集まり、尊敬されて知らないうちに上に立つ人になっていると述べています。
自己主張しないと生きていけない外国では分からないかも知れませんね。
1694年11月28日大阪御堂筋で没す。51歳。
今日は芭蕉の命日です。
朝何気に芭蕉の事が頭に浮かんだので知らべました。
最後の最高傑作と言われている句。
『この秋は
何で年寄る
雲に鳥』
この秋は、まさに人生の終わりの秋だった。
『旅に病んで
夢は枯野を
かけめぐる』
旅の途中で病に倒れ、うとうと眠る夜の夢は寒々とした枯れ野を一人かけめぐる夢である。
身に深い老いを感ずる。
秋風に運ばれるように
雲は流れ去っていき
雁は北に向かって発つ。
私の死期はもう近い。
素晴らしい辞世の句に
感銘しました。
私もコロナ陽性になり自宅で休んでいます。