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一日一書 1518 そぞろあるき・ランボー・永井荷風訳

2019-01-08 15:28:30 | 一日一書

 

ランボー・永井荷風訳

 

 

 

  そぞろあるき    


蒼き夏の夜(よ)や
麦の香に酔(ゑ)ひ野草(のぐさ)をふみて
小みちを行かば
心はゆめみ、我足(わがあし)さはやかに
わがあらはなる額、
吹く風に浴(ゆあ)みすべし。

われ語らず、われ思はず。
われただ限りなき愛
魂の底に湧出(わきいづ)るを覚ゆべし。
宿なき人の如く
いよ遠くわれは歩まん。
恋人と行く如く心うれしく
「自然」と共にわれは歩まん。

 

 

半紙

 

黒文字楊枝

 

 

高校時代、この詩は国語の教科書に載っていました。

それ以来、忘れられない詩となっています。

ランボーの詩は、これ以外にはほとんど読んだことないというのも

お恥ずかしい次第です。

 

 

 

 

 

 

 


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