Yoz Art Space

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一日一書 949 大の字に寝て涼しさよ淋しさよ・一茶

2016-07-31 17:18:51 | 一日一書

 

一茶

 

大の字に寝て涼しさよ淋しさよ

 

半紙

 

 

実に分かりやすい句です。

ただし、「涼しさよ」までは。

最後の「淋しさよ」は、そんなに分かりやすいわけじゃありません。

 

どこから来るのか、その淋しさは、と考えると

一茶の心の風景が見えてくるようです。

 

 


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一日一書 948 あつき夜や江戸の小隅のへらず口・一茶

2016-07-30 13:57:20 | 一日一書

 

一茶

 

あつき夜や江戸の小隅のへらず口

 

半紙

 

 

一茶というと、カエルやハエの句がすぐ浮かんで

幼稚だとか、素朴だとか、泥臭いとかいったイメージがあるかもしれませんが

これがどうして、知的で、近代的な句も多いようです。

 

この句なんか、とても皮肉。

暑い暑いといって、路地なんかに出てきて

ご近所同士で、しゃべっている。

それを聞いていると、どれもこれもつまらぬ無駄話だ。

というような意味。

 

江戸は、結局、一茶の安住の地ではなかったわけです。

 


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一日一書 947 鮎くれてよらで過ぎ行く夜半の門・蕪村

2016-07-29 19:19:21 | 一日一書

 

蕪村

 

鮎くれてよらで過ぎ行く夜半の門

 

半紙

 

 

蕪村の句は物語だとよく言われますが

これなどは、そのひとつでしょう。

 

友達が、夜にふらっとやってきて

鮎をくれた。

どこかで釣ってきたのでしょうか。

ほらっ、と言ってぽんと投げ出し

ちょっと酒でも飲んでいけよと言ったのに

じゃ、と言ってかえっていった、というような情景。

 

「夜半の門」が、自分と友達の間にある。

その門が、友達との交流を促すものでもあり

また断ち切るものでもある。

 

別に喧嘩してるわけじゃない。

だって、鮎をわざわざくれたんだから。

でも、寄っていかないで去っていく。

 

そんな淡い友達との関係が、

鮎の香りの中に描かれている。

しかも、黒々とした門が真ん中にある。

 

いい句です。

 

 

 

 

 


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一日一書 946 短夜や芦間流るる蟹の泡・蕪村

2016-07-28 19:21:31 | 一日一書

 

蕪村

 

短夜や芦間流るる蟹の泡

 

33×15cm

 

因州和紙・よもぎ染

 

 

 

 

夏の夜明け、海近い川岸には葦が一面に生い茂っている。

その青い葦の間を縫うようにして蟹の白い泡が

ゆるく断続的に流れていく、の句意。

(「日本古典文学全集」(小学館)」より)

 

実際には「蟹の泡」でなくてもよく、ただ夜明けとともに

蟹が活動し始めたんだと断定するのは俳句的手法とのこと。

 

いずれにしても、夏の朝のさわやかさを感じとることができればいいのでしょう。

 

紙は、因州産で、「よもぎ染」とあります。

ちょっと緑がかったざらついた紙。

ヨモギが入っているんでしょうかね。

おもしろそうなので買ってみました。

実際にはこの写真よりだいぶ色が薄いです。

 

 

 


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一日一書 945 東海の小島・石川啄木

2016-07-27 16:48:16 | 一日一書

 

石川啄木

 

東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたはむる

 

半紙

 

 

啄木の筆跡をまねてみました。

「臨書」というわけではないですが、

カワイイ字だなと思ったので。

ペン書きですが、あえて筆で。

 

啄木の筆跡はこれです。

 

 

 

 

 


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