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一日一書 311 花の外には松ばかり

2014-04-30 16:33:31 | 一日一書

 

花の外には松ばかり

 

謡曲「道成寺」より

 

(半切四分の一)

 

 

久しぶりに、お能をみました。

先日、NHKで放送していた喜多流の「道成寺」。

やっぱり、能はいいなあ。

大学生の頃には、ずいぶん見たものです。

今回は、副音声の解説がとても分かりやすくて

ずいぶん、勉強になりました。

 

 

書の方は、いろいろ書いてみましたが

こんなのも。

どっちがよいのか分からないので載せておきます。

 

 

 

 

 


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一日一書 310 湖面

2014-04-28 15:12:15 | 一日一書

 

山本洋三「湖面」より

 

(半紙)

 

 

前回と同じ詩集より。

全文は以下の通りです。

 

 

  湖面

 

湖面に

躍りあがる魚の

一瞬の輝きのうちに

空は

色あせる

 

友よ

君に語る何事かを

ぼくはどうしても

思い出せない

 

かぶりなれた帽子を

なくした時のように

妙に首筋が寒いんだ

 

湖面に暗い風が立って

友よ

ぼくはもう二度と語れない言葉を

なくしてしまったようだ

 

 

この頃の詩は、どうも思わせぶりで

気取っていて、お恥ずかしい限りですけれど

まあ、これも第1連だけなら、それなりに読めるのではないかと。

 

あるとき、ふっと、いい考えが頭に浮かんでも

次の瞬間には、もう忘れている。

あれ、なんだっけ。

いいことだったんだけどなあ、と思いつつ

もう二度と思い出せない。

そんな感じが、当時のぼくの詩の一つのテーマだったみたいです。

 


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100のエッセイ・第9期・77 「きょう」は長いか短いか

2014-04-27 10:14:57 | 100のエッセイ・第9期

77 「きょう」は長いか短いか

2014.4.27


 

 同級生の友人に近況をメールして、そこに、「毎日が日曜日状態となったけど、何ていうのかなあ、とにかく、一日があっという間に過ぎるのでオソロシイ。どこかへ出かけたほうが少しでも、一日が長くなるかと、バカみたいに出かけてみても、時間の過ぎ方は、変わらないもんだね。結局、人生って、短いんだというのが毎日の結論です。」と書いたところ、「あっという間に過ぎる一日、とは思わなかった。なかなか過ぎないので、お寺まわりなどで紛らわし、夫婦二人きりの老後の練習をしているのかと思ってた。ぼくは、(定年になったら)家の片隅に置いてもらって、長い一日を、溜めた本を読んで、のんびり過ごそう、過ごせるぞと期待していました。そうか、短いのか。30年、40年、50年前の過去もつい昨日、どころか半日前ぐらいの気分だけど、きょうが短い、とは思わなかった。」という返事が来たので驚いてしまった。

 歳を取ればとるほど、時間の経つのが早くなるのが当たり前だと思っていたし、その中には「きょう」も短いというのは当然含まれると思っていたからだ。

 けれども、彼は、「30年、40年、50年前の過去もつい昨日、どころか半日前ぐらいの気分だけど、きょうが短い、とは思わなかった。」と、「30年、40年、50年前の過去」と「きょう」を分けて考えている。やっぱり、物事は経験しないと分からないということなのか、それとも、「きょう」まで短いと感じるのは、ぼくだけの特殊事情なのだろうか。

 たとえば、鎌倉へ行ったり、公園に行ったりしない最近の日の様子は、こんな感じだ。

 朝は、7時すぎまでベッドを出ない。5時半ごろにはたいてい目が覚めているのだが、トイレに行っても、またベッドにもぐり込み、ラジオを聞いたり、iPadでブログを読んだり本を読んだりして、ウトウトしたりグズグズしたりしているうちに、隣の部屋の家内が起きて階下へ行く気配で、ようやくベッドから出る。

 朝食を食べながら、『花子とアン』を見たあと、まだ肌寒いので、コタツに入って横になると、また眠くなる。下手をするとそのまま1時間ぐらいコタツに入ったままウトウトしてしまう。週に2~3回、マッサージへ出かけるが、帰ってくるともう昼食だ。昼食を食べながら、『ヒルナンデス』を見たりしているうちに、あっという間に、1時を過ぎる。午後にはブログを書いたり、書を書いたり、教科書の仕事をしたりはするが、気がつくと6時近くになっている。夕食は6時と決めている。

 最近は、夕食では(朝も昼もだが)米の飯は食べずに、そのかわり日本酒なら1合、ビールなら缶ビール一杯を飲む。それだけしか飲まないのに、かなりいい気持ちになる。夕食は7時には終了。昔は、夕食も15分ぐらいで食べてしまったものだが、最近では、家内の母と一緒に食べているので、それに合わせて、なるべくゆっくり食べることにしている。その後は、もう仕事めいたことはいっさいしないことにしているが、7時半ぐらいまでは、パソコンの前でなにやかやとやっていて、7時半ぐらいになると、片付けを終えた家内と一緒に、テレビを見る。

 家内と一緒にテレビを見るようになってから、はや10年以上になると思うのだが、以前は、たいてい録画していた日本のサスペンス系のドラマを見ていた。しかし、さすがに、10年も見続けていると飽きてきてしまい、しかも、年々ドラマの質が落ちてくるので、どうしたものかと思っていたら、次男が「Hulu」を教えてくれた。月額1000円ほどかかるが、ドラマや映画が見放題というヤツである。映画は、それほどたいしたものがあるわけではないが、アメリカのテレビドラマがなかなかいい。

 中でも『名探偵モンク』(原題「MONK」)が素晴らしい。これは、随分前に、たしかNHKで吹き替えで放送していたのをずっと見ていたのだが、これが、字幕で、全シリーズ(?)ある。最初のうちは字幕はどうかなあと思っていたのだが、今ではすっかり慣れてしまい、英語もだいぶ分かるようになってしまった。しかしそれも、45分ぐらいで終わるので、続けてもう1話見たり、『アグリーベティ』を見たりする。『アグリーベティ』は最初は面白かったけれど、シーズン2の真ん中ぐらいまで見て、だんだんばからしくなり、面倒くさくもなってきて挫折。それで、ごく最近では、日本のテレビドラマ『深夜食堂』やら『孤独のグルメ』を見たりしている。この2つは、1本が30分ほどなので、気軽に見ることができる。いったい、いつ放送していたのだろうか。

 『深夜食堂』のプロデューサーに竹園元の名前が出るので、おっと思う。彼は、栄光時代の教え子である。ついでに思い出したが、『花子とアン』に出てくる綾小路先生役の那須佐代子は、青山高校時代の教え子である。いろいろなところで教え子が活躍しているのは嬉しい限りだし、思わず自慢したくなる。

 まあ、そんなことをしているうちに、10時ぐらいになる。それから風呂に入り、その後、録画してある『吉田類の酒場放浪記』を1回分か2回分見て、11時にはベッドに入る。ぼくは寝付きがいいので、すとんと寝てしまう。

 こう書いてくると、「けっこう長い」と思うけれど、実は、これが「あっ」という間に終わってしまうというのも実感である。長いようでもあり、短いようでもある。

 長いか、短いか。結局は、どっちでもいいのだ。「きょう」がある。それだけでいい。




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一日一書 309 夢の時間

2014-04-26 10:29:21 | 一日一書

 

山本洋三「夢の時間」より

 

(半紙) 

 

 

ぼくの唯一の詩集「夕日のように」の中の一篇。

 

全文は以下の通りです。

 

  夢の時間

 

夢の岸辺に

うちあげられる

セザンヌのリンゴ

やさしい時間の輪郭を

明るくふちどり

閉ざされる果肉に

つつみこまれる遠い青空

 

──夢の時間はいつからはじまったか

鹿の脚の形した寝台は

唾液のようになまあたたかい

海の水にうっとりと浮かび

カモメの瞳

ほどの貝がおまえの閉じたうすいまぶたに

白い影をおとす

 

──やわらかくくずれるのは

 おまえの想い出ばかりでない

 

海の水をたっぷり含んだ風が

おまえの杏のようにすっぱい頬に

冷たいトゲを刺してゆくその時

おまえはみなければならぬ

夢よりさめようとしてなお

夢の中へと逆流する

すきとおるおまえの後姿を

 

 

20代半ばごろの作。

何だかよく分からない詩ですが

その頃は、こういうイメージをひたすら追いかけていたようです。

全体としては、まとまりのないしょうもない詩ですが

第1連だけなら、わりといいかも。

後は、苦しまぎれに書いていますね。

 

  


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つれづれフォト 018 根岸森林公園

2014-04-24 16:58:31 | つれづれフォト

 昨日23日、天気がよいのでまたまた散歩に出かけました。

ひとりで、近くの久良岐公園に行って

のんびりしようと思って出かけたのですが

あまりに、風も心地よくて

このまま帰ってはもったいないと思い

バスに乗って、根岸森林公園へ。

久しぶりでしたが、ここもまた新緑の季節の真っただ中でした。

  

一面の芝生。

まるで、「花子とアン」のタイトルの絵のようです。

平日なので、ほんとに人が少なくて。

右上の方の白い塊は、寝っ転がっている女性です。

 

この公園は、根岸競馬場があったところ。

根岸競馬場は、日本の競馬発祥の地です。

 

 

八重桜もそろそろ終わりかかり

一面に花びらが散っていました。

 

風が吹くと、花吹雪。

散ってくる花びらを何とか写そうとしましたが、わかるでしょうか。

 

ときどき、のんびり散歩しているオジイサンがいたりして。

まあ、ぼくも、その一人ですが。

 

こういうベンチはいいですね。

ここにしばらく座って、ぼんやりしていました。

 

「木洩れ日が……」の句に合わせたいような光景です。

 

 

カメラ:OLYMPUS OM-D E-M5
レンズ:OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 12-50mm 1:3.5-6.3

 

 

 

 


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