萩原朔太郎「旅上」全文
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何かが送られてきたときの梱包のクッションとして使われていた紙。
ピンク色で、和紙っぽいので、捨てられず、使ってみました。
案外、書き心地がいい。
詩は、朔太郎の有名な「旅上」。
本文は以下の通り。
旅上
ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背広をきて
きままなる旅にいでてみん。
汽車が山道をゆくとき
みづいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめの
うら若草のもえいづる心まかせに。
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この詩は、高校時代とても好きでしたが
今になっても、「ふらんす」は遠い国のまま。
そうである以上、この詩はまだぼくの中では「現役」です。