萩原朔太郎「卵」全文
半紙
●
卵
いと高き梢にありて、
ちいさなる卵ら光り、
あふげば小鳥の巣は光り、
いまはや罪びとの祈るときなる。
●
不思議な詩。だけど、なんなく分かるような気もする。
小鳥の卵が高い梢の巣の中で光っている。
その透明で、高貴な光りを前に、
人はみな自らの罪を感じるのだ、ということだろうか。
朔太郎の詩集「月に吠える」には
こうした罪の意識が至るところにあらわれている。
萩原朔太郎「卵」全文
半紙
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卵
いと高き梢にありて、
ちいさなる卵ら光り、
あふげば小鳥の巣は光り、
いまはや罪びとの祈るときなる。
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不思議な詩。だけど、なんなく分かるような気もする。
小鳥の卵が高い梢の巣の中で光っている。
その透明で、高貴な光りを前に、
人はみな自らの罪を感じるのだ、ということだろうか。
朔太郎の詩集「月に吠える」には
こうした罪の意識が至るところにあらわれている。