藤岡換太郎・監修/三才ブックス
まるで絵本のように気軽に読めるが、写真が綺麗なので癒される本。
おっ!と思ったのは、海水の塩分の成り立ち。陸地の長石などの岩石に含まれていたナトリウムイオンが川の水に溶けて海に運ばれ、火山ガスや花崗岩から海に溶け出した塩素イオンと結びついて塩化ナトリウムになったのだという。え〜ということは、陸がちゃんとできてから海の味は今の味になったのね。
また、ガレー船の説明のところの写真に、まるでガレオン船のような帆船の写真が載っていたこと。一瞬間違いかと思ったのだが、よく見るといちばん下の階にオールを固定する四角い枠が取り付けられており、その上の階に大砲が並んでいるのであった。そうか、これもガレー船の一種なのか。実際、帆船とガレー船の中間的な存在(ガレアス船)というものが16世紀ごろ存在したらしく、その船なのかもしれないね。
その他、サーフィンができるような大きな波ができる地形の特徴は、急に浅くなる海・・だとか、潮の満ち引きの差が17mもなる場所がある(カナダのファンディ湾)など、興味深い話題も織り込まれていた。