さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

【ただの日記】18年9月30日(土)

2006-09-30 23:00:50 | 不整脈と闘う

先週は睡眠不足でボロボロだったけど、今週はやや改善。睡眠不足は不整脈の引き金となり、そのせいでまた睡眠不足になるという悪循環は断ち切らなければならない。月曜日にかかりつけの診療所のお医者さんにかかったところ、レンドルミンという薬を処方してもらった。そんなに強い薬ではなく、そのお医者さんも飲んでるくらいの薬らしいが、とにかく眠らなきゃだめなのだから、月曜日の夜、どきどきしながら飲んだ。だが、テレビドラマなどで見るように、飲んだらすぐグラっと来るものでもないらしい。15分くらいは目がさえているから、次の日試みにレンドルミンを飲んだあと、15分程度バイオリンを練習してみた。だが全然練習が楽しくない。バイオリンの練習が楽しいのは、弾いているうちにだんだん指が冴えてきて弾きこなせるようになってくるからだが、睡眠薬を飲んでいるとたった15分でも弾いているうちにだんだん下手になってくるのがわかるので、やはり薬は効いているようである。

ということで、今週4回飲んでみたのだが、確かに体調は改善した。見るからに顔色が良いと褒めてくれる人もいたぐらい。だが計算違いだったのは、この薬の効き目は6時間と言われているのに、私の場合は7時間半以上は効いているようである。12時前に飲んでいるのに7時半に起きるのがやっと。しかも何となく薬が残っているような感じで足がふらつくので、浦安まで毎朝タクシーに乗る始末。やはり薬に頼るなんて、病んでるなぁ。みのもんたが、不眠には三つ葉が効くを言っていたから、今夜からは三つ葉にしよう。(大量に買いこんできたぞ!)

☆ ☆ ☆

12時までに睡眠薬を飲まなきゃいけない・・・というシンデレラのようなプレッシャーのお陰かどうかはしらないが、今週は帰宅後、無駄にダラダラ過ごすことなく、毎日最低15分スケッチの練習、バイオリンの練習(もちろんブログの執筆も)を欠かさずやった。そして今日は二胡→バイオリンレッスン→オーケストラ練習のトリプルヘッダーだったが、何とかこなした。

二胡はもうちょっとがんばらなきゃなぁ。毎晩の日課に加えるか?

バイオリンレッスンは、クロイツェル28番があともうちょっとのところ。時間がなくてバッハのアレグロまでは見てもらえなかった。(レッスンの時間が30分ていうのはちょっと少なすぎるなぁ。)

オケ練はモーツァルトのレクイエムの初の合唱合わせ。合唱屋出身だけに、合唱の出来はともかく、伴奏してて楽しくてたまらないぞ! レクイエムなのにこんなに楽しんじゃっていーのだろうか? ということで今夜もまた、遠足へ行く前の子供みたいにコーフン状態なのだが、三つ葉で果たして眠れるかな?


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好きなご飯料理~むかごご飯はいかが?

2006-09-29 23:34:17 | 下手くそ料理帖~ごはん系
この季節なら、栗ご飯とか豆ご飯とか書いちゃいそうだけど、ちょっと珍しいところを狙って

「むかご」ご飯

と言ってみましょうか。

ヤマイモの葉の付け根に出来る「むかご」のことは教科書にも載っていたから、小さい頃から興味は持っていました。(だって~色んな手段で子孫を残せる生き物って素敵じゃな~い?) しかし実物はずっと見たことがなく、ましてや食べられるものだということも知りませんでした。

今でこそ大きなスーパーでは、たまに売っているのを見かけるけど、私が「むかご」を初めて見たのは約6年前、城崎温泉に行った時のことでした。その時、私は超コーフンしてしまって、「どうやって食べるんですか?」と店のオバサンに聞いた。その時教えてもらったのが、むかごご飯の作り方。単にお米に塩と酒とむかごを入れて、炊けばいいだけ。だけどその時「お酒を入れるのがポイントですからね!」と店の人に念を押された。

1パック買って来て、早速トライしました。分量的にはこんな感じだったかな。

・米:2合
・塩:小さじ1杯強
・日本酒:大さじ1杯強(私なら料理酒といえども八海山を使いますが)

食べてみてお酒がポイントだというのはよくわかりました。私はもともとヤマイモ大好き人間だけど、熱の通ったむかごはヤマイモより粘り気は劣るものの、確かにヤマイモと同一の旨味を持っています。皮ごと食べるからほんのり土臭さを感じるけれど、お酒と塩味がある程度消してくれてる感じ。

こんなこと書いてたら、久しぶりに食べたくなってきたぁ!

※トラックバック練習版の今週のお題「好きなご飯料理を教えてください!(9月29日)」 への投稿記事です。

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【私のとっておき/イラスト】ストリートオルガン

2006-09-28 22:05:24 | イラスト(長崎)
これも以前ハウステンボスへ行った時のスケッチ。

ストリートオルガンって、音だけは聞いたことがあって、とても憧れていたけれど、実物を見るのは初めて。楽器や道具の好きな私にとっては、テーマパークに入るなりこんなものを見せられると、「つかみOK」っていうか、いきなり舞い上がってしまう。

係員の方が、後ろのハンドルをぐるっと一回しして手を離すと、そのまま惰性でハンドルが回り続け、短冊型につながったパンチカードがスロットの中に読み込まれていき、正面にずらっと並んだ笛のような部分から軽快な音楽が走り出すのである。

その時に聴いたのは確か「いとしのエリー」や「チャコの海岸物語」とかのアレンジ曲だったが、ハンドルの回る様子と、お花畑の向こうで風車が回る様子が妙にマッチしていて面白かった。

以来、10年近く経つのに、ストリートオルガンにはお目にかかっていない。もっと手軽に見れたらいいのにな。

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【まがいもん武器の館】有柄細形銅剣(レプリカ)

2006-09-27 22:38:03 | まがいもん武器の館
これも、なかなか持っている人はいないんじゃないかと思う。

9年前に吉野ヶ里遺跡に行った時に買ったペーパーナイフで、同遺跡の「北墳丘墓」と呼ばれる場所で出土した甕棺の中から、管玉と一緒に出てきた有柄細型銅剣を復元したものである。

有柄細型銅剣は珍しく、出土例としては全国で4例目(当時)、かつ出土状況の明かなものとしては唯一のものだ、と展示には書かれていた。何よりも形が面白いので、当時書いたスケッチと出土状況のイラストも載せておく(右図)。何で柄がこんなに出っ張っているのか、実戦で使うには邪魔なんじゃないかと、不思議でしょうがない。

※実際に発掘されたものはこんなに綺麗じゃありません。吉野ヶ里町のホームページの下の方に「把頭飾付き有柄細形銅剣」というタイトルで実物の写真が紹介されているので参考にしてみてください。(ちなみに本物の大きさは44.3cmだそうです。)

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【怪しい楽器・大集合】篠笛(日本)

2006-09-26 23:17:59 | 鳴るほど・ザ・楽器遍歴
これは、珍しく楽器屋さんで買った楽器です。

篠竹で作った横笛で、神楽や祭囃子などに使われる、日本古来の笛だ。
(何よりも袋がいいでしょ。お姫様が懐に隠し持っている守り刀の袋みたいで。)

何度も書いちゃったけど、八犬伝の犬阪毛野に近づきたいという気持ちもあって、最初ちゃんと練習するつもりで、教則本を買い込んだ。だが最初からつまづいてしまう。
 1.まず、楽譜が数字譜である。
 2.リコーダーやフルートと比べると、運指が1つずつずれている。
 3.指穴は指先ではなく、第一関節と第二関節の中間ぐらいで押さえる。
 4.タンギングは使わない。
というのが壁になり、結局ほとんど練習しないで終わってしまった。だが、これも100人くらいの人達を前にちゃんと演奏した実績のある楽器なのである。

もう14年くらい前になるが、私は膝のじん帯を損傷して、1ヵ月程度の松葉杖生活を余儀なくされたことがある。(どうしてそんなことになったかは別の機会に書くことにするが、)そんな時に毎年楽しみにしている職場のクリスマス会がやってきた。その頃の私は、自分はクリスマスのために生まれきたのではないかと思うほど、毎年何か新しいことをやらかすことを楽しみにしており、その時も怪我人なのにもかかわらず、クリスマス会幹事から何かやれ~との厳命が下った。

会場が周富徳の「離宮」という中華料理屋だったから、私はそのころハマっていた中国語の歌を吹こうと思った。選んだのは台湾民謡の「阿里山の娘」と中国古謡の「茉莉花」。押さえ方がリコーダーと違うだのタンギングはしないだの、そんなことにこだわっていたら吹けなくなってしまうので、とりあえずは西洋の笛と1つずつずれた運指に慣れるべく猛練習した。

当日は、自分の出番までは折角の料理ものどを通らず、テーブルの下でひそかに指を動かしてイメージトレーニング。そして何故かインドの民族衣装の上から、鉄骨入り膝サポーター丸出しで、松葉杖をついてみんなの前へ出て、上記2曲を演奏し切った! 最初は目の前で私を笑わそうとしていた悪い先輩も、途中で黙って聴き始めたんで、その時には「勝った!」と思ったね。

当時、私のいた部署は大所帯で100人くらい職員がいたから、満場の拍手をもらった時は本当に嬉しく、充実感でいっぱいだった。

かくして私は「大怪我」をしていても「芸」は出来るということを、身をもって体験したのであった。しかしながら、この経験が現在の私に活かされているかどうかは、さだかではない。

※だ~か~ら、出し物はもっと色んな人にやってもらおうよ。

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【読書録】ゲド戦記外伝

2006-09-25 21:07:18 | 読書録
ゲド戦記外伝
アーシュラ・K.ル=グウィン・著/清水真砂子・訳  岩波書店

【おすすめ度】★★★☆☆

やっと完読したぞ、ゲド戦記! 恥ずかしながらこの外伝はなかなか物語に入って行けなくて、他の巻に比べて読み終わるのにめちゃくちゃ時間がかかってしまった。

何故かというと、外伝に掲載されている5つの物語の最初の方には、本編の主要登場人物が全然出てこないからである。加えて「まえがき」の理屈っぽさ。作者は単なる物語ではなく、そのバックボーンとしての歴史を描こうとした・・・そこまではいい。だが、実在しない歴史を構築する作業が、実在する歴史をさぐる調査研究と、順序こそ違え、根底にある衝動や基本的技法に大差ない・・・とまで言い切られてしまうと、「歴史好き」の私としては「ムッ」とせざるを得ない。

「実在の歴史」と「虚構の歴史」が同じようなものなら、私なら「実在の歴史」を選ぶよ。考古学上の発見で教科書が塗り変わったり、伝説だと思われていたことの実在が確認できたり、現実の歴史の方が面白いに決まってるじゃないか。20代後半の頃、「日本書紀」の現代語訳を手にした時、まるで砂に水がしみこむように一語一語が頭に入ってきたが、以降、それを超える本には数えるほどしか出会っていない。

そうでなくても、王制を経験したことのない国の人が王制について描写し、自由平等な国の人が、因習に囚われた差別的な世界を書いている可笑しさが鼻についてきて、「フン! それが彼女にとってのおとぎ話なのさ!」と反感が高まってきて、しまいには金魚鉢のような固定観念の中を泳がされているような気さえしてきて、全然読み進めなくなってしまった。

だが、間に別の本を一冊読んだ後、気を取り直して再び読み始めたら、後半の2話は大変面白かった。もともと本編の4巻目に続けて5巻目を読んだ時、内容にかなり飛躍があると思ったのよね。外伝を読んで、それを埋めるものがようやく見えてきたって感じ。というか、原書では5巻よりも先に「外伝」が発表されているのよ。

そのカラクリが分かったところで、外伝の冒頭をもう一度読み返してみると、最初抵抗のあった部分がすんなり読めるようになっていた。やはりこの著者の作品は、最後まで我慢して読まないと楽しめないな。

※でもやっぱり私は「日本書紀」の方が面白いと思うのだけれど、どうだろうか?

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【私のとっておき/イラスト】公園の彼岸花

2006-09-24 23:29:17 | イラスト(その他)
今週は結構体調がめちゃくちゃだった。夜中に不整脈が出て、一睡も出来ず、翌朝上司に泣きを入れて午前休をもらったり、その前後の日も足がほてったり、胸が苦しかったり、気が高ぶったりで、12時過ぎには布団に入っているのに3時過ぎまで眠れず・・・というような感じ。昨日のオケ練の時も、練習場にたどり着くなりぐったり・・・。「疲れてるなら寝ればイイじゃん~?」と言われても、眠れないのだから仕方がない。

金、土、日と連続して近所の鍼灸院へ通う。先生からは「これは相当バッテリーが上がってますよ」と言われる。足の裏が冷たいし、治療してもなかなか温まらないのでわかるんだそうだ。こっちは火照って眠れないって言うのに皮肉だね。

今日になってようやく「ちょっと良くなってきましたね」と言われる。でも、バッテリーはまだ満タンじゃないから気をつけて・・・と。

☆ ☆ ☆


鍼灸院の向かい側の公園(以前も描いた南行徳公園)では、ちょうど彼岸花が満開。昨年の花が枯れてから、この光景を一年間ずっと楽しみにしていたのだ。

彼岸花って、小さい頃は何か不吉な花のように思っていたけれど、そんなのただの思い込みだ。ここまで群れて咲くと見事としかいいようがない。ごつごつした岩に沿って咲く、宝石のように紅い花。私の筆の力では、その魅力を3分の1ぐらいしか表現できていないのだけれど、日の光を受けて紅い花はつやつやと輝き、本当に美しくて、見る者の心を癒す。まさに、花というよりも「華」と呼ぶにふさわしい。

例年、この彼岸花を遊び半分に折り取って投げ捨てる心無い人がいるのだが、今年はそんな人が現れないことを祈る。

※万一、折って投げ捨てられている彼岸花のつぼみを見つけたら、持って帰って、水の入った花瓶にでも挿してやってください。ちゃんと華を咲かせますよ。

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【読書録】15分スケッチのすすめ

2006-09-24 19:47:18 | 読書録
15分スケッチのすすめ~あなたの絵ごころがあふれ出す!
山田雅夫 著  山海堂

【おすすめ度】★★★★★

今年の6月ぐらいから、9年ぶりに絵筆を取ってイラストを描き始めているが、どうも最近1作1作の完成に時間がかかるようになってしまい、週1回ペースでブログに新作を掲載したい私としては、かなり苦しい状態になってきてしまった。描き慣れ始めると欲が出て、どんどん細かい描写をするようになるから、1作1作が重荷になっていずれ自滅してしまうのが私のパターンなのよね。

またそうなってしまわないために、もっと速く描けるようになりたいと思っていた矢先にこの本に出会った。過去イラストの本は何冊も買っているのだが、恥ずかしながらいずれもぺらぺらめくる程度で身につかず、本棚のこやしになっているのだが、この本は一言一句漏らさないように読んでしまった。

葉書大の大きさの紙に、立ったまま耐水ペンで直にスケッチを描く。セピア色(こげ茶色)の絵の具一色で着色し、消しゴムで作った朱印を押して出来上がり。そのためには、描く前に何を主題に描くのかをイメージし、それ以外のものは大胆に省く勇気を持つ。メモ用紙がパレット代わり。絵手紙用の水筆とティッシュペーパーを持ち歩けば、かさばる筆洗もいらない。ちょっと水墨画チックな感じになるが、黒&セピアに朱印を押せば、色は少なくても寂しくはない。

非常に感銘を受けたが、現在スナップ写真に助けられながら絵を描いている私がこの技術を習得するにはもう少し時間がかかりそう。練習帳も出ているので、まず耐水ペンでフリーハンドで線を引く練習をやりはじめている。

著者の山田氏は美大の出身ではなく、都市工学科の出身で、一級建築士。ああなるほどと思った。建築の素養があるから芯が通っててそれ以外のものを大胆に省けるのだ。私は建物が大好き。時間があったらちゃんと学びたいと思っているものの一つに建築学がある。映画「ゲド戦記」だって、酷評する人も中にはいるが、宮崎吾郎氏が建築学を修めた人だけに、お父上の作品よりはるかに建造物の描写が光っている。やっぱりもっと絵がうまくなるにはポイントを絞ること+建築の知識だなぁ・・・と感じいる次第。

※ということで、本稿がブログを始めてから200本目の記事だ。開設140日目にして200本ということは、一日平均1.4本か。思ったよりハイペースだが、まだネタは枯れてないぞ~!

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【DVD鑑賞録】ラヴェンダーの咲く庭で

2006-09-24 17:44:03 | 映画・番組等、各種鑑賞録
【おすすめ度】★★☆☆☆

【監督】チャールズ・ダンス
【出演】ジュディ・デンチ/マギー・スミス/ダニエル・ブリュール ほか

去年の今頃だったか、同じバイオリン教室のお姉さま(?)が、「素敵だったわよ~」とこの映画のサントラのCDを貸してくださったことがある。バイオリン演奏は確かに素敵で、ストーリーの内容よりも私はジャケットに載っていた、イケメンバイオリニスト、ジョシュア・ベルの方に興味が行ってしまった。

ジョシュア・ベルは私より2歳下のアメリカ人で、「レッド・バイオリン」などでもバックの演奏を担当している、勢いのあるバイオリニストだ。

TSUTAYAでDVDを見て、1年ぶりにこの映画のことを思い出して、果たして筋は・・・と見てみる。

舞台は、イギリス西部コーンウォール地方。初老の姉妹が海岸に打ち上げられた若い男を見つけ、家へ連れ帰る。姉妹の看病により次第に回復した彼(アンドレア)は、得意のヴァイオリンを通じて、村の生活や人々に溶け込んでいった・・・とここまではいいのだが、それから後がどうしても感情移入できない。正直、私も初老の部類に入るのだろうが、まだ若いつもりでいるので、ちょっ嫌だね。

才能豊かなアンドレア役のダニエル・ブリュール君は1ヵ月のバイオリン特訓を経てこの映画に出ているが、弾きまねの上手さとしては先日見た「この胸いっぱいの愛を」のミムラの方が上だなぁ(ミムラの特訓は2ヵ月)。彼はビブラートはやってるが、ボーイングが曲と合っておらず、運指も嘘っぽい。

ダニエル・ブリュール君よりイケメンなんだから、ジョシュア・ベル君本人が出ればいいのに。だけど現役活躍中のバイオリニストが映画に出るのって、演技が出来るかどうかは別として、イメージが固定化してしまうかもしれないから、嫌なんだろうなぁ。

ベル君べたほめの私ではあるのだが、音は好きなのだが、実際の演奏シーンは何となく癖があって好きじゃない。膝が曲がっていて姿勢もあまりよくないような気がする・・・・なんて、バイオリン素人の私が言うことじゃないね。自分は自分でもっと修練を積まねば。。。。

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【私のとっておき/イラスト】朝方のセーヌ

2006-09-24 08:22:07 | イラスト(その他)
これは、3年前のフランス旅行の最終日、朝のフリータイムに、一人でノートルダム大聖堂に行く途中に見た光景である。

セーヌ川を渡る橋の上は、空気もおいしく、ゆったりと流れるセーヌ河が何故これまでさまざまな詩に詠まれ、絵に描かれて来たのかを理解した。セーヌ河を見ると誰でも詩人になれる・・・とそう思った。

中学の頃、アポリネールの「ミラボー橋」という詩を本で見て

 ミラボー橋の下をセーヌ河が流れ
 われらの恋が流れる
 わたしは思い出す
 悩みのあとには楽しみが来ると

 日も暮れよ、鐘も鳴れ
 月日は流れ、わたしは残る・・・・

のあと、延々と続くフレーズの何がそんなに面白いのかよくわからなかったが、今読むとぐっとくるものがある。最初の一行だけで詩の世界に入って行ける。遠方に見える橋は残念ながらミラボー橋ではないのだが。

正面に見える鉛筆型の塔を持つ古い建物はコンシェルジュリーと言われるフランス革命時代の牢獄。マリー・アントワネットやロベスピエールもここに収容されていた。4000人の囚人の内、7割がギロチンに送られたという血塗られた過去を持つ、そんな陰鬱でいかめしい建物でも、セーヌの流れを前にするとロマンチックに見えてしまう。もともとは牢獄ではなくて王室の管理府だったのだから。

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【私のとっておき/イラスト】王家の谷(エジプト)

2006-09-23 22:39:25 | イラスト(エジプト)
再び、エジプト・ルクソールの思い出を書く。

10年くらい前にこの地でイスラム原理主義勢力によるテロがあったので、いまだに危険な場所というイメージが拭い去れないのだが、私が行ったのはそのテロのあった年の前の年である。

ルクソールというのはナイルをはさんで東岸と西岸に分かれており、西岸は「王家の谷」やテロのあった「ハトシェプスト女王葬祭殿」のある「死者の都」、東岸はカルナック神殿や、既に書いたルクソール神殿のある「生者の都」だ。

この、川が生と死の境目になっているという考え方は、「三途の川を渡ってあの世へ行く」にも通じる親しみやすさがあり、遠い異国の灼熱の砂漠の中に立ちながら、ある意味親しみやすさを感じた。

そして、「王家の谷」へ来た時には、「ああ、私はついにここへ来た」という感慨で胸がいっぱいになった。ツタンカーメン王墓の発掘にまつわる「ファラオの呪い」の話は、小学校の学級文庫の中にあったミステリー本で何度も何度も読んだ。時のアメリカ大統領がカーター大統領だったので、発掘者カーターの名前は忘れようもない。

上のイラストは、ペン画風に描けたので、なかなか気に入っているが、雲ひとつない青空の下に広がる肌色の岩と砂の世界を想像して欲しい。王墓の入口がコンクリートでそれぞれ固められているが、それを見て私はまるで高松塚古墳がいっぱいあるかのような錯覚を覚えたことを鮮明に覚えている。(高松塚古墳の入口もコンクリートだから。)

我々はここで、ラムセス6世の墓とツタンカーメンの墓を見学した。ツタンカーメンの墓は思ったよりも狭い。ここに詰まっていた宝物はすべてカイロの考古学博物館に持っていかれてしまったから、ほとんど空き家状態。(逆にこの狭いスペースにあれだけの宝物が詰まっていたのかと驚くほどなのだ。)

現在は人型棺だけが一つ残してあり、王のミイラはその中に眠っている。

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思い出に残っているTV番組は? 超~古くて恐縮ですが

2006-09-22 22:14:40 | トラックバック・ランキング
小さい頃見た、NHK人形劇

「新・八犬伝」

です。

辻村ジュサブローが人形を作り、坂本九が司会をしたこの名番組も、当時はフィルム代が高かったとかで、NHKでも初回と最終回ぐらいしか保存してないのよねぇ。出来ればもう一度見たいものだけど、残念!

特に犬阪毛野がお気に入りだったことは、前にこのブログでも書きましたが、この番組を見なければ今の私はなかったとはっきり言えるほど影響を受けました。楽器や武道や古典が好きなのは、この番組のせいです。しかも定年で独身寮を追い出されたあと、引き寄せられるように住み着いてしまったのが、市川市の行徳。八犬士の一人、犬田小文吾が生まれ育ったということになっている町です。

☆ ☆ ☆

「新・八犬伝」だとあまりに古すぎるので、もう一つ挙げるとすれば「スケバン刑事シリーズ」。(こっちも古いか~!)

漫画も読んだし、Ⅰ~Ⅲまでのシリーズ全部見たけど、私が一番気に入っているのは、三代目の浅香唯ちゃん。梵字や仏具、お香などに興味を持ったのは、スケバン刑事Ⅲに影響されてです。当時大学生だったのに、近所の文房具屋で500円のスケバン刑事ヨーヨーを見つけ、こっそり買って子供のように遊びました。

最近、桜塚やっくんの「スケバン恐子」とか、もうすぐ公開されるあややの「4代目スケバン刑事」のおかげで、とても懐かしい思いをしております。だけど、恐子もびっくり、最近の女子高生は「スケバン」ってどういう意味だか知らない子が多いんだって? 私も実物にはお目にかかったことがございませんが。


※トラックバック練習版の今週のお題「思い出に残っているTVドラマ/番組を教えてください(9月22日)」 への投稿記事です。
コメント (2)
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【まがいもん武器の館】銅剣

2006-09-22 21:10:42 | まがいもん武器の館
これは上野の東京国立博物館で14~5年前に買った、銅剣型ペーパーナイフである。古代史好きの私、こんなものが手に入ると思ってなかったので、飛びつくように買ってしまったのだが、ペーパーナイフとして使ったことはほとんどなく、いい歳こいて、家の中で振り回したり構えたりして遊んでいた。

ただ一度だけ、マイナスドライバーが見当たらなかった時に、代わりに使ってしまったことがあり、上手くいかなかっただけでなく剣の先端に傷がついてしまって猛烈に悩んだ。

このたびニセモノ武器コレクション紹介コーナーを作ろうと思って、真っ先に思いついたのがコレだったが、どこへしまったか思い出せず、家捜しをしまくった。結局ドライバーや金槌と一緒の箱に入っているのを見つけ出した。

ほんのり錆びついて、うまい具合に昔付けた傷がかくれている。古い傷はこのようにして癒えていくのか・・・と感慨深い。

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【DVD鑑賞録】トラ・トラ・トラ! (TORA!TORA!TORA!)

2006-09-21 23:46:14 | 映画・番組等、各種鑑賞録
【おすすめ度】★★★★★

【監督】リチャード・フライシャー/舛田利雄 /深作欣二
【出演】マーティン・バルサム /山村聰/東野英治郎/田村高廣 ほか

日本軍の真珠湾攻撃を扱った日米共同制作映画。1970年の映画なのに、驚いたことに少しも古さを感じない。

この映画は、日米双方が主役。英語の部分には日本語の字幕が、日本語の部分には英語の字幕が表示され、それぞれの側の話が交互に現れて進行していくが、両国の俳優がそれぞれに役者魂を発揮している。

☆ ☆ ☆

「真珠湾」については、20数年前にアメリカの高校に留学していた時、12月7日の朝、授業の冒頭に先生から「ユキ? 今日は何の日ですか?」といきなり聞かれて答えられなかったことがトラウマとなり、この歳になるまで避けてきてしまった。日本では時差の関係で12月8日だから・・・そんなことは言い訳にならない。日本人にとっての広島・長崎以上に米国人はこの話題に対してセンシティブであるということを、あらかじめ勉強しておくべきだったのだ!

以来、パールハーバーという言葉は、私の心臓に深く突き刺さった楔のようなものになってしまった。9.11テロの際、テレビに釘付けになっていた私の耳に、ある米国高官が「まるでパールハーバーの再来だ」と口走るのが飛び込んできて、私の心は一瞬で凍りついた。・・・その後、私の部屋がアラビアグッズやイスラム関連書籍で埋まり始めるという奇怪な現象が続いた。この時のショックから立ち直るのに1年以上かかった。

最近過去の戦争やこれからの日本が目指すべき外交方針について、色んな人が色んなことを言っている中、結局は誰の言っていることも鵜呑みに出来ず、こうしたことは自分で考えていかなければいけないことだ、と思うようになった。だから自分は自分で今まで受けてきた教育や経験の枠を超えていくことも必要だ。ようやく私は自分の心臓に突き刺さった鋭い楔を引き抜く決意をした。そして、この映画によって、幸いなるかな、傷が癒えていくのを確かに感じたのである。

☆ ☆ ☆


先日見た「男たちの大和」のあとに、奇しくもこの「トラ・トラ・トラ!」を見て、あらためて考えさせられるところが多かった。・・・というか、こんなに考えされられる映画は初めてだ。なんでもっと早く見なかったんだろう。

冒頭からして日本の兵士達が「これからは空中戦の時代よ!なのに軍令部は頭が固くてまだ戦艦にこだわっている・・・云々・・」と言った話が出てくる。この映画の最後の方も、山本五十六長官・南雲忠一中将ともに、真珠湾で米国の空母を見つけられなかったことに落胆し、逆にわが国の空母を発見されないよう、奇襲の成功に喜び血気にはやる淵田少佐達を押しとどめ、二次攻撃をあきらめて撤退を決意する。少なくとも、真珠湾の奇襲に成功した人たちは、戦闘機と空母の重要性を痛いほど知っていたのだ。「真珠湾攻撃」→「戦艦大和の沈没」の順番のはずが、戦術的にはまるで逆行している。

しかしこの映画の本当の主題は、戦闘シーンではなく、結局戦争前夜のさまざまな人間模様や、日米双方が犯すさまざまな手違いである。米国側では事前に色んなシグナルをキャッチしたにもかかわらず、正しい情報が適切な人に伝わらず、さまざまな茶番が繰り広げられた結果、大惨事に至ってしまう。しかし本当に致命的な手違いは日本側が犯したのである。最後通牒が出た直後に真珠湾攻撃がなされる予定だったのに、大使がもたもたしている間に、予定の時刻を大幅に遅れてしまい、最後通牒と攻撃の順序が逆になってしまった。

この映画、「日米開戦が避けられないのなら、日本からの一撃を望む」とかいうルーズベルト大統領からの電文まで入っているから、おそらく史実に近いであろうというか、日米双方の言い分をかなり取り入れて作っていると思われる。という意味で、「よくここまで作ったな」という感慨深いものがあるのだが、いかにこの映画といえども描ききれていない部分があった! これも一種の「映像表現」なのかもしれない。中盤から後半にかけての1シーンなのだが、"Intermission"と表示したあと、文字が消えて画面が真っ暗なまま"ゴォォォォ~"という唸るように低い音楽が流れる部分が1~2分続くのだ。

どいういう場面でそれが入っているかについては、まだ映画を見ていない人のためにここでは敢えて書かないが、見れば納得すると思う。かなりきわどい部分であるとだけ言っておこう。

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【まがいもん武器の館】沖縄古武道より

2006-09-20 23:54:27 | まがいもん武器の館
職場の若者達3人に、「中国古典武器セット」の話をしたのだが、皆一様に反応が薄く

全然ワクワクしません!(きっぱり)

と言われる始末。

悔しいので昨日の記事に若干手を入れて、写真の画質も改善した。
※今度はどうかね?

☆ ☆ ☆


さて、今日も新コーナーの賑やかしに、昔描いたイラストをこのテーマで紹介。

ちょっと前に沖縄のカスタネット「さんば」について触れた際に、市場の暇そうなオッサンから、「さんば」の鳴らし方を教えてくれたお礼に「沖縄古武道」のビデオを買った話を書いたが、このイラストはそのビデオを見て描いたものである。

棒やヌンチャク、サイ、トンクワァなどのカンフー映画で見覚えのある武器だけじゃなく、櫂や鎌、鍬などが立派に武器になっているのは感激モノだった。

特に私のお気に入りはティンベーと三節昆(さんせつこん)。

丸い盾で防ぎながら小刀で戦うティンベーは、武器が小型なだけに、使い手には俊敏な動きが要求されるのか、ビデオの中の派手な立ち回りに目を奪われた。

逆に三節昆は、ヌンチャクが馬鹿デカくなって、もう一本棒が増えたような武器。振り回せば、長い棒のようにリーチが長くて有利かもしれないが、近い間合いでは何かガチャガチャ言ってるだけで使いづらそうな武器だった。それだけに上手く使える人はカッコイイかもしれない。

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