(【読書録】週刊古代文明125)
お堅い話題の多い本巻だったが、私が突っこまざるを得ないのが「かつらの歴史」。
もうこの話題、語り出したら止まらないよ・・私。何せ、私はかつら経験者だからね。誠にアホらしいことながら、剛毛でくせ毛の私は、高校生の頃、美容院で男性美容師に、「あなたの髪なら刈り上げが似合う」と断言され、「学校でそんな頭のヒトいませんが」と反論したら、「あなたが一番最初になればいいじゃない」と言われ、「じゃぁやってください」と言ってしまったのだ。男物のシャツとジーンズで行ったのがそもそもの間違いなのだが。出来上がってみたら、後ろの方が青々としちゃってて、一旦家に帰ったのだが、やっぱりその頭じゃマズいということで、美容院の責任者が私の頭に合わせてかつらを散髪してくれた。
それからが受難の日々でして・・・、時は夏。めっちゃ暑苦しいし、よりによって体育の授業でマット運動なんてやるし。前転は大丈夫だけど、後転はかつらが前にずれるんだよ。着替えの時なんか、脱ぐ時にかつらも一緒に脱げないようにするのが大変。でも今から思えば、水泳じゃなくてよかったよ・・・ホンマ。担任の先生からの指導で、クラスのみんなには公式には内緒だったからね。
おまけに頭を多少締め付けられるんで貧血になってしまったことがあり、保健室に運び込まれて寝かされても全然直らない。観念して保健室の先生に「私、実はかつらなんでございます」とか言ってかつらを脱いだら、みるみるうちに気分が良くなった。あら~、その頭だったらかつらの方がいいわねぇ・・と先生が気の毒そうに言ってくれていたところへ、クラスメート達が心配して保健室へ押しかけて来てしまったのである。かぶり直している暇もないので、私は布団を頭からかぶって「すんません、超恥ずかしいんで」とか言って顔を出そうとしなかった。友人達は、布団からはみ出ている私のつま先をポンポンと触って、あきらめて帰って行った・・・。
☆ ☆ ☆
すんません。全然歴史と関係ないですね。少しは歴史の話しようかな。
古代エジプト人たちは宗教的理由と毛じらみ予防のために、髪の毛を剃り上げた上で、日差しから頭を保護する意味でかつらをかぶっていたのだ。「刈り上げ+かつら」経験者としては、ちょっとでも髪の毛が残っているとかつらはむずがゆいもんだ・・とわかる。そっかぁ~いっそ剃ってしまえば・・・それは、ない、ない。
歌舞伎用のかつらって、土台に漆を塗った銅板が使われてるんだって。銅板に殺菌作用があるせいで、長時間かぶっても汗の臭いがつきにくいんだそうだ。へぇぇ・・そりゃいいね。でも日本のかつらって、頭に布をきつく巻きつけてからかぶるでしょう。あんなやわらかいかつらでも貧血になった私にゃぁとてもかぶれねぇよ・・・と、何を読んでも昔の自分の経験に行き着いてしまう。
ルイ13世以降のフランスの宮廷で、かつら着用が流行ったことは有名だが、あまりの加熱ぶりに毛泥棒が横行したらしい。特に長く美しいブロンドの髪の子供なんか、いきなりさらわれて髪の毛刈られちゃうわけでしょ~。中には顔見知りの犯行もあったっていうからタチが悪いよね。「君は刈り上げが似合う」とかなんとか騙くらかして、サクサク、ジョリジョリ・・・な~んて、また自分の話かよ!
そういえば、数年前に私のアパートに泥棒が入り、金庫を盗んでいったのだが、その金庫の中には、私が昔描いたイラスト入り旅行記などのほかに、20代の頃の髪の毛の束が入っていたのだ。ま、私にとっちゃぁ、そういう金で買えないものが宝物だったからね。でも苦労して重い金庫を持って帰った泥棒さんたちの気持ちを考えてみると、金庫から出てきたのがそれじゃぁ、さぞかしがっかりしたろうに。
でも、世が世なら・・・
「そうだ、お前達は毛泥棒だ!」
お堅い話題の多い本巻だったが、私が突っこまざるを得ないのが「かつらの歴史」。
もうこの話題、語り出したら止まらないよ・・私。何せ、私はかつら経験者だからね。誠にアホらしいことながら、剛毛でくせ毛の私は、高校生の頃、美容院で男性美容師に、「あなたの髪なら刈り上げが似合う」と断言され、「学校でそんな頭のヒトいませんが」と反論したら、「あなたが一番最初になればいいじゃない」と言われ、「じゃぁやってください」と言ってしまったのだ。男物のシャツとジーンズで行ったのがそもそもの間違いなのだが。出来上がってみたら、後ろの方が青々としちゃってて、一旦家に帰ったのだが、やっぱりその頭じゃマズいということで、美容院の責任者が私の頭に合わせてかつらを散髪してくれた。
それからが受難の日々でして・・・、時は夏。めっちゃ暑苦しいし、よりによって体育の授業でマット運動なんてやるし。前転は大丈夫だけど、後転はかつらが前にずれるんだよ。着替えの時なんか、脱ぐ時にかつらも一緒に脱げないようにするのが大変。でも今から思えば、水泳じゃなくてよかったよ・・・ホンマ。担任の先生からの指導で、クラスのみんなには公式には内緒だったからね。
おまけに頭を多少締め付けられるんで貧血になってしまったことがあり、保健室に運び込まれて寝かされても全然直らない。観念して保健室の先生に「私、実はかつらなんでございます」とか言ってかつらを脱いだら、みるみるうちに気分が良くなった。あら~、その頭だったらかつらの方がいいわねぇ・・と先生が気の毒そうに言ってくれていたところへ、クラスメート達が心配して保健室へ押しかけて来てしまったのである。かぶり直している暇もないので、私は布団を頭からかぶって「すんません、超恥ずかしいんで」とか言って顔を出そうとしなかった。友人達は、布団からはみ出ている私のつま先をポンポンと触って、あきらめて帰って行った・・・。
☆ ☆ ☆
すんません。全然歴史と関係ないですね。少しは歴史の話しようかな。
古代エジプト人たちは宗教的理由と毛じらみ予防のために、髪の毛を剃り上げた上で、日差しから頭を保護する意味でかつらをかぶっていたのだ。「刈り上げ+かつら」経験者としては、ちょっとでも髪の毛が残っているとかつらはむずがゆいもんだ・・とわかる。そっかぁ~いっそ剃ってしまえば・・・それは、ない、ない。
歌舞伎用のかつらって、土台に漆を塗った銅板が使われてるんだって。銅板に殺菌作用があるせいで、長時間かぶっても汗の臭いがつきにくいんだそうだ。へぇぇ・・そりゃいいね。でも日本のかつらって、頭に布をきつく巻きつけてからかぶるでしょう。あんなやわらかいかつらでも貧血になった私にゃぁとてもかぶれねぇよ・・・と、何を読んでも昔の自分の経験に行き着いてしまう。
ルイ13世以降のフランスの宮廷で、かつら着用が流行ったことは有名だが、あまりの加熱ぶりに毛泥棒が横行したらしい。特に長く美しいブロンドの髪の子供なんか、いきなりさらわれて髪の毛刈られちゃうわけでしょ~。中には顔見知りの犯行もあったっていうからタチが悪いよね。「君は刈り上げが似合う」とかなんとか騙くらかして、サクサク、ジョリジョリ・・・な~んて、また自分の話かよ!
そういえば、数年前に私のアパートに泥棒が入り、金庫を盗んでいったのだが、その金庫の中には、私が昔描いたイラスト入り旅行記などのほかに、20代の頃の髪の毛の束が入っていたのだ。ま、私にとっちゃぁ、そういう金で買えないものが宝物だったからね。でも苦労して重い金庫を持って帰った泥棒さんたちの気持ちを考えてみると、金庫から出てきたのがそれじゃぁ、さぞかしがっかりしたろうに。
でも、世が世なら・・・
「そうだ、お前達は毛泥棒だ!」