さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

京都で見た花

2009-01-31 23:19:39 | お散歩・植物観察
京都の寺巡りをするには、花の少ないオフシーズンになってしまったが、それでも連日の快晴に助けられ、青い空に映える深い緑、裸木でもほんのりピンク色をしている桜や枝垂れ桜、南天や万両の赤い実などのコントラストがめを楽しませてくれた。

そんな中で気になる花があったのだが、例によって花の名前を知らない私は、調べてからでないとブログに載せられない。やっとわかったので載せることにする。


蝋梅(ロウバイ)/蝋梅科

まず六道珍皇寺脇や広隆寺境内で見た蝋梅(ロウバイ)。臘梅とも書くという。最初黄梅かと思ったのだが花びらが長くて薄い。蝋細工のような梅に似た花だから蝋梅というそうだ。本当の梅はバラ科だもんね。梅の仲間じゃないんだ。



蝋梅の花

近寄ると上品でとってもいい香がする。なんと形容したらよいのか。いくら嗅いでいても飽きることがない、この世ならぬ香りとでもいうべきか。お寺巡りをしてる中で出会った花だからそんな風に思うのかなぁ。この花は外側も中身も黄色いので、蝋梅の中でも「素心蝋梅(そしんろうばい)」という種類のようだ。


馬酔木の花

もう一つは馬酔木。馬酔木って、文学作品によく出てくるけど、全然形を知らずに読んでたな。もっと暖かくなってから咲くのかと思ってたけど、図鑑を見るとどう見ても馬酔木。Webで調べても、花の部分しか載っていないサイトがほとんどで、木全体を見るとあまりに地味なんでびっくり。




馬酔木(全体)/躑躅(つつじ)科。

全体像を見ると、躑躅科と言われて納得するような姿をしているが、花の部分があまりにも目だなない。馬酔木にはピンクのものもあるから、ピンクの方が花が目立つかな。もしかしたらまだ咲き始めで、2月後半から3月ぐらいになったら、もう少し花がたわわに咲いて目立つようになるのかもしれない。

「馬が酔う木」と書くとロマンチックだけど、要は毒なわけだなぁ。葉を煎じたものは殺虫剤になるそうな。子供が間違って食べたりしたら大変。



日本水仙/彼岸花科

最後に一つ。全然珍しくないが、清水寺の参拝口近くに水仙が群生してたので、とりあえず撮った。こういう小さい黄色いラッパの水仙は「日本水仙」と言うんだね。彼岸花科かぁ。確かに葉っぱが似ている。

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パキスタンの岩塩

2009-01-30 23:00:47 | 世界の塩めぐり
充実した京都旅行から帰ってきたら風邪引いちゃって、今日は一日布団の中でぐうたらしていた。
岩塩専用おろし金
とりあえずおかゆでも食おうかねと思い、そういえばかなり前に近所のすし屋で買った岩塩の塊が手付かずだったことを思い出した。

パキスタンの岩塩は、小粒のものならもう持っているが、このデカさに惚れて買ってしまったもの。しばらく勿体無くて使ってなかったが、京都で巨石を沢山見てきたので、つい気が大きくなって使ってみたのである。(写真の右側の大きい方は、にぎりこぶしよりちょっと小さいくらいの大きさ。)

この岩塩には、岩塩専用のおろし金がついている。岩塩は堅いので、これでおろすと、かなり細かい粉になる。自然塩は辛くないからか、ひとり分の白がゆをほどよい塩加減にするためには、相当一生懸命すらなければならない。あまり実用的ではないが、私のようなめずらしモノ好きにはちょうどよいものである。


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骨密度

2009-01-29 23:42:07 | ただの日記
京都から帰ってきたその足で、予約していた、市の婦人科健診を受けに行った。ここに来て10年以上になるのに、婦人科健診を受けるのは初めて。市の広報とかに載っていたらしいのだが、普段読んでなかったんで知らなかったのだ。婦人科健診は会社の健診ではやってくれないので、自分で受けねばならない。鍼治療を保険扱いにしてもらうために通っている近所の女医さんは私とほぼ同い年なのだが、その女医さんの同年代の知り合いで最近立て続けに婦人病になる人が出てきたため、私にも是非行ってくださいと言って下さったのだ。

子宮がん健診と、乳がんのマーモグラフィック健診を受けて、結果は郵送してもらうことにしたが、予約なしで「骨密度検査」を受けられるとのことで、3000円払って受けることにした。こちらも生まれて初めて受けるが、最近身体のいたるところにガタが来てるし、膝も超痛いし、このままじゃ近いうち歩けなくなるんじゃないかと超心配。右足のくるぶしの下にゼリーを塗って、機械に足を突っ込んで2回測定。

結果は、想定外に「非常によろしい」と。骨量は同性同年代の人の108.9%、同性20歳の人の103.5%だとか。やった!

ということで、骨は心配なし。問題は関節なのよねぇ。もっと体重減らさなきゃ。

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方広寺と豊国神社

2009-01-29 15:13:43 | ただの日記
昨日、京都国立博物館へ行ったあと、弟が「石垣見た?見た?」と聞いてきて、見忘れた私は今日こそはと思って見てきた。確かにすごい。石舞台もピラミッドも真っ青な巨石を綺麗に並べて石垣にしてある。

国立博物館隣にある豊国神社を囲う石垣は、方広寺のもので、東大寺の大仏殿よりも大きかったといわれる方広寺の当時の規模を物語るものだ。

方広寺の境内は今ではすっかり小さくなってしまったが、お寺の方に親切に案内していただき、非常に良かった。時間の無い中、とりあえず事前に弟から「必見」と聞いていた場所は回ってくることが出来た。


方広寺石垣



もういっちょ石垣



豊国神社参拝口(スケールを感じます)



豊国神社・唐門(国宝)伏見城の門を移築したもの。
桃山文化のきらびやかさを感じます。



豊国神社の絵馬はひょうたん型



方広寺大仏殿跡(かつては東大寺の大仏より大きかったと)



方広寺の鐘(左上の白い部分が問題の箇所)



問題の箇所「国家安康 君臣豊楽」



鐘の内側の淀君の怨念とされる部分(右側の白い部分)



耳塚(秀吉の朝鮮出兵の時、朝鮮・明国兵の
耳や鼻をそいで持ち帰ったものを葬った塚)


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三十三間堂

2009-01-29 12:15:25 | ただの日記
今日は最終日。夕方に地元のお医者さんで市の婦人科検診を予約しているため、午前中しか時間がない。そこで限られた時間の中、三十三間堂、豊国神社、方広寺、大仏殿跡、耳塚を回ることにした。

三十三間堂は、まだ行ったこと無かっのかと言われてしまいそうだが、相当の団体客でごった返すらしく、私のような一人客は靴を脱ぐ場所も指定される徹底ぶり(事実、私がここを出る時、猛烈な量の団体客が押し寄せ、靴をなくさないようにと、添乗員さんが叫んでいた)。ここの駐車場には、参拝以外の無断駐車の場合、一万円をもらい受けますとの脅しのような表示がなされていた。

だがそこまでする理由も納得できた。ここは来易い上に、素晴らしい。線香のたきしめられたよい香の中、1000体の千手観音像がびっしりと立ち並ぶさまは、まるで極楽浄土に来たみたいに心洗われる気持ちになった。中央には大きな千手が空観音の座像があったが、神々しくてごく自然に手を合わせて拝みたくなってくる。

千手観音像の前には国宝の雷神・風神のほか、観音二十八部衆と呼ばれる古代インドに起源をもつ神々の像が置かれていて、こちらも見ごたえがあった。特に印象に残ったのが阿修羅像。興福寺にある美少年的な阿修羅と違い、こっちの阿修羅はポーズはほとんど同じなのに顔がすごくコワい。

三十三間堂は、正式には「蓮華王院」と呼ばれる。1164年に平清盛が寄進した後、約80年後に焼失。その後1266年に再建されて後は、750年近く保存されてきている。このように長い間無事に生き残ってきている背景としては、基礎地盤に砂と粘土を層状に堆積して地震時の地下震動を吸収する〈版築・はんちく〉を用いる等、古代の免震技術が施されているお陰のようだ。

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モロッコのスパイスで・・・

2009-01-29 10:35:22 | ただの日記
昨夜は弟がモロッコのスパイス(カレー粉より赤い)を使って、「タジン」という鍋料理を作ってくれた。本場のタジンは、円錐状の蓋がついているが、これは土鍋で代用。一見カレーに似ているが、香はよりスパイシーで味はあまり辛くない。ジャガ芋、人参、セロリ、インゲン、鶏肉、牛肉など、ぎっしり入れて、一時間くらい煮込んで作ったという。こんなに食べれるかなぁと思ったそうだが、肉も野菜もほくほくと柔らかくて食べやすく、二人で完食。

そのあとお酒を飲みながらずっとしゃべっていた。思えば、こんな風にさしで話すのって初めてかもしれない。お互い二十年くらい離れて暮らしてるし、お正月には実家で会っているけど、いつも私が寝てばかりいるからね。

旅行の話とか、音楽の話とか・・・。「お姉ちゃんがモーツァルト良く聴いてたんで、僕もクラシックに興味を持ったんだよ」などと言われて胸が熱くなった。

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蛇塚古墳

2009-01-28 20:02:36 | ただの日記

蛇塚古墳石室(前からみたところ)
ここから先はiPodの行進曲に合わせて、痛む足をえっちらおっちら。雙ヶ丘から御室仁和寺駅まで歩き、京福北野線で帷子ノ辻まで出る。弟がネットでプリントアウトした地図を頼りに、えっちらおっちら。大変わかりにくいと、聞いていた通り、途中で行きすぎてしまったが、通りすがりの方に教えてもらって、たどりついたら大ウケ。住宅地のど真ん中に石舞台が。当たりは薄暗くなって来てたんで、蛇塚なんて名前の所に行ったら気味が悪いんじゃないかと思ったけど、興奮のあまり疲れを忘れた。これは実はすごい古墳なのだ。もともとは前方後円墳で、玄室の幅は奈良の石舞台より大きく、床面積も全国で四位。もちろん京都府下最大の横穴式石室だとか。おそらく渡来系の秦氏の首長クラスの墓であろう、と。それなのに、この扱いって何? 場所が悪かったのかな?
コメント (2)
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法金剛院と雙ヶ丘

2009-01-28 19:40:21 | ただの日記

法金剛院庭園
映画村の後、花園駅の方へ出て、法金剛院へ。折あしくお堂の方が工事中だったので、庭だけの見学になったのだが、「花も何も咲いて無いけれど、本当にいいんでしょうか」と寺の人がおっしゃったが、ここは弟のオススメでもあり、折角来たので、200円払って入れてもらった。確かに桜の季節だったら本当に素晴らしいだろうな。





青女の滝
日本最古の人口滝といわれる「青女の滝(平安末期の浄土式庭園の遺構)」も水が流れてなくて、まるで古墳の石室みたいだな、と思った。

しかしこんなのはまだ序の口。このあと本物の古墳の石室のために、大変な目にあったのである。

まず、法金剛院の裏手の方にある雙ヶ丘(ならびがおか)というところ。最初現地の人に、「この道をまっすぐに行ったら、双ヶ丘の遊歩道に出ます」と言われるまま、三の丘と呼ばれる急な山道を登ったが、一番高そうな所に来ても、何の案内も無い。ここらで膝が痛くてどうしようも無い状態だったので、帰りたい欲望に駆られたが、我慢して周囲を回って他の入口を探そうとしたが、歩けど歩けどそのようなものは見当たらない。力尽きてそこらへんにあったコーヒー屋さんに入り、休憩。無口な店主から、その先の一の丘を登った所に古墳の跡があることまでは聞き出せた。気を取り直して一の丘の入口を見つけ、登りはじめるが、道しるべが全然無いので分からなくなってしまい、道なき急斜面を落ち葉を踏み締めて、頂上を目指して登った。途中で萎えないように、iPodで行進曲を聴きながら。


雙ヶ丘一の丘頂上付近に顔を出す石室
とたんに視界が開け、子供連れの女性が現れた。ちゃんとした道を来れば、子連れの方でも簡単に来れるものを、私は何をやってるんだろう。彼女に出会わなければ、私はこんな痛い思いをして目的にたどりつけずに終わったろうが、石室がちょこっと頭を出しているところを教えてもらって、写真を撮った。どっと疲れが出てきた。

下りの道を教えてもらったのに、また分からなくなり、道なき道を下りながら、ついに転んだ。あちゃー!
一番下は公園になっていて、みんなのんびりしている。学生がトランペットを練習している音が聞こえる。私だけへろへろになってて馬鹿みてえ。

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太秦付近

2009-01-28 14:45:03 | 鉄への道?
クラシックな感じの路面電車、京福嵐山線で、太秦方面へ。広隆寺で弥勒菩薩見て、蚕の社で三本足の鳥居見て、食べずに歩いたんで、もう膝が痛くてふらふら。俗っぽいの承知で、ものは試しと太秦映画村へ。何か珍しいものでも食えるかなと思ったが、とっても普通。ラーメンの海苔に「△誠△」と書いてあった以外はね。
園内は日光江戸村を小ぶりにしたような感じ。ゴム製品のクナイとか売ってて、思わず手が伸びそうになったけど、我慢我慢。

古都にマッチした色合いの京福嵐山線


京福嵐山線にはこのデザインもある


駅からすぐの広隆寺の門


養蚕をもたらした秦氏ゆかりの「蚕の社」の三つ鳥居(三方が正面)


映画村入口


誠マークの海苔付きチャーシュー麺
(美味しくなかった)


「余の顔を見忘れたか!」に出てくる奴?


「大手裏剣」この武器を見て初めて真剣な気持ちになった


可愛い子馬


「会津藩御用邸」のセット


蝋人形?

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善峯寺

2009-01-28 12:18:30 | 鉄への道?
朝、汁物を作っている、いいダシの匂いで目が覚める。何だか夢みてえぇ~!

例によって弟手作りの健康的な朝食をすますと、ちょっと行くのが大変な第二十番札所の善峯寺へ。

昨日にも増して天気が良く、雲一つない快晴だ。阪急で桂の次の次、東向日(ひがしむこう)という駅につき、バス+歩きにするか、タクシーにするか迷ったが、自分の足の具合を考え、往復タクシーにすることにした。そもそも今のようなオフシーズンだとバスも途中までしか行かないとのこと。しかも結構な山道を片道30~40分歩かなければならないようだ。タクシーで往復、現地で30分くらい待ってもらったとしても5000円くらい。結果は大正解。それだけ払ってもあまりある、素晴らしい景色を堪能することが出来た。

天気が良いことも手伝って、どこを切り取っても絵になる素晴らしさ。天然記念物の「遊龍の松」が多宝塔あたりを這っている様子はもちろん、奥の院である薬師堂からは山々や京が一望出来、さながら別天地のようであった。タクシーで山を登ったら有り難みがなくなるなんて言う心配も無用。境内は広くて相当歩くし、坂道も急だ。私は40分歩いても全部は見れなかった。今の時期ですら、相当見応えがあるので、桜や紅葉の季節はいかばかりなむ、と思うばかりだ。


桂駅にずらっと並ぶ阪急電車


東向日(ひがしむこう)駅


青空にそびえる山門


遊龍の松


遊龍の松(拡大/樹齢600年以上の五葉松)


奥の院薬師堂


奥の院手水場の龍


奥の院手水場より下界を望む





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自然薯汁

2009-01-27 22:54:30 | ただの日記

1500円もしたとかいう自然薯
夕食は弟と一緒に焼肉を食べに行った。
夜にかけて猛烈に冷え込んだし、日中ろくなものも食べずに歩いていたので、たらふく肉が食べれて良かった。あとお茶漬け一杯、というところを我慢して家に帰って来ると、弟がていねいかつ手際よく自然薯汁を作ってくれて、冷凍してあったお焦げ御飯にかけて、ぺろり。
何かご馳走になってばっかし。


おこげご飯も美味しく生まれ変わった

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京都国立博物館

2009-01-27 18:26:38 | ただの日記

特別展ポスター
さて、もう神社仏閣には行けない時刻になってしまったので、弟オススメの京都国立博物館に「京都御所ゆかりの至宝」展を見に行った。京都国立博物館の建物って、クラシックで素敵~♪

この展示は、京都御所にあるものだけでなく、桂離宮や仁和寺、泉涌寺、南禅寺等にあるものも集めて展示してある。武器オタク&コスプレな私としては、太刀や装束、仏具コーナーが特に気に入った。

鎌倉時代の毛抜形太刀や、将軍秀忠が拝領したきらびやかな太刀とか良かったな。孝明天皇が即位された時の冠って、四方に簾がかかってて、中国や韓国の王冠のようだと思ったけど、さらに太陽のような神々しい突起物がついててすごい。十二単の唐衣や裳を目の当たりにできたのも嬉しかったけど、霊元天皇の真っ赤な単もインパクト抜群。

あと全く勉強不足だったのだが、御所や離宮には釘隠とかふすまの引手とかにも細かい意匠を凝らした細工がなされているんだね。

素敵な夕暮れ


翌々日に撮った写真ですが・・門のところも素敵です





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今熊野観音寺

2009-01-27 16:17:50 | ただの日記
市バスで泉涌寺道まで行き、そこからこんもりとした木立の中の緩やかな坂道を上って行った。途中までは泉涌寺と参道が一緒だが、朱塗りの鳥居橋の方へ曲がると、第十五番札所の観音寺がある。深山幽谷に踏み入る思いと言う表現も、あながち言い過ぎではない。誰もいない木立の中を歩きながら、こういうものをひたすらに求めていたことがあったなと、昔の感覚がよみがえってくる気がした。
ここは弘法大師が熊野権現に出会った地と伝えられるため、今熊野と呼ばれる。境内には、弘法大師が錫杖で岩を突いて以来、コンコンと湧きでているという五智水をいただける場所もあった。飲んでいいのかどうか分からなかったが、とりあえず飲んでみたら美味しかった。

すぐ横の泉涌寺にも足を伸ばしたが四時間際だったので入れず、外から拝むにとどまった。しんしんと冷える中、痛い膝をこらえながら、ゆっくり降りて来た。

泉涌寺道


本堂


五智水

コメント (2)
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革堂行願寺

2009-01-27 14:50:16 | ただの日記
六角堂からかなり歩いて行願寺へ。京都御苑のへりをずっと歩き、河原町丸太町のバス停の近辺のこのお堂にやっとたどりついた時には、膝はきりきり、足はがくがく。私って足弱すぎ。


本堂の屋根の破風に存在感があります
これまた静かなお堂。坂東三十三所と同様、西国三十三所も、大社寺の林立した京都にあっても、規模は関係なく、ひたすら巡礼の寺としての信仰を集めてきた所なのだなあと思った。

ここが革堂と呼ばれるのは、ここを開いた行円上人が若い頃、狩りで身重の鹿を射てしまい、苦しみながら子鹿を産み落とし、子鹿の全身を舐めると、悲しい鳴き声を残して母鹿が息絶えるさまを目の当たりにして身震いを覚え、仏門入ったことによる。上人が母鹿の革を常に身をまとっていたことから革堂と呼ばれる。

小さい境内ではあるが、本堂の破風が古式ゆかしく、存在感を感じさせる。

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頂法寺(六角堂)

2009-01-27 13:13:53 | ただの日記
市バス一日乗車券(500円)が便利ですよ、と六波羅蜜寺の方に教えていただき、バスの中で買って、四条烏丸へ。そこから歩いて六角堂へ向かう。

ここは、京都のお寺さんにしては、随分こじんまりした所だが、お線香の良い香の漂う、癒しの空間だ。水の流れる池には羅漢像が並び、白鳥も泳いでいる。京都の中心とも呼ばれるへそ石は鳩たちの憩いの場にもなっている。池坊という華道の流れはこのお寺での仏前への供花から始まっているそうな。


へそ石(京都の中心だとか)


お堂の横の売店で売られているへそ石餅(甘くて美味しい)


ほかにも素敵なお土産がいっぱい。
→六角堂で買った香立とお線香 へ


池の羅漢像


お寺の池に白鳥って優雅・・(でも手を出すと噛み付くことがあるらしい)


いけばな発祥の地日本水仙

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