さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

大河ドラマ「光る君へ」第16話を見て

2024-04-22 22:28:58 | ドラマ鑑賞

道兼が今までになくカッコいいことを言ったぞ!とびっくり・・が、その甲斐もなく言うことを聞かない道長が自ら悲田院に行き、疫病に倒れた人々の様子を見る。そこにいたのはまひろ・・看病してるんだかしてないんだか・・やたら顔に触ったり手を握ったりしてるけど、ほとんど何の役にも立ってないように見える・・・

しかしまぁ、疫病は下々の者がかかるもので、自分たちはかからないと信じて帝を招いてうだうだしている中の関白家・・そこに胡座をかいてる伊周はイケメンだけど嫌なやつだ。そうした空気に染まらない伊周の弟隆家が初登場。ところで予告編を見れば、次回道隆が倒れるのは必至であり、道隆の死因は疫病ではなく糖尿病になるはずだが、いきなり変に目覚めてしまった道兼あはれ・・・。

尚、道長が民思いなのはこのドラマの創作で、道長も本当は道隆同様身内贔屓で、死因もおそらく道隆と同じ。この世をば・・と読んだときにはすでに月は見えづらくなっていた・・とも。

香炉峰の雪は簾を掲げて見る・・この話、中高時代に大好きで、私もやってみたかったんだが、そんな簾はなし。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アニメ「薬屋のひとりごと(第1話〜第24話)」を見て

2024-04-17 23:27:15 | ドラマ鑑賞

中国の架空の王朝をテーマにした宮廷物語だが、とても面白かった。

拐かされて宮中に売られた少女が下女として働きながら、事件を解決し、出世して、味方を増やしていく物語。

主人公の冷静な呟きと分析力に交換が持てる。回を進めるにつれて出生の秘密とか、過去の事件との関わりとか、陰謀とかが出てきて、いろんな事件がつながっていることがわかったり、なかなか良い。

架空の話ではあるが、四人の上級妃がいるところとか、先帝の妃だったが先帝の死にあたり出家して、還俗して現帝の妃になってるとか、武則天の時代の話を踏まえてるなぁと感じるところがある。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「光る君へ」第15話を見て

2024-04-15 23:51:44 | ドラマ鑑賞

道隆独裁の宮中。どうやら次回以降翳りが出てきそうな予感。

中宮定子に仕え始めたききょう。定子による命名で「清少納言」が爆誕。空気読まずに偉そうなことばかり言うききょうが、定子の前ではまるで少女のよう。先週まで子供遊びしてた定子はずいぶん威厳が出てきたなぁ。定子は「ていし」と読むよう古典で習ったが、このドラマでは「さだこ」・・ちょっとホラーな響き。

早くも道隆の長男:伊周と道長の弓くらべの話が出てきた。ただ、古典の授業で習った大鏡の描写とは設定が違う。道長はこのドラマでは道隆に乞われて嫌々伊周と勝負するが、いい加減に射て、伊周が勝ったと言うことで、最後まで射ずに帰ろうとしたところを伊周にとどめられ、願い事をしながら射ると言うのはどうでしょう・・と伊周にけしかけられる。

ところが直後に伊周の弓が外れるようになり、道長が同じ願い事「我が家から帝が出る」を唱えると、的の中心にしっかり当たるようになる。「我、関白になる」という願い事で伊周が大きく矢を外したところで、道隆が無理やりやめさせる・・と言う展開。ま、道長はそもそも関白にはならないんだけど。

と言うことで、ドラマ上は余計なことを始めて墓穴を掘った伊周の自業自得色満載のシナリオであった。

まひろと石山寺のつながりも出てくるが、アホの道綱のせいで散々なことに。

ドラマではキャラをはっきりさせた方が分かりやすいとはいえ、道兼に続き道綱も実際以上にアホ扱いされていてかなり可哀想。

道隆の天下はわずか5年ほどだが、ドラマ上ではあまりにも憎たらしいので、実資と道長で組んで早く終わらせて欲しいと、つい思ってしまう。いずれイケメンすぎる一条天皇が道隆の最後の願いを袖にすると思われるが、その場面が楽しみ。

※実資の存在感が大き過ぎて、他番組でロバート秋山を目にしても正義の味方かと思っちゃう。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「虎に翼」を見始める

2024-04-13 23:25:55 | ドラマ鑑賞

ブギウギロスも吹っ飛ぶくらい面白い「虎に翼」。

日本女性で初めて弁護士になった人がモデルになっているお話。

結婚した女性を準禁治産者並に扱う旧法と、それを偉そうに言う男性の物言いに心から頭に来て、主人公たちを応援してしまう。

私は、彼女たちより恵まれた環境に育ちながら、なぜもっと頑張らなかったのだろう。いやいや、それなりに頑張ってきたのではあるが。

再来年の大河ドラマ主役の仲野大賀君も出てくる。彼については「今日俺」の「ウンコ大王」イメージが私の中では固定してしまってい流ので、このドラマを見ることでそれをうち破り、再来年の大河を先入観なしで見ることができれば・・と思っている。いろんな演技ができる人なのね。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「光る君へ」第14話を見て

2024-04-08 23:53:44 | ドラマ鑑賞

兼家がついに没した。

自分を後継にしてくれないことで駄々をこねる道兼・・アホすぎる。

ポーカーフェイス:その1→道隆は優しい顔をしながらやることえげつない。政治を私物化・・まぁこの時代、それが政治だと思われてたのだろうが。

ポーカーフェイス:その2→道長。政治的には道兼のような下手は打たないし、女性関係にもそれは生かされている。余計なことは言わない男だからこそ、稀に口を開くとグッとくる魅力にどうやらハマったらしい明子様。逆に倫子様ちょっと可哀想。

そうは言いつつ、自分は何事も成せていないと苦悩する道長。それはまひろとて同じであった。グッと堪えて、清少納言の発言や農夫から投げつけられた言葉などを噛み締めながら、次はきっと飛躍してくれるだろうと期待する。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「光る君へ」第13話を見て

2024-04-01 23:19:43 | ドラマ鑑賞

前回より四年の月日が経ったらしい。道長は源倫子を嫡妻とし、子供ができた。源明子を妾としそっちも妊娠したらしい。まひろ(のちの紫式部)は、父が相変わらず失業中。

花山天皇出家後に即位した一条天皇はまだ子供。子供の衣装だけど、手を抜かずにちゃんと作られている感じなのが、見ていてとても嬉しい。即位式の赤い衣装の背中側に北斗七星が織り込まれていたのは印象的だったけど、普段着の白の衣装も、昨年図鑑で読んだ通り、天皇ならではの衣装になっていて、貴族との違いを見せつけてくれます。そんな格好でかくれんぼなんてされるとちょっとハラハラしますけどね。

源倫子様、夫道長の文箱から漢詩で書かれた文を見つけ出す。4年前にまひろが書いたものだけど、倫子様はまひろのことを大切に思っているらしく、困窮しているまひろを呼び寄せて、仕事を与える相談をしようとするが、まひろは他で決まったからと断る。ほっとしたところに出てきたのがその漢詩の文で、「女文字だと思うのよ」という言葉にまひろはドキマキする。

倫子様・・どこまで気づいているんだだろう。歴史的には道長と倫子の娘、彰子に紫式部が使えるわけだから、実は恋敵という設定をどう整理してそこに持ってくるのか、見ものだな。

帰りがけに邸宅の入り口でまひろと道長は鉢合わせして凍りつく・・・倫子様にバレるのも時間の問題だわね。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「光る君へ」第12話を見て

2024-03-26 23:13:52 | ドラマ鑑賞

妻になるなら、北の方でないとダメなのか、妾でも良いのか・・・この時代の人にとっては難しいテーマで答えはないのかもしれないね。いずれにせよまひろ(のちの紫式部)は道長の妻になることを拒み、ヤケクソになった道長はすでに話の出始めていた源倫子への婿入りの話を進めてもらうことにする。

まひろには、行成に指導された綺麗なカナ文字で文を書くくせに、そんな思いもまひろに通じず、失意の道長は倫子の家に、文も書かずに押しかける。倫子の母はびっくりするが、確信犯で「入れておしまい!」と命令する母は強し。

御簾をめくりあげて部屋に入る道長。うん、この構図、あさきゆめみしで何度も見た。

ある時は藤壺、ある時は六条御息所の部屋に侵入して強引に思いを遂げる光源氏のシーンを思い起こさせられたが、押し倒されたのは道長の方であった。・・高名なる気功師に術をかけられる前に倒れる太田光のようなおかしさ・・・。

ということで、これはこれで面白い演出でしたな。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブギウギ大詰め

2024-03-25 22:51:54 | ドラマ鑑賞

先週、おそらくは美空ひばりの若い頃をイメージするような若い子:水城アユミが登場し、しかもスズ子の持ち歌の「ラッパと娘」を歌合戦で歌いたいと言い出す。

スズ子は相当に悩み、羽鳥先生のところにも相談に行くが、結局は自分で結論を出し、「ラッパと娘」を歌わせることに。

水城アユミは大変上手に歌ったが、大トリを歌うスズ子はヘイヘイブギを歌い、会場を感動に包んだ。あっけに取られる水城アユミ。自分に足りないものを見つけたようだね。

だが今週に入り、それは単なる美談に終わらせないところがすごい。歌合戦でのスズ子の歌は素晴らしかったが、それは水城アユミからエネルギーをいただいたおかげだ・・と自覚する。いやいや、歌合戦で、破格に上手に歌う人からエネルギーをもらって、さらに普段の自分より良い歌を歌える人っていうのは、それはそれだけですごい人なのであるが・・ま、そういう話はさておき、スズ子と羽鳥の師弟のやりとりが深くて考えさせられる。

羽鳥を演じる草彅君の、少ないが厳しいセリフと鋭い顔つき・・にこやかなアイドルイメージとは程遠い・・ちゃんと師匠の顔になってる。なんだかドキドキしちゃう。まぁ、この人自身がアイドルと言われつつ真剣に音楽をやってきたことが、演技に出てるんだな。

 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「光る君へ」第11話を見て

2024-03-21 23:31:23 | ドラマ鑑賞

道長の「一緒に逃げよう」という誘いを断ったまひろ。それは、道長に政権側に残ってもらって、世を正してもらいたいから。

だが、道長って、学校で習う日本史の中では、権力を手中にした人間ということばかりが強調されて、具体的に何をやったのか、事績については何も語られない人物だったことを思い出した。唯一の国難とも言える「刀伊の入寇」については、兄:藤原道隆の息子である藤原隆家が頑張ったからで、道長は何をやったのかわからないしね。そこら辺はドラマでどう書かれるのであろうか。

そして、逃げることを諦めた道長は今度はまひろに「妻になってくれ」と言う。だがそれは北の方(正妻)ではなく妾としての誘いであった。道長よ・・もっと言葉を尽くして説明しろよ・・・、案の定、まひろに拒絶されてしまった。

この段階では、道長は今後偉くなるのかどうかわからない。父兼家のように偉くなってしまっていれば、道綱の母のように妾として生きながらも、道綱の栄達のために兼家にささやくことを忘れない・・という選択肢もあるのであろうが、そこまで割り切れる状態でもない。

でも、結局は紫式部は誰かの正妻になることはなく、妾であったわけだし、源氏物語の中でも、紫の上は妾なわけだし・・そういうものの伏線として、ドラマのこの回が作られたものと思われる。

男女の立場が逆転し、もし一妻多夫の世の中で、あなたは正夫にはできないけど、心の中ではあなたが一番よ・・などと言われて納得する男性などいるのだろうか? 一時的な若いツバメとして生きるならそれもありかもしれないけど・・・。

ま、結婚もしていない私にはなんとも言えないテーマだわね。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブギウギ

2024-03-12 20:13:11 | ドラマ鑑賞

私は通常朝ドラは見ない。見たいけど、見てる時間がない。

朝早めに会社にいくと、休憩室でみんなが朝ドラを見ている。でもその時間は私にとっては貴重な勉強時間であり読書時間だからテレビに背を向けている。何年か前に某有名音楽家をモデルにした番組をやっていたが、初っ端から歌が下手で、聴いてられず、それをバックに勉強するのは拷問のようであった。

ところが今やってるブギウギは、なんとなく気になって時々見ている。結構音楽的に質が高い。

主人公、笠置シヅ子に本当に似たように作ってるし、歌もいいし、バックのトランペットも上手。そして主人公はどんなに嫌〜なことを言われても、前向きな良い返しをするのでスカッとする。

そして草彅くんの雰囲気が、私が社会人になって初めてお世話になった合唱団の指揮者の先生にちょっと似てるところがあって懐かしい。

草彅君・・羽鳥先生が新曲ができた!と手渡す楽譜・・8分音符の連続・・そうかブギもジャズのスイングと同じで、記譜上は付点を打たないのね・・・などと感じ入り。

先週の歴史探偵もブギウギコラボスペシャルだったので勉強になった。関東大震災があったから大阪に逆に人が集まって、道頓堀はジャズの盛な町になった。ジャズのスイングは4ビート。そこから生まれたブギのスイングは8ビートでさらに乗りよくなってるんだとか。そんなことも私は知らなかったのだが。

ノリ良い8ビートのブギは戦後の人々の心を明るくし、復興に大いに役立ったであろう。

私の小さい頃も、わずかながらブギって残ってたなぁ。

 ダウンタウンブギウギバンドの「スモーキン‘ブギ」

    とか

 ピンポンパン体操の「チュンパラ・ブギ」

だ。スモーキン‘ブギは音楽はいいんだけど、歌詞が子供が歌うのはどうかと思う内容なので、チュンパラブギなら似たような曲調で安心して歌える感じだなぁ。

正直その2曲と東京ブギウギしかブギは知らなかったのだが、ご当地ブギなる曲も色々あったらしい。

この朝ドラのヒットをきっかけに、またいろんなブギができればいいのにね。

最近NHKプラスを契約したので、以前より朝ドラを見やすくなった。草彅君、背広姿でわざと下手に足あげをして、見事にずっこけて見せる。なんのダメージもなく立ち上がるってことはうまくないとできないことだよね。さすが・・・

 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「光る君へ」第10話を見て

2024-03-11 23:35:53 | ドラマ鑑賞

今回は、おそらくこのドラマの前半戦の見せ場の一つだと思いますが、期待通りの素晴らしさでした。

ラブシーン・キャー・・というタイムラインがどこぞを埋め尽くしておりますが、まぁ、ラブシーンはそれはそれで良かったんですが、私は出家させられた本多花山帝の美坊主ぶりと、右大臣家に使われながらもお前たちの命運を握っているのはこの俺ぞと言わんばかりの存在感を示したユースケ晴明、そして大鏡のようにこの姿をもう一度親に見せたいとコソコソ逃げるのではなく堂々とした悪役ぶりを示した玉木道兼の「お仕えできて楽しゅうございました」の一言に賛辞を捧げたいですな。

ちなみに「大鏡」に書かれた出家のシーン・・古典が大好きでたまらなかった私は、中学の頃、通信高校講座の古典の放送を見て初めて知り、さらに古典が好きになったのでありました。

晴明の立ち位置は「大鏡」上では、単なる怪しさしか伝わってきませんが、はっきりと陰謀加担組に仕分けたところがこのドラマのオリジナリティであるが、「陰陽師」などで神格化されたイメージが壊れることで、かえって現実味が増して良かったのではないか、などとも思えますね。

本当は「鎌倉殿の13人」で主役を張る人たちの祖先・・鬼退治伝説で勇猛さの伝わる人たちが、道兼が帝に続いて出家させられないように護衛してた点については触れられていませんでしたね。藤原だけでもいっぱい出てくるのに、源もいろんなのが出てくると混乱するからでしょうか。

さて、出家された花山法皇・・まだまだ活躍して頂かなくてはなりません。楽しみにしてますぞ。

ちなみに私は出家現場の元慶寺に一度行っております。

https://blog.goo.ne.jp/y-saburin99/e/384360eca4b94eff4af77f452935a23a

そして花山法王が最後に辿り着いた境地にちなんだところにも。

https://blog.goo.ne.jp/y-saburin99/e/87534d42d1fa2fc8ea84a1d63cb23783

エキセントリックなお姿だけでなく、物事をちゃんと成し遂げた姿の花山法皇もドラマで描いてほしいと思いうのですが、尺が足りるかしら?


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「光る君へ」第9話を見て

2024-03-04 23:32:09 | ドラマ鑑賞

今回は切ない回だったな。

当時、公式には死刑というものはなかったが、検非違使の配下の放免と呼ばれる下っ端どもが、流罪に必要な経費などをくすねるために、実際には流罪にせずに葬ってしまうようなことがあったらしい。「放免」という名なら無罪放免にでもしてくれればいいのに、その逆なのだな。放免は元々は罪人で、許されて検非違使に仕えるようになったものも多いらしい。

一方、散楽は中国より伝わり、奈良時代は大事にされていたが、平安時代になるとなぜか疎まれていたという。その後、能や人形浄瑠璃などに発展していく、日本の古典芸能のルーツである。ちょうど最近渡来人に関わる本を読んだのだが、散楽を日本に伝えたのは渡来人であり、そこから能に発展させた世阿弥もまた渡来人をルーツに持つ人だったのだ。現在は逆に、そのルーツである散楽を復活させようという動きもあるようだね。今年の大河は、今日本古来のものという思われているものの原初的な形に近いものを紹介し、更にそれは大陸から来たものであることを示唆させる、とてもスケールの大きい大河なのだ。

平安時代は散楽が疎んじられていた・・というか格の低いものと考えられていたのだから、演じていた者たちは虐げられた、社会の下層の者たち・・盗賊でもしなければ生きていけなかったのかも。彼らを助けようとして助けられなかった道長は号泣する。特に、非凡な才能を買っていたと考えられる直秀・・このドラマのオリジナルキャラではあるが、彼の死が、道長の人格形成にドラマ上どういう影響を与えていくのかは興味のあるところである。尚、散楽の者らが殺された鳥辺野なるところは、将来道長も荼毘に付されるところであり、源氏物語の中でも、桐壺更衣、葵上、夕顔らが葬られている。今回のシーンはそこの伏線だろうか。

尚、下層民のジェノサイドのことなど知ったこっちゃない、道長以外の右大臣家。晴明も加担し、古典の教科書に必ず載っている大鏡のあのシーンへと陰謀が突き進んでいく。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「光る君へ」第8話を見て

2024-02-25 23:37:15 | ドラマ鑑賞

今日のポイントは、琵琶の話。

まひろの琵琶演奏は微妙だったな・・芯がとらえられていない感じ・・途中からうまくなったけど、演奏者が変わったのだろう。道兼・・心に染み入る演奏だった・・と・・嘘っぽい。っていうかわざと藤原為時に近づき、為時を通じて花山天皇に近づき・・有名な出家事件を画策しようとしているのだろう。ドラマ上は為時の妻にしてまひろの母を殺したことになっているが、自分の殺した女性がどこの誰だかを知らないのだろう・・。

で、私の琴線に触れたのは、ドラマのあとの解説である。ドラマ中で出てきた琵琶の一節・・単純ではあるが雅楽に実際にある曲のパートらしく、その雅楽は日本に琵琶が伝来した時の音や奏法を今に伝えているという。

日本ってそういうの多いな。でも日本人にはその価値がわからず、職人さんがいなくなり、日本在住のイタリアの方がその技術を保存してくださっていると聞くが・・・。

このドラマをきっかけに、琵琶に興味を持つ人が出て来るんじゃないか?

※ちなみに私の中国琵琶は今回の引越しに際し、馬頭琴とともに声楽の師匠に引き取っていただいた。

 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「光る君へ」第7話を見て

2024-02-18 23:56:14 | ドラマ鑑賞

今回の目玉はなんといっても打毬(だきゅう)。

ペルシャ起源(紀元前6世紀ごろ)の競技で、イギリスに伝わってポロとなる何百年も前に日本に伝わっていた・・というアナウンスに釘付けになった。

ペルシャ起源で東西に分かれたもの・・バイオリンと胡弓、リュートと琵琶・・・打毬もそうか。

そう考えると、ペルシャとはいかに偉大な文化圏かということだ。

それにしても、現代の貴公子たち・・頑張ったわねぇ。相当練習したんでしょうね。

球に当たるかどうかは別として、左手で手綱を握り、馬を走らせながら、右腕と杖を大きく回すだけでも大変だと思うよ。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「光る君へ」第5話を見て

2024-02-09 23:19:10 | ドラマ鑑賞

まだ新居でテレビが見れないのであるが、「光る君へ」が見れないのは耐え難く・・・CATVの設定が済んだところで録画はしていないわけだし・・・とNHKプラスを申し込む。これなら無料で一週間見逃し配信が見れる。

「光る君へ」の第5話。五節の舞の後、倒れたまひろを心配して、道長は文を出す。柄本佑さんが一生懸命書いた時がそのままテレビに写ったようであるが、その書体の味のあること。決して上手ではないが、個性を感じる。実際の道長の書体は、直筆の御堂関白記が残っていることで確認してできるが、一つの段落のなかで太くなったり細くなったり、大きくなったり小さくなったりしているので、ドラマではそれを参考にしたのかも。

文の仲介者、謎の人物:直秀のおかげで、二人は会うが、まひろはそこで初めて、道兼が自分の母を殺したことを道長に打ち明ける。あの日、自分が三郎(道長)に会いたいと思わなければ、、、と泣きじゃくるまひろを暖かく抱きしめるかと思いきや、絶妙な距離を保ちつつ寄り添い、まひろを直秀に託すと自分は家に帰って道兼をぶっ飛ばす! とにかく道長の顔つきにドキドキハラハラさせられた。本当にいい役者さんだなぁ。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする