テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Braun, TP 1

2022-02-17 11:30:15 | オーディオ

 

今日お預かりしたのは2度目となる Braun, TP 1 で前に手掛けた際のブログを探してみたが何処に
も無く暫くして前回はご依頼主に事情が有りブログには掲載しないことにしたことを思い出した。
この種の機器の修理のご依頼は HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

ラジオ部分とターンテーブルを結ぶケーブルは付いていなかったとのお話だった。

電池ホルダー部分は可成り腐食していた。

ターンテーブル単体での型番は P 1 となる様だった。

先ずはアンプとして使うラジオ部分 (T 4) の動作を診てみたが全く音声出力が無かった。

このラジオ T 4 は今回で確か3回目だがパターン図が在った様記憶していたのだが?

昨日この T4 の回路図は見たハズだが見当たらず、再度ネットから DL した。 結果ラジオ出力は
ボリュームの所までは来ていた。 段間の電解コンデンサが容量抜けを起こしていたので先ず交
換してみた。

低周波2段目までは動作し出したが、終段が動作していなかった。 やがて出力トランジスタの
脚の半田付けの問題が見付かり出力は出る様にはなったが歪が酷かった。 結果下の画像中央
に穴が3箇所開いているがその一番上、エミッタ回路と直ぐ下のベース回路が短絡していた。

若干 IF? の発振が診られるが同調点を少しズラせば放送は聴ける様になった。 ここまででどっと
疲れて仕舞った。 パターン図が在れば簡単なのだが! 次はターンテーブルの動作をみてみよう。

電池用の電極の一つが折れ、半田で補修してあった。

一応レコードは回転したが回転速度が正しいかは未だ不明。

使われていたクリスタル・カートリッジは想像通り既に使えなかった。(上下の画像が役立った)

当初外し方が分からず難航した。

型番は不明だが ELAC の物だった。 確か以前は米国から Astatic の小型の物を購入した。

2月18日 ラジオの歪が気になったので回路図を持ち帰り通勤の車内で眺めた。 結果 AVC 回路
が機能していないのではと考えパターン面に 2.2μF のセラミック・コンデンサを加えた。好転!

いよいよターンテーブル部分に取り掛かった。 元々のカートリッジが有ればいとも簡単なのだが!

前回は米国から Astatic の小型のセラミック・カートリッジを購入し組み込んだが以前札幌の
達人 K さんから譲って貰ったセラミック・カートリッジが組み込めないか試してみた。

元々の接触片が邪魔していたので4箇所の鳩目を上手く外した。

気になるのはカートリッジの横に在る3角形の出っ張りでレコード針はここより出る必要が有る。

可成り無理は在りそうだが一応カートリッジを強力両面テープで固定したので少し放置しよう。

今日の結果は残念なものに終わった。 結論として上の画像に見られる様カートリッジの最先端
に針が無ければならないことが分かった。 その様な物は見付かるか?

3月27日 ご依頼主にお願いしてあった Astatic 81TX が届いた。 他にセカイモンに頼んでいた
ELAC のカートリッジは改造の必要が無く良かったのだが売手が発送しな為キャンセルとなった。

3月2日 ご依頼主が米国に ELAC 45 を発注して10日程が経過するのでそろそろ到着するのでは
無いかと先日表に出した中身をケース内に組み込んでみた。

電池用の電極を改めて磨いた。 ケースに納めてみたが何故か全く動作しない。

電池用の接触子部分にはこれまで触れて無かったのだが細かく診てみると左のプリント基板上の
曲げ方では裏蓋の処に在る端子に届かない。 曲げ方を逆にしてヤット好結果を得た。

つまり以前の持ち主のところではラジオ(アンプ)部分は動作していなかったと考えられる。

裸の状態では音圧は低かったが組み込んだ結果音圧も、音質も格段に良好となった。 今も隣の
机で良好に動作して呉れている。

 

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (jem)
2022-08-31 14:03:59
こんにちは、TP 1を売ってもいいですか。私はとても興味があります。Dieter Ramsのファンです。連絡先:975057@qq.comありがとうございます。

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