テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Columbia Grafonola Model 310

2024-03-27 12:09:23 | オーディオ

今日お預かりしたのは初めてとなる Columbia, Grafonola Model 310 で電源は入るがハムが出るだ
けとのお話だった。  この種の物の修理のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/に
お願い致します。

使われていたのは 56-2A5-80BK の3球。 実際の回路から 80BK は半波整流用の様だが仕様不明

  Rider の Master Index に依ると Columbia Phonogragh Co. の 310 は 1-3 (Early Page 438) に
網羅されているとのことだったが、下の Riders Perpetual Trouble Shooter's Manual Vol.1, 438
ページに網羅されていたのは Columbia C-5 と C-5 Substitute (310) だったが両者共ラジオ付き
でまたアンプ部分のラインナップが 226-210 と異なっていた。

分解に取り掛かった。

先ずターンテーブルを外した。 後で気付いたがターンテーブルと本体は4つの接点で結ばれていた。

トランス結合の回路を想像していたが実際は CR 結合だった。 途中可成り改造された様。

C バイアス電圧を発生している回路を触るとハムの量が減った。 半田付けし直したが変化無し?

マグネチック・ピックアップの直流抵抗は約 6KΩだったが出力は極く小さなものだった。
それと音量調整のレオスタット(巻き線抵抗)が断線していた。

最初針がどう付くのかがハッキリせず時計ドライバで確かめた。

上の画像に見えている端子がズラット並んだ部品が何なのか不明。 コンデンサの様だが?

一応モーターの回転は良好そうだった。

回路が良く分からなかったので回路図を起こしてみた。CR 結合で十分なゲインが得られるのか?
一応動作しそうだったので実際にレコードを掛けてみた。音量は十分では無かったがご依頼主に
も電話で聴いて貰った。 出来れば音量を増やしたいとのご希望だったがトランスの組み込みは
スペースが十分で無くどうするか? その後もアレコレ考えてみたがどうも回路は略昔のままで
この回路で十分な音量が得られていたと想われた。 ならば何故音量が少ないかだがピックアッ
プ内の振動の量が少ないのでは無いかと想えた。 駄目元でピックアップ内部を診てみよう、特
に振動する部分が自由に振動するかが重要と想われた。(支持のダンパーが柔らかいことが必須)

3月28日 マグネチックピックアップ部分を診てみることにした。

先ず上部の押さえを外した。

下の画像で磁極の間に白っぽいっ物が少し見えているが、最初全くレバーが動かなかった。
少し手を加えた結果若干左右に動く様になったので動作を診て見たが変化は殆ど無かった。

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