テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Brionvega, rr-126-fo-st (1966)

2013-10-03 17:43:05 | Weblog

今日お預かりしたのはイタリア Brionvega の rr-126-fo-st で電源を入れてもパイロット・ランプが
点灯するだけで音は全く出ないとのお話だった。  この種のラジオの修理、改造に付きましてはこ
ちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

何処にも電源の定格が記されて無く困った。 電源入力の電流を監視しながらスライダックで徐々に電圧を
上げて行き一応110Vで機能しそうだったのでこの電圧でアレコレ動作を確かめてみた。 しかし電源定格
が記されて無いセットというのも珍しい。

MW、LWが機能しだし、FMも米国バンドのままだが機能した。 但しレコードプレーヤは回転もせず、また
フォノ入力が機能していなかった。 モーターに電圧(こちらは220V)は加わっているのだが回転しないと
云うのは多分初めての経験となる。

モーターが回転しない原因はターンテーブルを外してみないことには分からないが、その前にこのターンテー
ブルの外し方が分からない。 レコード・プレーヤの機械的な修理は想定していなかったがサテどうするか?

10月4日 昨夜別の機種だが DUAL のレコードプレーヤのサービス・マニュアルを持ち帰り通勤の車内で
眺めていた。  今朝気を取り直し取り掛かった結果、分かって仕舞えばなーんだと云うことになるがターン
テーブルを外しモーターを指で回してみたが何とも回転が重い。 伺ったお話ではレコードプレーヤは使わ
ないつもりとのことでここはパスした方が良さそうだった。

AUX入力の動作を含め動作を細かく診てみた。 先ず左チャンネルは生きていたが、右の出力が無い。
FMもモノラルでは問題は無かったが(左の出力のみ)FMステレオ・モードにすると殆ど動作せず(音量も
減り、感度も低下した)。 右チャンネル出力が無い問題は回路図が無くとも何とかなるかも知れないが
FM MPXの問題は回路図無しでは困難そうだがどうするか?

アンプ部分を取り出したが初めての機種で勝手が分からずイヤハヤこれだけでも可成りの時間を要した。

どうも片方のチャンネルの初段のトランジスタが怪しかった。

どうもボリュームに問題が在りそうだったので仕方なく外そうとパターン面の半田を取り除こうとした途端に端
子のランド部分が消えた。 不思議に想いコテ先を確かめたところ溶けた半田にランド部分が紛れていた。
どうも目視では分からなかったがパターンにクラックが入っていた様だった。  (下の画像は剥がれた後)

可成り梃子摺ったが左右両入力共良好に動作しだしたので一安心した。 *ACプラグをどうするか?

 かつて Brionvega の Algol 等 1960年代のテレビを何台か手掛け一部は今もコレクションの一部になって
いるが、ヨーロッパで作られたラジオ、テレビの回路図等の資料はドイツ、イギリス、オランダ、デンマークを
除いて殆ど手に入らない。 最もPL法以来国内のメーカーの殆ども資料を出さなくなって仕舞ったので他国
のことを兎や角云えないが、出来れば有償で良いので一部の心あるメーカーの様に出して頂きたいものだ。

 

コメント
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