今日お預かりしたのは昨日大阪の方からご依頼頂いたポルシェ911にお使いになると伺った
Blaupunkt の Montreal (s)で、受け取った物は音声出力が無く、AM/FMも機能しない、また
ダイアル・ポインターも動かないと云う可也重症の物でした。 この種のカーラジオの修理、改
造に付きましてはこちらのHP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい
最近日本以外の地域で修理が加えられた形跡が見られる。
何時もより30分程昼食の時間を早め午後1時に修理を開始した。 この機種始めEmden、
Ludwigshafen等この時期廉価版が数機種生産されたがどの機種も他と比べると信頼性で
は可也劣る。 当初全く音声出力が無かったが修復作業と共に徐々に動作しだし、2時間半
程でAM/FM共に動作し始めた。 ただFMのカバレッジはそのままなので国内のFM放送は
受信出来無い。 一安心し切れているダイアル糸の張替えに移ったがとんでもないことに
なった。
帰宅時間まで目一杯取組んだ為、画像は未だアップ出来て無いが、3時間半を掛けたが
ダイアル糸の張替えは結果として上手く行かなかった。しかしこの様な作業でこれ程時間
を要した経験は無く、持ち帰ったダイアル糸の張り方を示した図を帰宅途中の車内で改め
て見てみたが理論的に上手く行くとはどうしても想えない。 どうもダイアル糸の張替え(ダ
イアル・ポインターの機能)は諦めざるを得ない気がして来た。 多分10回以上やり直した
が、上手く行かないとなるとドット疲れる!
11月11日 昨夜は持ち帰った資料を見ながら今日やったことを反芻してみた。 何か基本
的なことに間違いが有るに違いないともう一度最初から構造を確かめてみることにした。
分かって仕舞えばコロンブスの卵、巻きつけるのは真鍮製の駆動軸では無く、その下に在る
切り込みの在るプラスチック製のシャフトと分かった。 これなら理論通りとなり好結果を得た!
次いでFMのカバレッジの改造を行い高感度が得られた。 パイロット・ランプは本来7V/0.1A
の物を使う必要が有るが14V/0.1Aの物が使われていたので一部回路を変更した。