今日お預かりしたのは松下 (パナソニック) の TR-005 で米国の書物の中には 1969年発売と記
された物が有るが、国内仕様の TR-603A は 1971年9月発売なので 1969年には甚だ疑問が残る。
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お問い
合わせ下さい。
上下の画像からご覧頂ける様、ブラウン管の中央に蛍光面の焼けが見られるがそうとう長い
期間垂直偏向が止まった状態で光らせていたことが想像出来る。 この焼けが画質にどの程度
影響するか今は何とも云えないがラスターが出始めてから判断することとしよう。 先ずは
垂直偏向回路に近々取り掛かることにしよう。
2月1日 垂直偏向回路の修理に取り掛かった。 予め昨夜机上で原因と考えられる部分をピッ
クアップしておいたので可也効率良く確認が出来垂直偏向の問題は解決したが幾つか別のの
問題が見られた (テレビの場合、動作し出すとそれまで見えていなかった問題が表面化するこ
とが多い)。
前面のアクリル?の白濁は仕方無いとして、VHF Highのランプが切れており、またブラウン
管の焼けは可也目立つことが分かった。 また映像回路のf特が劣化している様でコントラス
トが低く、また可也眠い画像となっている。 他に水平偏向が波打っている様な現象が見られ
るが、サテどこまで手を加えるかご依頼主に伺ってみよう。
2月2日 TR-005 の画質もだが周波数の安定度に不安な部分が見られた。 サテ本来はどの位
の画質、安定度か別の国内仕様 TR-603A で確認したのがここから下の画像です。
チャンネルに依っては隣接チャンネルとのビートが見られるが 8 Ch の様に下側に無い場合
はビートも無く良好に受像出来ており、また安定度にも全く問題は見られ無かった。
2月4日 ブラウン管の焼けは可也深刻で、また水平の縞模様、解像度の低さ、周波数の不安
定さ等々可也の作業量となりそうなので以前レストアしておいた日本仕様の TR-603A の中身
と交換することにしたが電気的には良好なもののベゼル、ブラウン管カバー等は TR-005 の物
の方がズット良好だったので 2台の良いところを選んで 1台に纏めた。
結果動作も、外観も可也良好な物となり一安心!