20床の増築棟が完成
魚沼市徳田の特別養護老人ホーム「うかじ園」(外角進園長)では、昨年5月から進めてきた既存施設の内部改修工事と増築棟建設工事が完了、3月24日に増築棟の開所式を行った。
同園では長期入所の利用待機者のニーズに応えるため20床の増築を行った。既存施設に隣接し渡り廊下でつながれた増築棟は2階建、延床面積約830平方メートル。個室の居室4室と4人室4室をはじめ、食堂兼機能回復訓練室(食堂)、浴室などが設けられている。また、既存棟についてもケアサービスを1グループ20人から25人の3グループに分けて行うため、新たに2つの食堂を設けるなどの改修が行われた。
増築、改修工事にあたり同園ではアドバイザーの指導を受けるなどして利用しやすい環境整備に配慮。居室に間仕切りを設けたり、椅子の高さや座りぐあい、洗面台の高さにまで気を配った。増築、改修工事の事業費は約4億5000万円。
開所式ではまず、入所者代表や関係者によりテープカットが行なわれ、同園を運営する社会福祉法人魚沼福祉会の茂野輝夫理事長が「当法人には500人を超える利用申し込みがあり一日も早く受け入れたいと増築を行いました。明日から入所者を受け入れることになっており、少しでも市民が安心できる暮らしに役立ちたい」とあいさつした。
「全国的にも高齢化率が高くなってきており、施設の重要性が高まっている。温かい心のオアシスとして入居者が安心、安全に過ごせることを願っています」との魚沼市長の祝辞が披露され、式の最後には磯部美恵園長代理が「家ではないが、ここで良かったと思ってもらえるサービスの提供に努力します」と開所への誓いを述べた。
増築棟の完成により同園の長期入所の定員は70人となった。