スタントマンが事故再現
スタントマンが自転車と自動車などとの事故を再現することで生徒たちから事故の怖さを知ってもらう自転車交通安全教室が7月22日、広神中学校(小林正和校長・生徒263人)で実施された。
この交通安全教室はスケード・ストレイト教育技法(学習者に恐れを与えることにより社会通念上好ましくない行為を自主的に行わせないようにする教育技法)によるもので、平成24年度から県独自の予算でも実施している事業。今年度は県内で4回の実施が計画されており、広神中学校が3校目となる。
同校の駐車場で行われた教室では全校生徒が参加。小林校長の「県内でも数回しか行われない今日の貴重な体験を目に焼き付け、心に刻み、これからの交通安全に活かしてほしい」とのあいさつに続いてスタンマンによる交通事故再現が行われた。
スタントを行ったのは車両によるスタントを専門とし、交通安全映画をはじめ「踊る大捜査線」や「GTO」など映画、ドラマのアクションでも活躍している「スーパー・ドライバーズ」。
事故再現は時速40キロの自動車が止まっている自転車に衝突実験から始まり、傘さし、両手離し、電話をしながら、ジグザグ運転など自転車の違反行為による衝突、大型車による自転車の左折巻き込みと続き、衝撃的な事故の再現に最初は笑顔で見ていた生徒たちの表情も次第に真剣に。
さらに左折自動車と死角を走行していた自転車の衝突、見通しの悪い交差点での自転車と自動車の衝突なども再現され、生徒たちは熱心に見入っていた。
教室の最後には小出署の小杉敦秀交通課長が「自転車は便利だけど一つ間違うと交通事故の被害者や加害者になります。これからの夏休み。部活、遊びに出る時は交通事故に遭わないように」と講話、生徒の代表からは「体を張った交通安全教室で本当に危険であることがわかったので、これからは気を付けて運転したい」とお礼のあいさつがあった。