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7月31日(金) 第2次健康診断

 午前中、就業中に外出して第2次健康診断に行った。第1次の健康診断の結果による騒動は、7月22日の日記に書いた通り。ところが騒動はこれで治まっていなかった。
 肥満、高血圧、糖尿、高脂血症、いわゆる「死の4重奏」というのに不合格があれば、第2次健康診断と特定保険指導を受けさせられる。小生の場合は、肥満、高血圧、高脂血症が不合格で、糖尿は個人的に自宅近くの内科医で検査してもらった。結果は明日でる。
 で、採血、心臓、首のエコーを撮られる。心臓はOKだった。首のエコーは追って会社を通じて結果が来る。なぜ、首のエコーを撮るかというと、首の血管に血栓があると、それが脳に至り脳卒中の原因となるから。
 一通り検査が終わると、お説教部屋。保健指導の先生がじっくりと、日常生活についてのお説教をしてくれる。適度な運動。食べ過ぎ禁物。早食いはダメ。
 小生の場合は4項目とも、そんなに悪い数字ではない。もうちょっとがんばれば合格。よし、次の健康診断は何事もなく終わるぞ。
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とつぜんリストラ風雪記 14

とつぜんリストラ風雪記13

第14回
 H屋D堂には2003年6月から2004年3月までの9ヶ月間在籍した。なんとも奇妙で異様な会社(あれを会社というのか疑問だが)だった。それでも、半年間の求職活動の末に得た就職先。なんとかがんばったが9ヶ月でこの職場を去ることになった。

 H屋D堂は下半身病気の薬を通信販売している。「薬寮」と称する直売所で、直売もしているが、通信販売の占める割合が多い。
 日曜日の新聞のテレビ欄に広告を出して、その広告を見た人がサンプルを請求。サンプルとともにカタログ、PR誌の類いがドッと送られてくる。だから扱う病気は一種だが、制作する印刷物は多種にわたる。小生は、この印刷物を制作するためコピーライターとして採用された。
 制作室の先輩社員は、ライター3人、校正係2人、校閲チェック1人、デザイナー1人、編集進捗1人の8人。これにコピーライターの小生を入れて9人。
 先輩のライターは2人が元新聞記者。1人がコピーライター。全員が小生より歳上。小生の直属の上司は、Nという産経新聞の記者だったという60過ぎのおっさん。みんな身分は正社員ではなく契約社員だった。
 小生の仕事は、PR誌の「闘病記」の作成と、コラムなどの執筆。小生の書いたコピーをNがチェックするのだが、新聞の記事とコピーはまったく違うジャンルの文章、かみ合うわけがなく、かみあわないままNとのつきあいは終わった。
 コピーのチェックはNが最終でなない。淡路島に事務所兼自宅をかまえるSというおばさんがおった。そのおばさんのチェックを受けて、当主が最後に目を通してやっとOKとなる。SはH屋D堂の社員ではない。昔は社員だった。今は独立して広告編集の事務所を持っている。とはいっても、H屋D堂の仕事しかしていないが。Sは当主の覚えがめでたく、SがOKすると当主もOKだ。このS、文章も広告もプロではない。Nの話によれば、当主の子供の家庭教師をしていた女で、当主に気に入られて、H屋D堂に残って文章書きの仕事をしているとか。
 この女、小生の書いた原稿は、ことごとく赤で修正指示を加えて返してくる。納得のいく修正もあったが、ほとんど疑問に思う修正ばかりだった。S自身も原稿を書くが、文章そのものは、長年書いているだけあって、小生の目で見て合格だったが、こと広告という点から見れば不合格。広告の専門教育を受けていないことが歴然としている。一度そのことを指摘したらえらい怒られた。
 小生のメインの仕事は「闘病記」の作成。11回で書いたが、大昔、1度だけここの「闘病記」の仕事をしたことがある。あの時は長野県松本市まで取材に行って、患者本人から話を聞いて記事を作成した。ところが、今は取材なんかしない。患者が提出した病気に関するデータを元に記事を書く。また、以前に「闘病記」を掲載した人の場合、その記事をリライトする。
 ともかく、H屋D堂の出す印刷物の文章は、非常にクセというかアクが強い。小生もかなり苦労した。
 まず、下半身病気の原因は体内に蓄積された老廃物。H屋D堂の主力商品H膏はその老廃物を体外に排出する。現代医学はこの病気に無力。一時しのぎをするだけ。手術は百害あって一利なし。
 あなたの身体はあなただけのものではない。天地父母先祖から授かった大切なモノ。だから当堂のH膏で一日も早く健康を取り戻すべし。
 当堂の当主は、下半身病気根絶を願い、日々精進を重ね、一品一品心を込めてH膏を手作りしている。
 で、「S便り」というPR誌を発行しているのだが、1種類ではない。対象読者に応じて何種類ものパターンを出している。
 サンプル請求してきた人向け。薬を買ってもらって30日目。60日目。もう薬が切れていると思われる人。重症の人向け。軽症の人向け。そして、時々、「短期集中療法」といってH膏を大量に使わせるキャンペーンを張る。
 このH膏というのはものすごい高価。中には効いて完治する人もいるらしいが、重症者が完治するまでには、ひどい人で3桁万円ぐらい使う人はめずらしくない。興味のある人は新聞によく広告が載っているので、サンプル請求をしてみるといい。ただし、かなりしつこくDMを送ってくる。
 ともかく非常に高価な家伝薬を買わせるために、一生懸命に演出をしている。
当主というおっさん。スキンヘッドにして、ぱっと見は坊主みたいに見える。このおっさんのカリスマ性で薬を売り会社を支えている。当然ながら独裁者で、小生のような契約社員は奴隷あつかいである。
 当主は西宮や大阪の本社にはいない。兵庫県の東条湖の近くにいる。工場は東条湖にあって薬はここで製造している。工場とはいわずに修治道場といっていた。またこの東条湖の工場はH屋D堂の××山△△寺という広大なお寺もどきの施設のなかにあって、H膏で完治したとされる善男善女がお参りに訪れる。
 この東条湖、西宮、そしてH屋D堂発祥の地愛知県N市をH衆の3聖地といっていた。特にご当主がおわす東条湖は神聖な地とされていた。
 なんでも、このあたりは太古に巨大な爬虫類恐竜が闊歩していて、古来より竜が棲む土地、その東条湖のほとりで、寒い六甲おろしに耐えながらH膏をご当主が作っておられる。
 当主は自分でも原稿を書く。校正がまわってくるわけだが、上記のようなことが当主の原稿に書いてあった。間違いを指摘した。
 東条湖は人造湖である。ダム湖である。そんなに神聖な湖ではない。小生はずっと兵庫県に住んでいて東条湖にも何度かドライブに行ったが、竜が棲むなんて伝説は聞いたことがない。このあたりにジュラ期白亜期ともに恐竜がいたという話も聞いたことがない。最新の学説では恐竜は爬虫類ではない。どっちかというと鳥類に近い。六甲おろしは六甲山の南側の神戸、阪神間に吹き降ろす風。東条湖とは縁もゆかりもない。地図を見ればわかる。
 もうひとつ、読者から当主への質問コーナーがある。そこで、便に血が混じるという質問があった。当主の答え。「それは下半身病気です。ただちに当堂のH膏で治療しなさい」そういう症状では一番恐いのは大腸癌。消化器の専門医に診てもらって内視鏡検査をすべきだと思うが。さすがに原稿のこの部分は、おっさん修正したが、他の部分は小生が辞めた後の発行分だったのでわからない。
 ここの印刷物の一番の特徴は断定すること。だから製薬会社というより、ある種宗教のようだった。当主が教祖で患者が信者。だから薬に対する信頼は絶対で広告活動もそれを一番のコンセプトとする。下半身病気は西洋医学では絶対治らない。当堂のH膏は絶対に治る。だから信じて使いなさい。今から短期集中療法を行えば、○月○日までに絶対完治します。断言する。薬の広告でこういう断言は薬事法違反。ところがH屋D堂の広告は、マスコミ広告は新聞広告だけ。そこではさすがに薬事法を守っているが、DMは広告ではなく私信という解釈で薬事法を無視していた。
 入社してすぐに500円取られた。なんだと聞くと。会費だとのこと。H屋D堂吟なんとか会という詩吟のクラブ。否応なしである。半強制的に入会させられた。なんでも当主が詩吟が好きだそうだ。小生、詩吟なんてもんはまったく興味はない
 昼休みは、小生、本を読んでいる。火曜日だけそれができない。N女史という西宮の事務所の一番エライおばさんがいる。このおばさんも淡路島のS同様、当主の覚えめでたきおばさんだが、こやつは詩吟の師範で、火曜日の昼休みいっぱい、おがおがおがおが詩吟の稽古。上方落語に「寝床」というのがあるが、あれは旦那が、自分の浄瑠璃を店子や店のもんに無理やり聞かすのだが、こっちは無理やり詩吟をうならされる。そして、時々昇段試験といって、休日をつぶして、東条湖まで出向き当主の前でうなって段をもらう。さすがに小生はそれは断った。それやこれやで、当主、S、N、N女史らに、小生は従順な契約社員とは思われていなかったのではないか。
 決定的となったのはSとの電話だった。「あなた薬アリと薬ナシの違いをどう解釈してるの」
 手元に薬が残っている読者向けと、残っていない読者向けに記事を書き分けなければいけない。薬アリの人にはたゆまずH膏で治療を続けてください。薬ナシの人には、薬の注文を失念されているのではないですか、治療を中断すると必ず再発しますよ。
 薬ナシの人は完治した人かもしれない。そのことをまず確認して予後の適切なアドバイスを送るのが、製薬業に携わるものの義務だと思うのだが。ところがS=当主はそういう考えではなかった。電話でいいあいになった。不毛な議論がいやになって適当なところで電話を切った。またかかってきた。「あなた上司の電話を途中で切るとはなにごと。ご当主に申し上げる。キー」
 この女、小生の上司ではない。小生の上司はNだ。SはH屋D堂を離れて独立した女。正確には外注業者である。
 それから数日後、小生はクビになった。
 最後に付け加えるが、H屋D堂のH膏で下半身病気が完治した人がいることは事実である。だからこのブログの読者で、この病気で苦しんでいる人は、ここの薬を使うことは一概に反対はしない。ただし半端なお金ではない。そのへんの覚悟は必要。大金を使って治らない人もいるし、完治する人もいる。
小生は、幸いその病気ではないが、身近に患者がおれば、やっぱり専門医の診察を受け、必要ならば手術する方を勧める。
 
 

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7月29日(火) 著者紹介は必要か?

 小生の知人友人には本好き読書家が多い。彼らの中で意見が二つに分かれている問題がある。
 本にはたいてい著者近影といって著者の顔写真が載っている。あれがいらんという人がいる。顔写真だけではなく著者の略歴も、その他著者を紹介する記事は一切いらんという。
そういう人たちは作品だけに興味があるのであって著者にはまったく興味がないとのこと。ではどんな人が書いた作品でもいいのかと聞くと、そうだという。猿が書こうがモモンガーが書こうがコンピュータが書こうが、作品さえ良ければかまわん、とのこと。
それに対して、小生もこちら派だが、こんな作品はどんな人が書いたのか非常に興味がある、だから、著者の写真や紹介は絶対必要という人たちもいる。猿が書いてもかまわん派は、著者の紹介はへんな先入観を持って作品鑑賞の妨げになるとのこと。
さて、あなたはどっちでしょう。
 
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7月28日(月) 神戸文化ホールで上方落語会

 昨日の日曜日は夕方から出かける。行き先は、大倉山の神戸文化ホール。ここで開催の「桂ざこば・桂小米朝 上方落語会」を聞きに行く。
 神戸文化ホールは1975年に第14回日本SF大会SHINCONの会場だった場所。あれから33年も経ったのか。
 このSHICONのプログラムの一環で桂米朝師匠の「地獄八景亡者戯」の口演があった。思えば米朝師匠の「地獄八景」をナマで聞いたのは、この時が最初。高座の前に米朝師匠と小松左京氏の対談があったりした。この大会、実行委員長は小生の長年の友人KS君が勤めたが、大会のスポンサーは筒井康隆氏が引き受けておられた。で、米朝師匠の落語の時、かいがいしくお茶子をやっていたのは筒井さんだった。色んな落語会に行ったが、あんな豪華なお茶子さんは、あの時だけだった。
 米朝師匠は「地獄八景」におりこむ、くすぐりを、その場その場のアドリブで繰り出さはる。だから、この時はSF大会ということで、SF大会独特のくすぐりを入れておられた。どんなくすぐりだったか忘れたが。あの地獄八景を聞いたのは、1000人のSHINCON参加者だけ。もう二度と聞けないだろう。
 と、まあ、神戸文化ホールにはこういう思い出がある。昨日の演者と演目は次の通り。

桂ひろば 移動動物園
桂紅雀  いらち俥
桂小米朝 青菜
 中入り
桂米平  犬の眼
桂ざこば 子はかすがい

「いらち俥」7月21日にNHKの「上方演芸ホール」で桂こごろうさんの「いらち俥」を観たばかり。はからずも聞き比べとなってしまった。紅雀さんがナマでこごろうさんがテレビでと、いちがいに比べるのはおかしいが、この勝負紅雀さんの勝ちと見る。
 小米朝さん。聞き惚れてしまった。ものすごく上手い。吉朝師匠を亡くし、米朝一門、というか上方落語界に大きな穴が開いたが、小米朝さんがこれだけの噺をすると、吉朝師匠の穴を埋めて余りあるのでは。
男子3日見ずば刮目して見よというが、小米朝さんのこの急激な上達の理由は想像つく。この秋に迫った5代目桂米團治襲名であろう。師であり、実父の米朝の師匠の名跡を継ぐのである。名だけは米朝を超える。人が地位を創り、地位が人を創るというが、米團治という名が小米朝さんを大きく育てたようだ。5代目桂米團治。楽しみである。ところで、33年前のこの場所で見た米朝師匠と、昨日見た小米朝さんは、ほぼ同じ年齢である。50代初期の米朝と小米朝。どっちが上手いか。ちょっと前までなら米朝と迷わず答えるが、今は大いに悩む。ひょっとすると小米朝さんの勝ちかも知れない。
ざこば師匠は人情噺。若いころはやんちゃな噺が似合っていたが、さすがに還暦を超えられると、こういう噺がしっとりとくる。 
   
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7月27日(日) レタスの炒飯 


 時々は昼食に炒飯を食べたい。中華料理の基本は炒めもん。炒めもんのワザを磨いておかなくては中華料理の味が落ちる。
小生は中華は食べるのも、作るのも大好き。貧乏人につき、そんなにしょっちゅう外で中華料理を食べられない。せいぜい自分で作って自分で食べている。と、いうわけで、時々は炒飯を作って中華のウデを落とさないようにしているとわけ。
今日の昼食はレタスの炒飯。真夏の昼食ということで、具だくさんの炒飯よりもシンプルなもんにした。具はレタスだけ。レタスは細かく切っておく。
炒飯の調理の基本は早く強く。手早く作る、火は最強。
中華鍋をカンカンに熱する。卵を割り入れる。ご飯投入。鍋返しをしながら、しばし炒める。レタス投入。塩、こしょう、最後に白ゴマをパラパラ。これで出来上がり。
 レタスを入れたら、加熱しすぎてはダメ。レタスの新鮮さを残したい。この炒飯はレタスの爽やかさを楽しむ炒飯だから。
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7月26日(土) カリ城のミートボールスパゲッティ

 
宮崎駿監督のアニメが好きでたいてい観ている。その宮崎監督の劇場用長編アニメの第1作が「ルパン3世カリオストロの城」
 この作品は非常に上質なエンタティメントで、何度観ても面白い。この作品の中で、ルパンと次元が山盛りのスパゲッティを奪い合いながら食うシーンがある。実においしそうで食欲をそそられる。ひとつ自分で作ってやれと思って、映画の画面を参考にして作った。
 まず、ソース。このソースはトマトソースだ。にんにく、玉ねぎのみじん切りをソテーパンで炒める。そこにホールトマトを入れて、しばし煮る。塩、こしょうで味を調える。
 次にミートボール。ボールに合びき肉、玉ねぎのみじん切り、パルメザンチーズ、パン粉、牛乳、ナツメグ、塩、こしょうを入れて、手でよく練る。
 ボールに丸めて、揚げる。ミートボールの表面に軽く色がついたら、トマトソースで煮込む。
 スパゲッティを茹でる。アルデンテがお好きな人はアルデンテで。そうでない人はそれなりに茹でる。
 茹で上がったスパゲッティをトマトソースで和える。ミートボールを乗っける。
 さあ、食べよう。向かいに座る人は、ルパン、次元、五右衛門、銭形、カリオストロ伯爵、クラリス、不二子、だれがいいかな。案外、伯爵なんてのも面白いかもしれない。ルパン一味なら次元が気さくでいいな。女性二人のうちどっちかというと、だんぜん不二子。クラリスなんて小娘とメシ食っても、気使うだけで旨くないに違いない。
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7月25日(金) 宝クジが当たったら

 小生はギャンブルはしないが、宝くじは買う。と、いってもジャンボくじを20枚ほど買うだけだが。まさか当たるとは思っていない。万が一当たったら、あれ買おうこれ買おうと想像して楽しむ。とはいいつつも、ひょっとすると当たるかもしれない。そこで、宝くじが当たったら何を買うか列挙してみた。
 まず車。小生は車好き。リストラされ貧乏になってホンダ・インテグラを手ばなして車なしになって5年経った。今の収入ではとうてい車を持てない。宝くじが当たったら、まず車を買う。マツダのRX-8かニッサンのGT-Rがいいな。
 書斎。家は今の賃貸マンションでいい。書斎、できれば書庫も欲しい。自宅以外にワンルームマンションでも買おうか。
 高カロリーガスレンジ。うちのガスレンジはごく普通の家庭用のガスレンジ。普通に煮炊きするぶんにはこのレンジでいいが、中華料理をする時はちと火力が弱い。特に炒飯を作るときに痛感する。火力の強い業務用のガスレンジが必要だ。
 オーディオセット。料理して食べた後のあとかたづけは音楽を聞きながらやっている。いまは安物のラジカセで聞いているが、本格的なオーディオセットが欲しい。
 熱帯魚。地震の前は水槽二つで熱帯魚を飼っていた。もう、あんな地震はこないだろう。神戸には。
 ホームシアター。毎週日曜日の夜はDVDを観ている。うちのテレビは28インチ。その前は22インチ。今のテレビに買い換えた時には画面の大きさに感激したがもうなれた。本格的なホームシアターでスターウォーズ全6作を見直したい。
 上方落語のDVD。桂米朝、桂枝雀の両師匠のDVDはかなり持っているが全部ではない。市販されているものを全部欲しい。「日本の話芸」「上方演芸ホール」の上方落語は必ず録画するようにしているが、もっとコレクションを充実させたい。そして繁昌亭には週に1度は行きたい。
 ま、パッと思いつくのはこんなところか。
 もっともっと大金持ちになったら何を買うか。もちろん阪神阪急ホールディングの株。大株主になる。そして理想の阪神タイガースを作るんだ。

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7月24日(木) 原爆頭突き大木金太郎

 NHK教育「知るを楽しむ」「愛しの悪役レスラーたち」第4回目は「原爆頭突き大木金太郎」これで最終回。
 大木は韓国人である。同国人の力道山を頼って日本に密航、プロレスラーとなった。この時、大木は妻子を捨てて日本に来た。大木の家族は、この時の大木の行動を許していないという。
 番組の案内人森達也氏は、そのことを確かめに韓国に行き、親族にインタビューする。7月10日のフレッド・ブラッシーの記事でも書いたが、小生たちファンはプロレスラー大木金太郎に興味があるのであって、家庭人大木にはまったく興味はない。
「オラ東京さ行ぐだ」といって、家族を捨て東北の寒村から東京に出てきたオヤジがいて、東京で成功して有名人となった。ところが捨てられた家族は、このオヤジを許していない。本当かどうか東北まで取材に行く。と、森氏はこういうことをやったわけ。対象がたまたま大木金太郎だっただけ。取材対象がプロレスラーである必然性はない。森達也さん、あんたほんとにプロレスファン?
 大木というと頭突き。原爆と称されるほどの威力ある打撃ワザだ。このワザの使い手として、大木と並んで思い出すのはボボ・ブラジル。黒い魔神といわれる巨大な黒人レスラーで、もの凄く強かった。黒人初のWWAのチャンピオンとなった。リングに立つと、凄みと同時にある種、哀感を漂わせる名レスラーだった。
 大木VSブラジル。力道山VSデストロイヤー、馬場VSキニスキー、猪木VSロビンソンなど日本のリングで繰り広げられた名勝負数々あれど、小生はあえて、この大木VSブラジルを一番の名勝負としたい。
 両者とも頭突きが得意ワザ。石頭には絶対の自信を持っている。ブラジルがジャンプしてフライングココバット。大木ぶるぶると頭を振るって耐える。大木、片足を上げて原爆頭突き。ブラジル、大目玉をむいて耐える。お互い頭突きをまともに受ける。絶対逃げない絶対倒れない。意地と意地のぶつかいあい。
 大木は韓国人。日本では差別されている。ブラジルは黒人。アメリカではまだまだ黒人差別がひどかった時代。差別を受けている者どおしが、リングという、それぞれが見つけた生きる場所で、頭突きという、それぞれのアイデンティティーを賭けた戦い。これぞプロレス。
 この大木VSブラジルの頭突き合戦に匹敵する、格闘技といえば、富士桜VS大麒麟の突っ張り合戦ぐらいだろうか。
 大木金太郎といえば頭突きだが、大木は頭突きだけのパワーファイターではない。実は大変なテクニシャンといえるのでは。キーロックの名手であり、足4の字の使い手でもある。名レスラーだった。
 森達也氏を案内人とするこのシリーズもこれで終わり。不満が残った。取り上げた4人のレスラーで真にヒールといえるのは、グレート東郷とフレッド・ブラッシーの二人だけ。アンドレ・ザ・ジャイアントと大木金太郎はヒールではない。
 無視できないヒールはまだまだいる。最後に、取り上げるべきヒールを上げておく。ディック・ザ・ブルーザー、クラッシャー・リソワスキー、タイガー・ジェッド・シン、アブドラ・ザ・ブッチャー、ザ・シーク、スカル・マーフィー、ブルート・バーナード。これらのレスラーは忘れられない。
 ヒール大好き。 
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7月23日(水) タバコでスピード違反を取り逃がす

 タバコは身体に悪いだけでなく、仕事にも悪い影響が出る。仕事中にタバコを吸っていたために、業務に支障をきたした警察官の話。
 昔のこと。夜の国道を走っていた。道はすいていて、制限速度を超えていた。前方に歩道橋がある。歩道橋の上で小さな赤い光が見えた。誰かがそこでタバコを吸っているのだろうと思った。瞬間、ピンときた。ブレーキ。車の速度を制限速度以下まで落とした。前方でネズミ捕りをやっていた。助かった。
ネズミ捕りをやっている前方には警官が潜んでいて、レーザーを発射していて、それで車のスピードを計測している。歩道橋の上に潜んでレーザー発射をしていたのだろう。ところが仕事中にタバコを吸ったばかりに、小生に気付かれてしまった。タバコのためにスピード違反者を一人取り逃がしたわけ。

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7月22日(火)その2 阪神マジック点灯

 上園が4点とられて、阿倍を2番手に出したということは、岡田さんの頭には、「今日は負けやな」という意識があったのだろう。ところが阿倍は非常にいいピッチング。あとは江草、渡辺、久保田、ウイリアムス、藤川と、阪神勝ちパターンピッチャー総動員。代表して江草と阿倍がお立ち台にあがったが、阿倍以下6人全員を上げてもよかったのでは。
 1位と2位の対決だが、1位阪神の強さが際立った試合だった。特に救援投手の層の厚さ強さは、今更ながらのダントツの阪神だ。こういう試合をやると先発投手はいらんな。ただ最初に投げるピッチャーがいるだけ。
 やっぱり野球はミスした方が負ける。阪神もミスはあったが、巨人のミスは致命的だった。この試合が今年のセリーグペナントレースを決定する試合だったら、小笠原は逆MVPだな。
 ともかく阪神はこれでマジック46が点灯。阪神ファンとしてはこんなうれしいことはない。あとはクライマックスシリーズ、日本シリーズをどう戦うかだ。岡田さんは短期決戦が弱いから、そのへんがちょっと心配。そのころには、オリンピックも終わっとるから、両シリーズだけ星野さんが岡田さんのお面をかぶって監督してくれへんやろか。

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7月22日(火) 50過ぎた男はPSA

 この1ヶ月ほど心配な1ヶ月はなかった。このブログでもチラチラと書いたが、健康上の心配ごとである。
 発端は6月の末に受けた会社の健康診断だった。尿に潜血反応。問診の時に専門医に診てもらった方がいいといわれる。泌尿器科へ。ついでに前立腺の検査も受ける。その後の経緯は、7月8日その27月12日7月18日の日記の通り。
 実は7月18日に健康診断の書類が帰ってきた。胸部X線の項目で、妙な影が映っているとのこと。また心配ごとが増えたわけ。心配事を二つ抱えて18日は泌尿器科へ生検の結果を聞きにいったわけ。前立腺の方は日記に書いた通り心配不要。で、もう一つの心配事は19日の午前中に近所の呼吸器科へ。レントゲンをしてもらう。あなたの肺はきれいなもんです。ヘンなもんは写っていませんといわれる。大きな安堵感。集団検診の場合は疑わしいものは、要精密検査に分類されることが多いとのこと。そんな風に心配して来られる人は多いですよ、と先生にいわれる。
 小生タバコは吸わない。止めて20年になる。タンもでないしセキもあまりでない。まさか肺癌とは思っていなかったが、それでも心配は心配した。
 これで心配ごとは二つクリア。心置きなく京都へ泊まりに行ったしだい。
 小生は今、前立腺も肺もOKの世界にいるが、あの時、あそこに世界の分岐点があって、癌と診断された世界へ行ったかもしれない。このように人間、生きていくと、無数の分岐点を通過していることになる。どの道を通るかは人知の及ばない部分もあるし、及ぶ部分もある。小生、占いの類いは一切信じないし、運命なんてもんは決まっていないと思う。ある程度は自分の努力で、どうにかなる部分もあるだろう。そういうところはせいぜい努力したい。それでも、どうにもならない部分もあるだろう。そういう時は、その条件内で、努力できるところは努力したい。最悪の条件で最良の結果を出す。これが小生の座右の銘。
 健康診断であと不合格が二つ残っている。糖尿と中性脂肪が要精密検査となっている。この二つもクリアしたい、と、いうより、クリアするぞ。
 50歳を過ぎた人へ。
前立腺癌ほど早期発見早期治療が効果的な癌はない。小生も受けたPSA検査。血液検査だけで前立腺癌の早期発見ができるのがPSAだ。4以下が正常で5~10がグレーゾーンで癌の確率が25パーセント。10以上が50パーセント。もちろん基準値を超えていても小生のように癌でない場合もあるし、基準値以下でも癌の場合もある。今のところこのPSA検査が前立腺癌発見の大きな武器になっているとのこと。
 50歳をすぎた男性にはPSA検査を強くお勧めする。前立腺癌は癌の中でもたちの良い方で、非常に進行の遅い癌。ですから、PSAで癌が発見できたとしても、早期発見の場合が多く、かなりの確率で全治するとのこと。
ですから、恐がらずにぜひPSA検査を。
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7月21日(月) 上方演芸ホールを観る

「上方演芸ホール」を観る。今回のだしものは

桂こごろう いらち俥
林家うさぎ 悋気の独楽

 こごろうさん。交通機関が速くなったのを表現するのに「あ、富士山や、カメラカメラ」「東京、東京」というくすぐり、さすがにもう古いんではないか。
 新幹線ができた当初は、このくすぐりも受けたかも知れないが(今でも客席では受けていたが)リニアモーターカーが走ろかというてる、現代では新しいくすぐりを創る必要があるのでは。病気あがりの俥屋と、いらちの俥屋の対比は面白かった。
 うさぎさん。上手い。旦那、ごりょんさん、おてかけさん、おなごし、丁稚の定吉、店のおとこし衆、短い時間のわりに登場人物が多かったが、うまく演じわけていた。
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真夏の雪

 粘着質の熱気が、身体にまつわりつく。頭上からふりそそぐ太陽光線は、悪意さえ感じられる。ふいてもふいても汗が流れ落ちる。公園の木立から聞こえるセミの声が騒々しい。
 日陰に駐車したかったが、適当な場所がなかった。商談に時間がかかってしまった。見込みのなさそうな客なので、切ってしまっても良かったのだが、紹介してくれた人が、特A級の上得意なのでムゲにできなかった。会うだけでも会おうと立ち寄ったわけだが、相手は案外乗り気で、契約がとれそうだ。次回の商談で、注文書がもらえそう。
 カンカン照りの路上に駐車してある、会社のライトバンに乗る気はしないが、そうもいっておれない。今日中に訪問すべき客は何人もいる。今月はノルマをクリアしそうにない。がんばらなくっちゃ。
 覚悟して車に乗り込む。モワアとした熱気が身体を包み込む。ハンドルとシフトレバーが熱くて持てない。一気に汗が吹き出して、ワイシャツが背中にへばりつく。ノドがカラカラ。確か、ペットボトルに半分ほど烏龍茶が残っていたはずだ。近くに自動販売機もないし、それでも飲んでおこう。
 お湯になっているに違いない。後部座席に転がっているペットボトルを手に取ってキャップを回す。暖かい液体が口の中に流れ込むのを予想して、口をつける。
 ウッ冷たい。キンキンに冷えている。なぜ、という疑問はとりあえず置いといて、ノドを鳴らしてゴクゴク飲む。
 しかし、しばらく飲んだら、その冷たい液体はなぜか口の中に流れこまなくなった。おかしいな。まだ有るはずなのに。ん、凍っている。ペットボトルの中で烏龍茶が凍っている。溶けた分だけ流れ出たのだ。
 とりあえず、ノドの渇きは癒された。で、置いといた疑問が持ち上がった。カンカン照りの路上に駐車していた、車の中の烏龍茶がなぜ凍った。真夏の昼下がり。周りは強烈なエネルギーを含んだ光が乱舞している。
 それを目にした瞬間の感想は、「暑いのにごくろうなこっちゃ」理解できなかったのだ。こういう状況でこういう光景を目撃することが。
 それは、男が横断歩道で信号待ちをしている、街中ではめずらしくもない光景である。ところが、その男はコートを着てエリを立て、マフラーを首に巻いて、寒そうに足踏みをしている。
 世の中にはおかしなやつがいるもんだ。なにか、おかしげな宗教の荒行かと思った。ところが、おかしなやつは一人だけではなかった。道の向こう側を、自転車で行く男は、皮ジャンを着こみ、スキー帽をかぶっている。横の家から出てきた女は、タートルネックのセーターに、手袋、ブーツといういでたち。その女が出てきた家の居間がチラッと見えた。ストーブがたかれている。
 どういうことだ、これは。今は真夏ではないのか。町じゅうでふざけているのか。何かのイベントか。
 そうこうするうちに、白いものがチラチラと空から降りだした。始めは、雪が少し舞う程度だったが、だんだんと激しくふりだし、ちょっとした吹雪になった。
 これはふざけているのでも、イベントでもない。人工で真夏に、雪がこんなに降らせるはずがない。
 一人の男が車の前を通り過ぎて、前の方に歩いて行った。その男の後姿を見て衝撃を受けた。コートのエリを立てて、寒そうに歩く姿は、私にそっくりだ。体格、歩き方、コートの着方、なにからなにまで、私にうりふたつ。違うのは、私は猛暑にさいなまれて汗まみれ、前の男は寒さに震えている。
 車を発進させた。どうしても確認しておかねばならない。その男が私なのか、たんなる他人の空似なのかを。
 男の横をゆっくりとしたスピードで通り過ぎる。バックミラーで男の顔を見た。私だった。車をUターンさせた。男が車のすぐ前に来た。驚愕の表情をしている。
 車の前部に衝撃を感じた。フロントガラスにひびは入った。ひびはダッシュボードから座席、床、リアウインドウまで広がった。私の身体にまでひびが入った。サラサラと車が崩れ、私が崩れた・・・・。
 私が消えた。

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7月20日(日) 病気自慢大会

 今、京都から帰ってきた。昨日の午後から神戸を離れて、京都で一泊していた。
星群祭である。今年は小生が実行委員長をおおせつかった。このイベントも昔は100人ぐらいの規模のイベントだったが、今は広告もせずに、常連とごく親しい人だけで、こじんまりとやっている。関西以外から来る人もいて、毎年、夏のこの時期にしかあえない人もいて、いわば同窓会的なイベントとなっている。
今年は「ウェブ時代の同人誌のあり方」という話題で座談会をやった。それといつもの通りの、星群の掲載作品の合評会もやった。
昨日の夜と、今日の夜は例によって酒宴となった。小生も前立腺の生検の影響で、数日前まで血尿がでていたが、金曜日に泌尿器の先生に飲酒の許可をもらっているから、みんなと飲める。もし不許可ならウーロン茶を飲むつもりだった。それよりの生検の結果によっては、星群祭どころではなかったかもしれない。
星群のメンバーも、小生もそうだが、みんなすっかり歳をとって、どこか身体に不具合を持っている。
メタボは当たり前、前立腺、血圧、糖尿、GPT、中性脂肪と、健康診断でろくな数字をだしていない様子。オレのがひどい、ワシのがひどい、と病気自慢大会とあいなったしだい。おじんになるとは困ったもんだ。 

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7月19日(土) 夏野菜カレー


 真夏の昼飯にはカレーが似合う。夏野菜のカレーを作った。肉や魚といった動物性タンパクを一切使わないカレーとした。もちろんスープも鶏ガラや鰹節といったものも使わない。まことにいさぎよいカレーである。
 まず洋風カレーの基本作業。玉ねぎを炒める。バターを使わずオリーブ油で炒める。最低30分は炒めたい。電子レンジでスライス玉ねぎをチンするという手抜きワザもあるが。できたらフライパンで気長にじっくりと炒めたい。
 玉ねぎがチョコレート色になったら、小麦粉とカレー粉を加えてルーに仕上げる。カレー粉はインデアンの市販のものと、雫石ブレンドの特製カレー粉。雫石特製ブレンドは、クミン、カーダモン、ターメリック、オールスパイス、シナモン、ナツメグ、一味とんがらしを乳鉢でゴリゴリ。少し辛口にしたいのでとんがらしをちょっと多い目に入れる。
 スープは使わない。トマトを5,6個湯剥きして、ミキサーにかけてトマトジュースを作る。このジュースをスープの代わりとする。ルーをトマトジュースで溶いてカレーに仕上げる。
 具はゴーヤ、パプリカ、なす、オクラなどの夏野菜をたっぷりと。夏の野菜の滋味たっぷりの、さわやかなカレーに仕上がった。
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