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大晦日でございます。

 大晦日でございます。おしつまりました。わたくしども、お金は
ありませんが、借金やツケもありません。だから、大晦日ですが掛け取りはきません。ですので、やって来る掛け取りさんは何が好きかを考える必要はないのです。
 昨年のいまごろは、前立腺の手術直前でして、常時留置バルーンカテーテルをしていました。たいへんでしたが、あれはあれで良かった点もありました。おしっこを袋にためるのですから、夜におしっこがしたくなっても、寒いのをガマンしてトイレに行かなくてもいいんです。
 とうぜんのことですが、昨年は禁酒でした。半年間もの禁酒。ノンアルコール飲料をのんでしのいでおりました。今年はお酒が飲めます。ありがたいことです。正月用に天狗舞とオールドパーを買ってありますが、呉春ブッカーズがまだ有りますので、お正月はそれを飲むことにします。
 私にとっての今年の大きなことは、前立腺の手術と「ボトルキープ」の発行でしょう。
 私の前立腺に関しては「前立腺風雲録」で書いたから、ここでは繰り返しませんが、今年、2017年年明け早々1月5日に手術を受けました。おかげさまで術後の経過は順調で、いまは機嫌よく過ごしております。
 さて「ボトルキープ」ですが、あんたのブログのバー海神シリーズな、本にしたらどや、といってくれる人がおりました。私も気をよくして「うん」といいました。オンデマンド出版なんて私は初めてです。さいわい、くわしい人がいて、その人におしえてもらいながら、発行することができました。こうして紙の本になると感慨深いモノがあります。これからは電子出版が主流になるかと思いますが、手に取ることができる紙の本もいいもんです。
 このブログはいまのところは大きなモデルチェンジは考えてません。日記、コラム、本、映画、料理、落語、対談、ショートショート、SFは引き続き更新していこうと思います。ただ、「とつぜんタイガース」は少しマイナーチェンジを考えております。いかなるモノになるかは、プロ野球開幕までのお楽しみにお待ちください。
 今年1年、この「とつぜんブログ」を閲覧くださいまして、ありがとうございました。来年も引き続きお願い申し上げます。
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神戸の餃子


 餃子である。神戸は餃子に味噌をつけて食うのである。じつは、小生、長年、神戸で生息しておるが、神戸では餃子のタレは味噌ダレであることを知らなんだ。不勉強なことである。ゆえにまだ味噌ダレの神戸餃子はまだ食したことはない。
 で、自分で作って食べてやれと思ったしだい。餃子はいつもの小生の餃子。味噌ダレは八丁味噌に信州味噌をブレンドした。それに醬油、味醂、酢、オイスターソース、ごま油を入れた。食べた。うまい。うまいが、いつもの酢醬油ごま油といったタレとうまさは違わないような気がする。一度、ひょうたんにでも食いにいかなあかんな。
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とつぜんSFノート 第96回

 きょうは12月29日。きょうもいれて今年もあと3日で終わる。週末料理人、上方落語好き、阪神タイガースファン、神戸人、SFもん、と、いろんな顔を持つ小生だが、基本は何かと考えたら、やはりSFであろう。小生はSFでメシを食っているプロではない。また、名の通ったBNF(ビッグネームファン)でもない。ただの古狸SFファンにすぎない。それでも、小生の大きな部分はSFでできていると自分では思っている。
 今年2017年はそんなSFもん小生にとって、どんな年だったか考えてみた。まず今年からアメリカの大統領がドナルド・トランプがなった。冗談だろ思っていたら冗談ではなかった。確か、小松左京の「復活の日」だったかに史上最低の大統領というのが出てたと記憶する。あの作品、最悪の生物兵器の新型ウィルスが漏洩。全世界に拡散、人類絶滅。さらには大きな衝撃で自動的にICBMが発射される仕組みがあって、地震でそれが作動、生物兵器だけではなく核までも発射され、人類絶滅に追い討ちという作品だった。その仕組みを作ったのが最低の大統領という設定。トランプを見ていると、これが現実になりそうで恐ろしい。
 しかし、ま、今年も人類は絶滅しなかったから、人類の一員たる小生もSFを楽しめる1年を過ごせたわけ。
 まずはSFマガジンだ。今年も6冊のSFマガジンを読んだのだが、隔月刊になって始った劣化はますますひどく、悪化の進行は止まらない。SF専門誌ではなくアニメ・映画といった映像オタク向けのミーハー雑誌と成り果てた。早川書房はカズオ・イシグロのおかげでたんともうけただろう。そのお金をSFマガジンに使って、元のSFマガジンにもどしてほしい。
 SFのお仲間との交際はあいかわらずである。月に一度は飲み会をやっている。ただ、みんな年取ったのかあんまり量は飲めなくなった。話題も、ワシは前立腺の手術した、オレは心臓バイパス手術だ、と、病気や入院、手術の話題が多くなった。ま、生きているだけでも良しとしなくてはいけない。何人か亡くなった友人もいるし。
 小生の会社で、取締役だったおっさんが、退任退職後も顧問かアルバイトか、どんな形でかは知らないが、まだ会社に来ている。おっさん、なんもやることがないんかいな。小生が退職したら、あれもやりたい、これもやりたい、やりたいことがいっぱい。そんなかでもSFファン活動をしたいと思っている。SFを読む、書くはもちろん。イベントにもせっせと出たいし、ファンジンも作りたい。ただ、食うのに精一杯で、まだまだ働かなきゃならん。困ったもんだ。
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風邪ひきの三種の神器

 アホは風邪ひかんという。小生もアホだからめったに風邪はひかない。それでも子供のころはちょくちょく風邪をひいて学校を休んだ。
 子供のころの風邪ひきの三種の神器がある。小生が子供ころたいてい、この三つが出てくる。
 まず、葛湯。葛粉か片栗粉を白湯で溶かして砂糖をいれたもの。とろっとしてて、甘くてあったまっておいしい。イガイガしたノドにやさしい飲み物であった。
 ウオゼ。ウオゼ、関西ではウオゼという。関東ではイボダイともいうかな。小柄で丸っこいかわいい白身の魚。風邪をひくと、このウオゼを煮魚にしてくれた。風邪ひきのごはんというと、ウオゼの煮魚におかいさんというのが定番だった。
 それから、氷枕。今はアイスノンとかいう冷凍庫で凍らせたものを使うが、小生が子供のころは、熱を出して頭を冷すのには、赤いゴムの袋に氷を入れたもので冷していた。しばらくすると氷が溶けて水がちゃぷんちゃぷんいう。口を金属のバンドでとめてあるのだが、ある時、そのバンドをこねこねいじっていたら外れた。あたり一面水びたし。えらいおこられた。
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干支というもの

 なんでも後まわしの小生がめずらしくも、早々に年賀状を作成して投函した。デザインは犬の図柄である。2018年の年賀状のデザインの図柄はほとんどが犬であろう。
 今年の干支は酉で、来年は戌である。鶏と犬がツーショットで映ったりして干支の引継ぎなんてことも行われている。年末から年始にかけての、この時期ほど干支というものを意識する時期はないだろう。例えば、真夏の8月だったら、今年の干支なんか覚えているだろうか。小生だったら、あれ、今年の干支はなんだったんだろうという。
 ところで、干支はその人の性格が出るなんぞという。猪の人は猪突猛進。牛はこってりゆっくり。これ、その人がその干支の年に生まれたから、そんな性格になるのではなくて、その年に生まれたと回りにいわれるから、そんな性格になるのだろう。あんたは猪の年に生まれた。と、生まれた時からいわれているから猪みたいな人に育つのではないのかな。来年は戌年。来年生まれた子供は、あんたは戌年生まれといって育てられるのだろう。だれか実験で、来年産まれる子に、あんたは猿年生まれといって育てたら、きっと猿の性格を持った子に育つと思うのだが。
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市役所の寿限無

 神戸市から「高額介護合算療養費等支給申請書兼自己負担額証明書交付申請書」が送られてきた。なんで、こんな書類が送られてきたかというと、「この知らせは、あなたの世帯における後期高齢者医療制度の被保険者の方が高額介護療養費・高額医療合算介護(予防)サービス費の支給対象となったため、送付しています」ということだそうだ。
 小生の老母は要介護1級で施設にはいっている。その老母が対象となっているから、このむつかしいお金を支給するから書類に必要事項を記入して返送せよ、ということだ。もちろん長男たる小生が代筆して記入して投函した。お金をくれるというのだから文句をいってはバチが当たるかも知れんが、なんで役所からの書類はこうして難解な文章なんだろう。その判り難いことといったら、円城塔かグレッグ・イーガンもかくやといったところか。日ごろ、よく文章を書き、また読んでいる小生でも一読しただけでは判らなかった。この書類の対象者たる後期高齢者本人では判らん人も多いだろう。
 役所では、こんなやりとりがなされていたであろう。
「宮本くん。『高額介護合算療養費等支給申請書兼自己負担額証明書交付申請書』は対象者全員に送付したか」
「はい課長。ぬかりありません。『高額介護合算療養費等支給申請書兼自己負担額証明書交付申請書』はきっちり送りました」
「課長、お電話です。『高額介護合算療養費等支給申請書兼自己負担額証明書交付申請書』の件だそうです」
「ああ、市役所ですか。東灘の岩本ちゅうもんやが『高額介護合算療養費等支給申請書兼自己負担額証明書交付申請書』がワシとこには来てないぞ」
「宮本くん。東灘の住民から『高額介護合算療養費等支給申請書兼自己負担額証明書交付申請書』が来てないと電話だぞ」
「はい。電話替わりました。『高額介護合算療養費等支給申請書兼自己負担額証明書交付申請書』が来てませんか」
「おう。『高額介護合算療養費等支給申請書兼自己負担額証明書交付申請書』が来てないから電話したんだ」
「おかしいなあ東灘の『高額介護合算療養費等支給申請書兼自己負担額証明書交付申請書』対象者全員には送ってるはずですが」
「となりの渡辺のじいさんには『高額介護合算療養費等支給申請書兼自己負担額証明書交付申請書』は来てた。なんでワシとこだけ『高額介護合算療養費等支給申請書兼自己負担額証明書交付申請書』が来てないんだ」
「課長、垂水区の深山って方から『高額介護合算療養費等支給申請書兼自己負担額証明書交付申請書』の件で電話です」
「またか。宮本くん『高額介護合算療養費等支給申請書兼自己負担額証明書交付申請書』はちゃんと送ったのか」
「ああ、書類のタイトル入力するので精一杯で住所録不具合のままでした」

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ラストベガス


監督 ジョン・タートルトーブ
出演 マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、ケヴィン・クライン、メアリー・スティーンバージェン

 またまたじいさん映画である。 しかも、今度は4人のじいさん。「幸せなひとりぼっち」は1人の頑固偏屈じいさんの頑固偏屈を観て楽しむ映画だったが、今回は4人のじいさんの友情と年寄りの冷や水を観て楽しむ映画である。
 ビリー、バディ、アーチー、サムの4人はガキのころから58年来の友だち。4人のうちのただ1人のやもめビリーが結婚することになった。子供というより孫といってもいい若い娘とだ。ビリーの結婚を祝うドンチャンパーティーをやるためラスベガスへくり出そうということになった。アーチーとサムは行くが、バディはワシは行かん。どうもビリーとバディは過去の因縁遺恨があるみたい。アーチーとサムが説得してなんとかバディもラスベガスへやって来た。
 彼らはビキニ水着のコンテンストの審査員をやったり、ラスベガスだけにギャンブルをやったりと大騒ぎして楽しむ。
 この4人、年増の歌手と知り合う。ガラガラの客席に向かって歌う彼女と仲良くなる。特に許婚もいるビリーが年増歌手ダイアナとなかよし。
 じいさん4人に年増歌手、5人ものアカデミー賞俳優が出ている豪華出演陣だから安心して観ていられる。肩の凝らない気楽な映画である。後期高齢者ラブコメである。
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ちゃんらー


 ラーメンのようでラーメンでない。べんべん。うどんのようでうどんでない。べんべん。それは何かとたずねれば、あ、ちゃんらー、ちゃんらー。
 そ、これは「ちゃんらー」という。北九州は門司あたりで食べられている麺だ。小生も作ってみよう。まず、スープは昆布と鰹節の和風ダシ。味付けはかえしを使った。このあたりは JR姫路駅の駅ソバと似ているのではないか。
 麺は少し太めのちゃんぽんの麺を使う。具は野菜炒めだそうだ。キャベツともやしを使った。それに少量の豚肉も。
 麺をゆでて和風のスープをはる。炒めたキャベツともやし、豚肉を乗っける。ゴマと青ネギもふろう。
 食べる。うん。うまい。さっぱりとしててラーメンよりやさしく食べられる。ラーメン嫌い(そんな人はいないか)の人にもおすすめ。
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ブッカーズを飲む


 プレミアムバーボンの最高峰ブッカーズを手に入れた。750mlのフルボトルで7000円近くした。少し贅沢なバーボンである。
 多くの原酒の樽を厳選して瓶詰め。ほとんど手造りといっていい、まさにバーボンの頂点に君臨するといっていい酒だ。
 講釈はこのへんにしてさっそく瓶を開けよう。木箱に入っている。瓶の口は黒いロウで封をしてある。少々あけにくい。瓶の上部の首の所をカッターで切ると栓が開いた。コルク栓である。上等のウィスキーはたいていコルクの栓だ。
 テイスティンググラスに注ぐ。かなり濃い色だ。紅茶のような色。ブッカーズ、度数は63度。普通のウィスキーでだいたい40度だから、かなり高いアルコール度数である。
 グラスをゆらして香りをかぐ。香りはやわらかい。高濃度なアルコールが鼻のすぐそこにあるが、アルコール臭が前面には出てこない。
 飲んでみよう。チェイサーは高濃度アルコールから胃壁を保護するため牛乳にする。ストレートを口にふくむ。ほんの少し口に入れたが、ブワッとブッカーズが口全体に膨張爆発したようだ。一気に飲み込むと、さすがに63度、むせるからゆっくりと飲む。時間をかけて飲んだほうが、より長くブッカーズを楽しめる。
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寒い風

 12月31日。大晦日。午後8時30分。鏑木は店の掃除も終わり、グラス、食器類の手入れも終わった。そろそろ店を閉めようかと思った。新年は3日から店を開けるつもりだ。
その時、入り口のカウベルが鳴った。風が吹き込んだ。寒い風だ。風とともに男がひとり入ってきた。バタン。戸が閉まった。カラン。カウベルがもう一度鳴った。
スーと、カウンターまでやって来て、スツールに腰かけた。氷面を滑っているような歩き方だった。寒い。戸は閉まっているが、まだ寒い。男の周辺から冷気がただよっているようだ。
「ブッカーズ。ストレート」
「チェイサーは牛乳にしますか」
「チェイサーはいらない」
 鏑木はテイスティンググラスに半分ほど、その強いプレミアムバーボンを入れて出した。
 男はひと息に飲んだ。63度の酒をむせもせずクイッとのどに流しこんだ。鏑木は50度以上の強いウィスキーを提供する時は、チェイサーに牛乳をすすめる。客の胃のことを考えているのだ。
「おかわり」
「ストレートですか」
「そうだ。チェイサーはいらない」
 男はブッカーズのストレートを3杯立て続けに飲んだ。
 寒い。エアコンは止めてないが、寒い。男とその前に立つ鏑木の周りだけ温風がさけて通っていく。
 男は4杯目を空けた。63度のブッカーズを200cc以上飲んでいる。顔色が少し赤くなっただけで、酔っているようには見えない。
 午後9時を過ぎた。大晦日である。さすがの鏑木も早く帰りたい。無口な男だ。5杯目のグラスを左手に持って、だまって座っている。鏑木と視線があっても。その視線になんの感情もこもっていない。5杯目を空けた。
「そのボトル、キープしてくれるか」
「申しわけありません。新規のボトルキープはおひきうけしていないんです」
「そうか。勘定してくれ」
 男は支払いをすませて立ち上がった。
「また来る」そういうと、スー滑るような歩き方で出て行った。ゾクッ。鏑木は強い冷気を感じた。ほどなく、その冷気は去って行った。温かくなった、というより冷気が去ったという方がいいだろう。
 午後10時になっている。今年もあと2時間ほどで終わる。灯りが消え、暗くなった店を鏑木は出た。入り口の上に付いている、ランタンが風で揺らいでいる。灯が消えているので「海神」の文字は読めない。がらんとした商店街を冷たい風が吹きぬける。
 今年もこの「海神」で一年を過ごせたな。来年はどうかな。商店街を歩く。冷たい風は吹き続ける。 
「うう、寒い」コートの襟を立てて鏑木は暗く寒い商店街を歩く。
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とつぜん上方落語 第19回 七段目

 上方落語には芝居噺というジャンルがおます。だいたいが登場人物が芝居、今でいう歌舞伎が大好きで、「七段目」などは日常生活すべてが芝居になってしまうわけですな。
 上方落語は歌舞伎、浄瑠璃、講談など、他のジャンルの古典芸能をネタにした噺がおおおますが、歌舞伎、芝居だけはちょっと敬意を持っているようですな。講談や浄瑠璃などは、少しからかってバカにしてるのかなと思えたりするのですわ。
 それはそれとして、ここに登場するのは芝居やのうて昔の東映映画が大好きなサラリーマン。これが健さんや鶴田のオジキならば、先代桂春蝶師匠の「昭和残侠伝」ですが、この人はもう少し新しい。文太アニイや、山守のおやっさん、「仁義なき戦い」が大好きというご仁。きょうもきょうとて、おかしげな広島弁をしゃべって「仁義なき戦い」ごっこにひたっておます。
「広田くん。ひさこめ電機の見積もりでけたんか」
「まだですけん。もうちいと待ってつかあさい。それにわしゃ広田やのうて広能ですけん」
「バカいっとらんと広田くん。そんなこっちゃ土井商事に負けるぞ」
「あん外道に好きにさせんぞ。ワシがとっちゃりますけん」
「もう、ええかげんにして仕事せえ仕事」
「山守のおやっさん。いっとくがのう。あんた、ワシらがかついどる神輿やないの。組がここまで大きゅうなるまで誰が血をながしとるんぞ。神輿が勝手に歩く、ゆうんなら歩いてみいや」
「私は山守ではない。田中や。組と違うて会社や」
「ゆうとくがの。狙われるもんより、狙うもんの方が強いんじゃ。そがな考えしとるとスキできるど」
「はいはい。ひさこめ電機の件はもういい。サカイにやらす」
「サカイのてっちゃんは土井の外道にとられたんぞ」
「わかった。わかったから営業にでえ。君たち営業マンは注文とってなんぼや」
「ワシらうまいメシ食って、マブいスケ抱くために生まれてきとるんじゃないの。そがいなこと営業でできますかいのう」
「うんと注文とってきたら給料も上がるぞ。ごじゃごじゃゆうとるとクビだぞ」
「おやっさん。ゆうときますがのう。弾はまだ残っとりますけん」
「ええから、はよ外回りに行け」
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年賀状、無事作成終了、投函す

 今年も、なんとか年賀状の作成を無事終えた。投函もした。筆王の不具合で、いっときは今年から年賀状をやめようかと思った。なんせ、小生、手書きで文字を書くのは、オートマチックで車を運転するのと同じぐらい嫌い。手書きでシコシコ宛名書きをするなんて、とてもできない。
 筆王をアンインストールして、改めてインストールするとなんとか使えるようになった。ホッと一安心。
住所録のメンテナンスをする。喪中の人の印刷マークを外す。それに住所変更の人の宛先変更。「引っ越しのお知らせ」が届いたら、その場で住所変更すればいいものを、この人に、次、郵便を出す時に変えたらいいや。と、置いてあるハガキが何枚か。結局、「次、郵便を出す時」というのは年賀状、と、いう人がほとんど。これからは「引っ越しのお知らせ」が来たらその場で筆王の住所録を変えよう。と、毎年思っているが、今年もおんなじことをやっている。進歩のないやっちゃ。
 年上の知人には、年賀状を出すのをやめた人が何人かいる。小生もやめようかとも思うが、年賀状はもらったらうれしいので、来年も出そう。
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年の瀬である

 きょうは12月19日。師走、年の瀬である。思えば、この時期が一番楽しい。休日出勤の多い小生ではあるが、さすがに年末年始はまとまった休みがとれる。小生が、連続して休めるのは、盆と正月、それに5月のゴールデンウィークだけ。そのうち、最長の休みは年末年始。29日仕事納めで、5日初出勤。なんと6日間ものお休みである。そのうち2日は会社のCEタンクの点検に行くが、ともかく6連休である。いまのところは。この長期の休み、なにをしよう。アレをしよう。これをしよう。と、考えている今が一番楽しいのである。で、正月休みが終わると、な~んもできなかった/しなかった、と、後悔するのである。
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トップガン


監督 トニー・スコット
出演 トム・クルーズ、ケリー・マクギリス、アンソニー・エドワーズ

 アメリカ海軍を題材にした映画ではあるが、お話や主人公のキャラは日本の学園漫画と同じ。観終わったあと思いついたのは、ちばてつやの「ハリスの旋風」だ。主人公石田国松は乱暴者で無鉄砲破天荒なヤツだが、天才的な運動神経の持ち主で、学園のいろんな運動部に入部しちゃそこを優勝させていく。
 この映画の主人公マーベリックは艦載機F-14トムキャットのパイロット。若いが野生的なカンの持ち主でF-14を思うままに操る。己の技量に自信を持っていて、そうとうなムチャな飛び方をする。
 インド洋上で国籍不明のMig-28に遭遇。背面飛行でMigに接近。互いのキャノピーの距離1.5mというすれすれで飛んで、相手のパイロットにファックサインをして愚弄、後席の相棒レーダー係のグースは写真まで撮った。また空母の管制塔ぎりぎりを飛んで管制官をびっくりさせる。
 そんなマーベリックがパイロット養成所(トップガン)に送られる。そこは腕ききのパイロットが集まるドックファイト専門のエリート養成所。
 ここで主人公マーベリックは厳格な教官、強力なライバルのパイロット、などに囲まれて腕をみがくのは日本の学園スポーツ漫画と同じ。魅力的な女性と会う。彼女は教官。訓練生と教官という立場ながらわりない仲となる。そして彼は大きな不幸に見舞われる。大きく落ち込むが、立ち直るのは定石通り。
 主人公はトム・クルーズ演ずるマーベリックだが、もう片方の主人公ともいうべきは戦闘機F-14トムキャット。いまはアメリカ海軍の艦載機は戦闘攻撃機FA-18スーパーホーネットになっているが、それ以前の主力戦闘機はF-14だった。可変翼で双発の大型二人乗り戦闘機であるが、この映画では軽快な運動性能を見せてくれて、金属の塊りの戦闘機があたかも舞踏を踊っているようである。トム・クルーズに興味のないムキはF-14の大空のダンスを観るだけでも、この映画を観る価値がある。
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桜正宗の搾りたての生原酒を飲む


 先般、酒粕を買いに行った時、予約しておいた桜正宗の今年の搾りたての新酒が届いた。純米吟醸搾りたて生原酒「宴染め」という。
 加熱処理をまったくしていない生酒の原酒である。醸造している酒蔵でしか味わえない酒だ。クール宅急便で送って来た。できるだけ早く飲まなければいけない。冷蔵庫で保管のことと注意書きがしてある。ウチの冷蔵庫には一升瓶が入るスペースはない。さいわい今は冬である。家中で一番寒い玄関の傘立てのなかに保管してある。
 もちろん、すぐ飲んだ。非常にフルーティですっきりとした飲み口だ。やや辛口で芳醇。たいへんにおいしい。
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