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スターウォーズの新作が観られるそうだが

 ルーカスフィルムをディズニーが買うそうだ。スターウォーズ・エピソード7が2015年には観られるとのこと。うれしいような。心配なようなニュースである。
 小生、スターウォーズファンで、6作ともDVDで持っている。1作目エピソード4はいくつ持っているだろうか。日本でビデオが発売される前、友人がロスで買って来てくれた原語版、日本で発売された字幕入りのテープ。テレビ放映を録画したテープ。そしてDVD。5種類のメディアで持っている。ルーカスは油断ならんヤツで、改訂版をだすたんびにちょっとづつ変えている。だから1978年の封切り時になくて、最新のブルーレイ版ではある映像がある。
 ルーカス自身はスターウォーズはエピソード6で終わりといっていた。このシリーズ、最初は全9作のスターウォーズ・サーガとして構想されていた。これで最初の構想どおり全9作が観られる希望が出来た。長生きをせにゃならんわい。
 心配なんはルーカスが製作にどれほど口を差し挟めるかだ。ディズニーが「ジョン・カーター」で大コケにコケたのは記憶に新しいところ。ルーカスをさしおいて、ディズニーサイドが、好き勝手にスターウォーズを造ったら、どんなスターウォーズになるか判らん。ルーカス自身がどう思っているか判らぬが、ジョージ・ルーカスが指揮を取ってスターウォーズを造ってくれることを望む。
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アイアンシェフを観た

「アイアン・シェフ」を観た。「料理の鉄人」が13年ぶりに復活したわけ。「料理の鉄人」はよく観ていた。なんともハッタリの効いたバブリーな番組であった。
「アイアン・シェフ」も番組の構成は「料理の鉄人」を受け継いでいるが、キャストが替わっている。まず主宰が鹿賀丈史から玉木宏に替わった。鹿賀のハッタリが番組のコンセプトを表現していたが、玉木は若いだけに鹿賀ほどのハッタリがない。
 鉄人も替わった。和食が黒木純、中華が脇屋友詞、フレンチが須賀洋介。脇屋はいい。「料理の鉄人」でも陳健一の代わりに中華の鉄人の候補だった料理人だ。気にくわないのは黒木と須賀。黒木は「京味」の西健一郎の弟子。須賀はジョエル・ロブションの弟子。鉄人は最高の料理人ということだろう。だったらなぜ、西を和食の、ロブションをフレンチの鉄人として引っ張り出さない。それが無理なら、彼らをだれそれの弟子ということを強調しないことだ。
 調理の様子は昔のとおりだが、少々騒がしい。レポーターと称するヤツが「サノさんサノさん」とやたら連呼するのが耳についた。とはいうものの、この番組観てやるか。 
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ジョン・カーター



監督 アンドリュー・スタントン
出演 テイラー・キッチュ、リン・コリンズ

 聞くところによると、この映画、ディズニープロが大枚はたいて造った大作であるが、大変な不入りで大赤字とか。
 そんなにくだらん映画なのか、そこのところも興味があって観た。で、小生の評価だが、派手なスペクタクル映像を期待して観れば、満足する。とりあえずは合格。ただし、虚心坦懐に映像を期待して観ればの話である。小生の場合、虚心坦懐とはいえぬ。
 このような見世物映画の場合、目の前に展開する、めくるめく映像を楽しめばいい。かような映画で、シナリオがどうとか、つっこみどころがあるとか、人間関係がどうとか、話が破綻してるとか、そんなことを詮索するのはヤボというもの。ヒーローはあくまで勇敢で強く、ヒロインはただただ美しく、悪役はひたすら憎らしく、ベムは奇怪で凶暴、アクションは痛快、戦闘場面は迫力満点。それでいいのだ。その観点で本作を観ると失敗作といえよう。ただし、巷間伝えられているほどの大失敗ではない。小失敗作といえよう。
 エドガー・ライス・バローズの「火星のプリンセス」の映画化である。バローズの小説では「ターザン」の映画が人口に膾炙しているが、「火星シリーズ」の映画化はこれが初めてではないか。
 小生たち日本の古手のSF者にとって、バローズの「火星シリーズ」には強烈な先入観がある。小生たちにとっての「火星シリーズ」のビジュアルは、それは武部本一郎のイラストである。小生が「火星のプリンセス」を読んだのはもうずいぶん昔だ。東京創元社で、厚木淳が編集していた創元推理文庫SFマークだった。「007の痛快さと山田風太郎忍法帳の興味深さ」というキャッチコピーだった。この本、お話の面白さもさることながら、表紙と口絵に魅了された。武部のイラストは西洋のヒロイックファンタジーのビジュアル化でありつつも、東洋的なエキゾチシズムがあり、ヒロインはグラマラスなアメリカ美女ではなく、たおやかで、可憐な東洋的なヒロインだ。東洋的な美女と西洋的なガジェットの取り合わせが、非常に良かった。
 小生たちにとっての「火星のプリンセス」は、バローズというよりも武部本一郎の「火星のプリンセス」なのだ。そういう小生が、ディズニーが造ったこの映画を観た。本稿の冒頭で、小生は虚心坦懐とはいえぬ、といったのはそういう意味だ。
 期待はしてなかったが、武部本一郎の世界が観られると、一縷の希望を持って観た。
 主人公のジョン・カーターは違和感があるが、あれでもいい。決定的にダメなのはヒロイン、デジャー・ソリス。彼女はSFファンの代表的なアイドルである。この映画のコリンズ演じるデジャー・ソリスを観て、SFマガジン1967年10月臨時増刊号で野田宏一郎さんがエッセイ「SF美女群像」で、アメリカの某ファンが描いたレンズマン、キンボール・キニスンの恋人クラリッサ・マクドゥーガルのイラストを見て「見なきゃ良かった」と記しておられた。この映画のデジャー・ソリスを観て、小生も野田さんと同じことを思った。「観なきゃ良かった」もうちょっときれいな女優さんはいなかったのか。「スターウォーズ」初期3部作のレイア姫キャリー・フィッシャーも不細工でヒロイン不合格だが、フィッシャーはあれはあれで愛嬌があった。コリンズのデジャー・ソリスは不細工な上愛嬌もない。
 その他、豪勇タルス・タルカスはあんな線が細くない。カーターの忠犬ウーラはあんなオオサンショウウオみたいじゃない。
 小生の個人的な感想は不合格だが、バローズ「火星」=武部本一郎と思っていない、先入観なしにこの映画を観れる人には、ツタヤのレンタル代ぐらいは元が取れるだろう。
 
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鶏の味噌漬け


 味噌は魔法の調味料だ。どんな物でも味噌に漬け込んで焼けばおいしい。魚、牛肉、豚肉、豆腐。味噌に一晩漬け込んで焼けば、ご飯のおかずに良し、お酒のアテに良し。常備菜として置いておけるし便利である。
 今回は鶏の味噌焼きを作った。作り方は実に簡単。鶏肉を味噌に漬けておくだけ。鶏肉はむね肉を使った。味噌は西京みそと信州味噌のブレンドを味醂でといたもの。鶏肉に味噌をまとわらせて、ビニール袋にでも入れて冷蔵庫に一晩おけばいい。
 さて、一晩経った。味噌をぬぐい取って、こしょうをふって、250度のオーブンで15分ほど焼けばできあがり。かいわれを添えた。
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みたらしだんご


 みたらしだんごや。このだんごが出てくる落語があるな。「初天神」や。お父ったんと息子のトラコが親子で初天神にお参りに行く途中、屋台のだんご屋で、トラコが買うてもらうのんが、みたらしだんごや。お父ったん、買うたみたらしだんごのタレをジュルジュルねぶったあと、だんごをトラコにやる。トラコ「お父ったん、こんなん蜜ついてへん。白ボテやんか。こなんみたらしちゃう」と文句ゆう。お父ったん「かせ」ゆうて、トラコが持ってたみたらしだんごを、店の蜜壷にドボン。「ああ、なにしまんねん」「さあ、トラコ食え」
 そのみたらしだんごを自分で作ったで。あんがい間単にでける。まず、タレを作ろか。小鍋に砂糖、醤油、水飴を入れて火にかけまんねや。ぐつぐつゆうてきたら、片栗粉を味醂でといで小鍋にいれてやる。お好みのとろみがついたらタレのできあがりや。
 さて、だんご作りにかかろかいな。白玉粉に水を加えながらよく混ぜるんや。そんでもって丸めて、沸騰したお湯でゆでるで。浮いてきたら、ひと呼吸待って、アミですくって氷水にポチャン。あとは串に刺して焼けばええ。ガスレンジ付属の魚焼きグリルで焼けば簡単でええで。オーブントースターで焼いてもええな。
 あとはタレをかけて食べるねん。トラコとちゃうから遠慮せんと食うたらええねん。トラコも遠慮してへんか。
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いかにして医者に連れて行くか?

 歳を取ると認知症が心配だ。いや、年寄りばかりではない、若年性の認知症もあるから、40代50代の人も安心できない。小生も若い方ではないが、その可能性は否定できない。で、家人にいわれて脳神経内科に行ったことがある。幸い、だいじょうぶだった。
 認知症に関しては色々と情報が豊富になった。色々なアドバイスもある。ところが、大切な部分が抜け落ちている。
 こういう兆候だと認知症が疑われる。しかるべき医療機関の診断を受けるべし。とか、認知症はこういう原因で発症します。とか、認知症にはこういう薬があります。とか、日ごろこういう心がけで生活していると認知症予防になる。とか。うん。判った。その前にとっても大切なことがある。専門家の適切なアドバイスをぜひとも欲しいことが。
 小生は素直に医者に行ったが、こういう人は少ないだろう。知人に聞いた話だが、その人は母親が少しおかしくなったので、医者に連れて行こうとしたら「私を病気にするのんか」と、ひどく怒ったそうだ。怒らなくても、ハイと素直に医者に行く人は少ないだろう。
 認知症の問題では、いかにして、その人を医者の前に連れて行くかが最も大切で、最も大きな問題だ。いくら良い治療法ができても、薬があっても、患者が医者にかからなければ意味がない。どう説得すれば医者に連れて行けるのだろう。
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とつぜんSFノート 第36回

 小生が星群の会に入会したのは第1回星群祭の直前である。1974年の入会。だから、もう38年になる。阪神タイガースの最年長投手福原忍が生まれる前から、星群の同人を小生はやっていたことになる。思えば、ずいぶんの時間が経った。
 第1回星群祭は成功したとの認識が星群の会内部にあった。当然、第2回ということになる。
 第2回星群祭は1975年8月17日(日)に開催された。会場は京都府立勤労会館。ゲストは、鏡明、かんべむさし、柴野拓美、堀晃、眉村卓、安田均、横田順彌の各氏。
 16日の夜から合宿をやった。おりしも、京都はこの夜は大文字であった。その大文字にさしたる興味はしめさず、SF者たちが京の一夜を過ごすのである。宿はどこだったか記憶がさだかでない。たしかお寺の宿坊を借りたのではなかったかと思うが。鏡氏、横田氏のお二人は夜もだいぶんふけてから来られた。
 小生が寝てから東京から到着されたらしく、この二人がいつ来たのか知らなかった。深夜、トイレに立った時、おっきい人と、ちっさい人が並んで寝てはった。この二人が鏡、横田のご両名だろう。
 17日になった。一同、烏丸丸太町の府立勤労会館に移動。われわれが到着すると、別のホテルで泊まっておられた柴野さんがもう来ておられた。あのニコニコ顔で勤労会館の玄関前に立っておられた。
 実行委員長の開会宣言のあと、ゲスト紹介。鏡、かんべ、柴野、堀、安田の各氏よりお言葉をいただく。
 最初のプラグラムは柴野拓美氏の講演。まずはニュース。ということで訃報を伝えられた。マレイ・ラインスター(78歳)、ロッド・サーリング(50歳)、ジェイムス・ブリッシュ(54歳)。柴野さん、今後は翻訳に力を入れていくとのこと。翻訳と外国語についてのうんちくをご披露。
 昼休み中に眉村氏が到着。午後一番の企画は鏡明氏と横田順彌氏の講演。
 鏡氏は、海外SFとロックの関係について。マイケル・ムアコックがレコードを出した話を紹介。横田氏は古書蒐集にまつわる苦労話など。
 眉村氏の講演は、氏の代表作である、司政官シリーズを題材に、人物描写、舞台設定、事件の推移、社会構造などを解説さらた。作者ご本人が解説してくれるのだから、これほどわかりやすいことはない。また、アイデアの発展のさせ方など。眉村氏ご本人が眉村SFの設計図を解説されたわけだ。
 眉村卓氏講演のあと、ショートショートコンテストの結果発表。初期の星群祭ではショートショートコンテストが行われていた。
 第2回星群祭最後の企画は、メインイベントのパネルディスカッション。テーマは「海外SFとその影響」パネラーは鏡明、かんべむさし、柴野拓美、堀晃、眉村卓、安田均、横田順彌のゲストの各氏。パネラーお一人お一人の立場から見た、海外SFへの見方をご披露していただく。結論として「SFはまだ日本に完全に根付いてない」今から37年前のことだ。
 こうして第2回星群祭は無事終了した。この時点では第3回をやる予定はなかった。

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天使のゲーム


カルロス・ルイス・サフォン 木村裕美訳   集英社

風の影」に続く、「忘れられた本の墓場」シリーズの2作目。といっても本書は「風の影」の続編ではない。スペインはバルセロナを舞台とする、同じ世界観の小説である。ただ、この2作はリンクしている。木村さんの解説によれば、この設定であと2作出るとのこと。4作揃うと、壮麗な物語が完成するだろう。楽しみである。
 若い作家ダビッドは謎の「編集者」コレッリから破格の条件で執筆依頼を受ける。彼は17歳の少女イサベッラをアシスタントにして、今の住まい「塔の館」にて執筆を開始する。
 あい前後して、ダビッドの周辺で色んな事件がおき始める。まず、コレッリと契約する前に契約してた出版社が火災。経営者が死ぬ。ダビッド自身も医者から不治の病にかかっていることを告げられる。好きだったクリスティーナが大恩人で小説の師匠のペドロ・ビダルと結婚する。そして、ダビッドは「塔の館」の前の持ち主で、不審な死をとげたマルラスカのことを調べ始める。そして、マルラスカと自分の奇妙な関係に気がつく。
 下巻の中ほどから、お話は怒涛の展開を見せる。ゆったりと進んでいたストーリーが急展開する。キーとなる人物が何人も死ぬ。ダビッドはマルラスカの謎を追う。ダビッド自身も追跡を受け、思わぬ活劇を演じる。
 ラストシーンが前半の重要な人物の少女時代にリンクする。キーとなるのは1枚の写真。そして、ラストに立ち会うのは「編集者」コレッリ。コレッリとは何者だ。
 小説を読む醍醐味をたっぷりと味わわせてくれる。文章は読みやすく格調も高い。コメディ(ダビッドとイサベッラのやりとり)、悲恋(ダビッド、ペドロとクリスティーナの三角関係)、活劇、サスペンス、ミステリー、そしてファンタジーがかくし味として入っている。最後はSFかいなと思わせる。
 最後に大きな疑問をひとつ、ダビッドの病気はどうなった。知らないまに治ったのか。
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三宮をうろうろ

夕方、会社を出て、三宮で四つばかり買物をする。地下鉄海岸線「旧居留地・大丸前」で降りて、生田筋を北へ。東急ハンズでたこやき用のこなつぎを買う。東急ハンズを出て、今度は生田筋を南下。センター街へ。ジュンク堂へ。東京創元社の「拡張幻想」を購入。創元SF短編賞に応募してみようかな。
 センター街をぶらぶら。星電社へ。インクリボンを2本買う。そろそろ年賀状の算段をしなくてはいけない。一年中で一番インクリボンを消費する時期が近い。星電社を出て、交通センタービルの横を通ってイカリスーパーへ。カルピスのバターを買う。このバター、少々お高いが、おいしい。三ノ宮からJRで帰宅する。寒くなってきた。今夜のお酒は燗で飲むか。
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タワーリング・インフェルノ


監督 ジョン・ギラーミン
出演 スティーブ・マックィーン、ポール・ニューマン、ウィリアム・ホールデン、フレッド・アステア 

 大物プロデューサー,アーウィン・アレン製作のパニック大作。「ポセイドン・アドベンチャー」と並ぶアレンの代表作だ。「ポセイドン・アドベンチャー」は水の恐怖だったが、本作は火の恐怖だ。
 超高層ビル「グラスタワー」が完成した。政財界や有名人を招いて、盛大なパーティーが135階で催されている。この重要なパーティーの真っ最中、81階で火事が発生。300人が135階に取り残される。このままでは全員焼け死ぬ。消防隊チーフのオハラハンはビルの設計者ダグの協力によって、救出活動を行う。
 設計者ダグ、ビルの社長ダンカン、消防隊、招待客たち、ビルの住人、火事のビルに集ったこれらの人たち。グランド・ホテル形式の映画である。焦点をあてるべき人物には焦点を当て、さっと触れる人物には軽く触れる。実に見事なシナリオだ。アクションシーンの見せ場もたっぷり用意してある。上質のエンタティメント映画である。
 悪役はリチャード・チェンバレン扮するダンカン社長の娘婿が一手に引き受けていた。こいつのコスト削減による手抜き工事が火事の原因だ。脱出用リフトを醜く奪い合い、あげくは墜落して死んでしまう。
 消防隊チーフをやったマックィーンがたいへんかっこいい。きびきびした行動と言動。プロ中のプロである。
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豚すきのしめのうどん

 


 今夜は豚すきで一杯だ。すき焼きはばかりではない。なんかをすき焼きにしてもおいしい。
 すき焼きやるときは必ず酒を飲む。今夜の酒は呉春だ。で、すき焼きの肉や野菜で酒を飲んだあと、しめになにか炭水化物が食べたい。これを食べないとお腹が落ち着かない。ご飯かうどんを鍋に入れて、ぐじゃぐじゃとかき混ぜて、残った汁をからめて食うと旨い。すき焼きの最後はやっぱりこれをしないと食事がしまらない。
 今日はうどんにした。鍋用のうどんを入れて、しばし煮て、卵をかき入れ、青ネギを散らして食べる。これでこそお鍋で一杯が完結するのだ。
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唐揚げドッグ


 ときどきホットドッグを食う。自分で調理して食うのだ。小生、かようなモノは外であまり食わない。マクドのたぐいの店は生まれて何回行ったかな。たぶん両手に足りないだろう。
 オーソドックスなホットドッグも作るし、神戸名物ぼっかけをはさんだホットドッグも 作った。
 きょうはもう少し変わったホットドッグが食いたい。さて、なににするか。冷蔵庫を見てみよう。おや、鶏肉とリーフレタスがあるぞ。よし、パンだけ買えばいい。
 関西スーパーでドッグ用のパンを買ってきた。さて調理にかかろうか。まず鶏肉に醤油と酒で下味をつける。鶏肉はパンにはさみやすいように小さく切っておく。
 パンはオーブントースターで軽く焼いて、バターとマスタードを断面に塗っておく。
 下味がついた鶏肉を溶き卵をくぐらせる。塩、こしょうして片栗粉をまぶし、次に小麦粉をまぶす。
 高温の油に鶏肉を入れ、すぐ取り出し、中温の油で揚げる。パンにリーフレタスを乗っけて、鶏肉を挟む。
 ポイントは三つ。片栗粉と小麦粉の粉2種類使う。片栗粉が鶏肉から出る水分を吸って、小麦粉が全体をコーティングする。肉の中がジューシーに保たれる。2度揚げをする。高温の油で肉の表面を固めて、うまみを外に出さない。中温の油で肉の内部まで加熱する。こしょうは黒こしょうをうんと効かせる。唐揚げ単独で食べるのではなく、パンに挟むのだから、スパイシーに味を濃くした方がおいしい。
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とつぜん対談 第45回 宝くじとの対談

 今回は宝くじさんに来ていただきました。抽選前の宝くじさんです。私のところに、今回も滞在していただくことになりました。
宝くじさんは、見てくれは紙きれですが、大きな可能性をお持ちです。その小さな紙の上に大きな夢を乗っけておられます。

雫石
 あなたは、よくウチに来られますが、なかなか夢が実現しませんね。

宝くじ
 あたりまえです。そんな簡単に夢が実現すれば、だれも苦労しません。

雫石
 私、ずいぶん昔からあなたには来てもらってますが、いつもがっかりです。

宝くじ
 すみませんね。別に失望させようと思ってないんですが、抽選ですので私の自由にできません。

雫石
 本当は、自分が当たっているかどうか自分では判っているんでしょう。

宝くじ
 判ってませんよ。そんなこと。

雫石
 本当ですか。

宝くじ
 本当です。

雫石
 抽選日が近づくとどんな気持ちですか。

宝くじ
 別になんとも思いません。私が当たっても金持ちになるのは私ではありませんから。

雫石
 そんなこといっても、持ち主が金持ちになれば、うれしいんではないですか。

宝くじ
 持ち主が金持ちになっても、私のお腹はふくれません。

雫石
 お腹って、宝くじのお腹ってどこですか。

宝くじ
 さあ、わかりません。

雫石
 もうすぐ抽選日ですね。

宝くじ
 そうですね。

雫石
 がんばってください。

宝くじ
 なにをがんばるんですか。

雫石
 がんばって当たってください。

宝くじ
 私の力ではどうしようもありませんって。で、もし私が当たったらどうするんですか。

雫石
 まず、最初に会社を辞めます。

宝くじ
 お金持ちになっても会社に行けばいいじゃないですか。

雫石
 自由な時間が欲しいですね。

宝くじ
 なにするんですか。

雫石
 本を読みます。小説を書きます。料理します。映画を観ます。落語を聞きます。阪神タイガースを応援します。SFのイベントに参加します。

宝くじ
 そんなこと今でもやってるじゃないんですか。

雫石
 もっとしたい。

宝くじ
 欲ばりですね。

雫石
 そうかなあ。

宝くじ
 欲しいものはあるんですか。

雫石
 車が欲しい。リストラされる前は車を持っていたが、今はありません。また、車が欲しい。

宝くじ
 どこの車ですか。

雫石
 ホンダ車に乗っていたから、今度もホンダがいいな。CR-Zなんかいいな。私オートマチックが嫌いだから選択肢が少ないです。

宝くじ
 ほかに。

雫石
 熱帯魚が飼いたいな。阪神大震災の前は60cmの水槽二つ持っていたから、今度は90cmがいいな。それから本格的な中華料理をしたいから、業務用の高カロリーガスレンジが欲しいな。

宝くじ
 私なんかあてにしないで、がんばって小説書いて当てたら。

雫石
 どんな小説が当たるかな。

宝くじ
 最近は軽いミステリーが流行ってますよ。古書店かコーヒー屋に美人がいて、そこに持ちこまれる謎を解くというのが。

雫石 
 私は古本は興味ないし、コーヒーも詳しくない。

宝くじ
 二番煎じはダメです。雫石さんならではのでないと。

雫石
 よし、私は水産学科出身だから魚はくわしい。魚屋の娘が店番している時にもちこまれる謎を解く。「その謎。よくさばけました」「魚屋ブリ子の中落ち事件簿」よし、行けるぞ。書こう。

宝くじ
 私を当てにしたほうが確立は高そうですね。


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ストーブを出した


 季節とは正直なもので、その時が来たらそのようになるものだ。ついこの前まで、暑い暑いといってたが、今日、会社でストーブを出した。私の職場は、私が一人でいる。だから私の自由にできる。私は暑いのには強い。夏は40度近くなっても平気だから、エアコンは不要。扇風機の風もうっとおしい。だから冷房機器は使わずに職場では過す。同僚や相棒がいればそうも行かないが、一人だから自由にできる。
 暑いのには平気だが、寒いのには弱い。この所、毎日、正午に会社で計っている気温が20℃をきるようになった。20℃を下回ると私は寒いのである。
 もう少しすると、パッチをはいてベストを着なくてはいけない。まだ10月で11月まで間があるというのに、装束を耐寒装備にする必要がある。インフルエンザの予防接種もすんだし、冬に対する備えは粛々と進んでいるのである。
 帰りしな、三宮の交通センタービルの前の横断歩道で信号待ちをしている時、西の空を見ると、この世の終わりのような夕焼けが見えた。
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お弔い艦ヤマト

 だれかが唱える読経が聞こえる。艦内では、常にだれかが経文を読んでいる。ブリッジの方から聞こえてくる。艦長だろうか。ブリッジの経が止まった。代りに通信室からの読経が聞こえる。
 厨房では典座が食事の用意をしている。ゴマ豆腐、里芋の煮物、ほうれん草のおひたし、ごぼうのきんぴら、それに粥。精進だ。この艦の食事は精進料理だけ。野菜は艦内の水耕栽培農場で栽培されている。
 予定表を見る。次の停泊地はバーナード星第8惑星。そこで3件の葬儀を執り行う。ええと、宗旨は。最初の藤木家が浄土宗、次の寺田家が日蓮宗か。3番目の中野家が禅宗か。
 このお弔い艦ヤマトは仏教専門艦で、主に各植民星の日系人の葬儀を執り行う。他にキリスト教専門艦とイスラム教専門艦が姉妹艦にある。この3隻が銀河葬儀会社(株)やすらぎの主力艦だ。あと、その他土着信仰に対応した汎用葬儀艦が3隻ある。うちのような葬儀社以外にも、大きな新興宗教団体が自家用のお弔い艦を所有している。宗教法人は税金がかからないから、とんでもなく豪華な艦で、会員はほとんど無料で葬儀をしてもらえる。それが魅力で入信する人も多い。
 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏
「和尚、仕事だ」
「南無阿弥陀仏。なんじゃ。どこでじゃ。南無阿弥陀仏」
「バーナード星第8惑星だ」
「で、ランクは?戒名のリクエストは。院号つきか」
「Cだ。お布施をケチっている」
「愚僧は行かんぞ。杢念に行かせる」
「杢念は葬式の導師の経験はないでしょう」
「だれでも最初はあるんじゃ」
「戒名だけでも和尚が付けて下さいよ」
「そんな安ものの戒名。杢念に適当にやらせときゃいいんだ。南無阿弥陀仏」
 南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経
「お上人さま。お仕事です」
「南無妙法蓮華経。はあ、なにかな」
「日運上人さま、お弔いの仕事です」
「お弔い?ワシはまだ生きてるぞ」
「お上人さまのお弔いではありません」
「だれのお弔いじゃ」
「バーナード星第8惑星で日系人のお弔いがあるのです」
「そんな所にワシは行かん。ワシは身延のお山でお勤めをせにゃならん。南無妙法蓮華経」
「身延山なんか行きませんよ」
「ウソじゃ。ここはどこじゃ」
「宇宙空間です。もうすぐワープですから亜空間に入ります」
「おそろしいことじゃ。南無妙法蓮華経」
 色即是空空即是色 色即是空空即是色 色即是空空即是色
「卓然和尚、沙弥卓然和尚、仕事です」
「色即是空空即是色 渇!」
「卓然さん、仕事ですって」
「渇!渇!渇!」
「お仕事ですよ」
「法華経五字の説法は八編に閉じ、松風の二道は松に声あるや、また松に風
を生まんや、この儀や如何に?」
「なにをいきなり問答をふっかけるんですか。仕事ですって」
「渇!愚僧は修行中の身、仕事なんぞには行かんぞ」
「何をバカなことをいってるんです。お弔いの準備をしといてくださいね。ワープから抜けたらすぐそこがバーナード星ですからな」
「バーナード星?愚僧は越前の国、永平寺学僧、沙弥卓然と申する諸国行脚の雲水出家。かようなとこには行かん。色相是空空即是色 渇!」
 ワープに入らない。どうした。約束の時間に間に合わない。斎場の都合もあるし、初七日、四十九日の法要の予定も狂う。
「艦長、どうしたさっさとワープしてくれ」
 困った。漂流者からのSOSを受信した。漂流船とのドッキングは完了して、第5ハッチから漂流者を収容するとの事。男が3人。艦内に入ってきた。
「えらいすんまへん。ワテら兵庫の3人連れ。キロク、ゲンベエ、セイハチでおま。東の方へ旅しとったら、ちょっと3人で飲み過ぎてコースを外してしもんですわ」
「ま、無事でなにより。私はこういうものです」
 銀河葬儀 株式会社やすらぎ 御葬儀専門艦ヤマト 葬祭プロデューサー 
 服喪送人
「服喪はん、ワテらどこにおったらよろしおま」
「適当な部屋を提供します。ああ、ちょっとどいて」
「うわっ。なんでんの。こわい顔したおっさんが走って行きましたな」
「あの人は千日回峰をやっておられる大阿闍梨さまです」
「なにしてまんねん」
「地球を出発して、艦内を飲まず、食わず、眠らず、横にならずで走り回る荒行をやっておられる」
「ふうん。あ、この部屋がええな」
「渇!」
「ああ、びっくりした。この部屋はあきまへんのんか」
「『葷酒山門に入るを許さず』と書いてあるでしょう。酒気をおびて入ったらだめです」
「この部屋以外やったら酒のんでもええんでっか」
「だめです」
「なんで」
「この艦はずっと喪中です。喪中戦艦ヤマトです」 


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