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ワシのたこ焼き

 
 たこ焼きや。ワシも関西人やから粉もんが大好きや。粉もんもいろいろ作って食うが、なんちゅうてもたこ焼きが一番好きやな。丸くてちっこくて、コロコロしとってかわいいやないけ。
 大阪の各家庭には必ずたこ焼き器が有るちゅうことやけど、ほんまやろか。いっぺん、だれぞ探偵ナイトスクープに調査依頼せえへんやろか。ワシんとこは神戸やけど、ちゃんとたこ焼き器あるで。28穴あるちょっと大きめのやつや。神戸には神戸たこ焼きちゅうバージョンが有るけど、やっぱり普通のたこ焼きすることが多いな。
 高校生のころからたこ焼き作っとった。最初はいろいろ試行錯誤したけど、今は安定しとる。そんじゃワシのたこ焼きを紹介するわ。分量は28穴のたこ焼器ふたかわり分、たこ焼き56個分や。

生地
 薄力粉 2カップ
 出汁 4カップ
 卵 2個
 ベーキングパウダー 小サジ2杯
 塩 少々
 出汁は昆布と鰹節で正式に取ってもええけど、香りはあんまり重視しないさかい、だしパックで充分やな。ボールに薄力粉とベーキングパウダーを入れる。そこに冷ました出汁をちょっとづつ加える。熱いままやったらあかんで。それにちょっとづつやで。いっぺんにどっと出汁入れるとダマになるさけえあかんで。ちょっと入れて溶かし、ちょっと入れて溶かし。途中で塩を入れる。
 出汁を全部入れて、粉を完全に溶かして、滑らかになったら、最後に卵を割り入れる。で、30分ほど寝かすんや。 


 タコ
 青ネギ
 桜えび
 天かす
トッピング
 青のり
 鰹節
 紅しょうが
ソース
 ウースターソース
 とんかつソース
 マヨネーズ

 タコは外国産は避けたいな。できれば明石産、せめて国産。ワシは今日、午前中、会社で1時間だけ仕事して、明石の魚の棚までタコを買いに行っとった。で、タコを大きめのボールに入れてぎょうさんの塩でもむ。塩でもんでぬめりを取るんや。あ、足の吸盤を塩で洗うのん忘れたらあかんで。吸盤の中に汚れがたまっとるからな。
 大きな鍋に湯をたっぷりと沸かして、タコの頭(あそこはほんまは胴やけど)をもって、そっと湯にいれる。赤うなったらゆで上がりや。頭(胴)と足を切り離して、頭(胴)の中の内臓を捨てる。
 あとは切って行く。大ダコちゅうて、タコのでっかいのんを自慢しとる屋台が大阪にあるけど、でかけりゃええちゅうもんでもないで。バランスちゅうもんがあるんや。ワシは人差し指の第1関節から先ぐらいの大きさに切るな。これでメイン素材のタコの準備完了や。たこ焼きちゅうから、たこ焼きの味はタコと生地で決まるんや。
 青ネギはみじん切り。天かすはええもんを、近くのスーパーで買うて来る。桜えびはちょっと手を加えるな。フライパンでカラ炒りするんや。カラ炒りしたらえびのええ香りがするんや。炒って酒をふる。
 ソースはワシはウースターソースととんかつソースをブレンドして使こうちょる。マヨネーズはお好みで。

 ほな、材料の用意もでけたし、ぼつぼつ焼こか。
 たこ焼き器を熱くする。まさか冷たいたこ焼き器に生地を入れて、それから火つける人はおらへんな。カンカンに熱くしたところに、油を引く。で、空の穴に青ネギ、天かす、タコを先に入れるんや、そこに生地を流し入れる。こうした方が具が落ち着く。生地に桜えびを突き刺して、鰹の粉をパラパラ。あとは、じっくり観察。生地のヘリが固まりだしたら、千枚通しでひっくり返す。ひっくり返す途中で生地が足らんかったら、斜めになった状態で生地を補充したらええねん。ときどきコロコロして、表面に軽く焦げ目がついたら出来上がりや。
 皿に取って、ソースを塗って、青のり、鰹節をトッピング。紅しょうがを添えて食べるんや。

 
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少し考えたら判ることなのに

 いまだにこんなことで、愚にもつかないモノを売りつけられ、大金をだまし取られる人がいる。
「あなたには先祖の悪行のタタリがでている。このままでは不幸になる。これを買ったら、先祖の供養となりあなたは救われる」とかいって、バカ高い印鑑や水晶玉、多宝塔なんかを売りつけられる。少し考えたら判ることではないか。先祖の悪行といっても、どのあたりの先祖の行いまで責任を持たなくてはいけないのだ。何代前の先祖までだ。人間の先祖か。だったらお猿さんの先祖の行いはどうだ。と、すると人間と猿の線引きはどのあたりでする。この線からこっちは、あなたの先祖だからあなたが責任を持って、この水晶玉を買って供養しなくてはいけないのだろうか。とすると、この線からあっちは先祖じゃないのか。いや、それも先祖だとすると、どのへんまで行く。カンブリア紀のピカイアまで行くのか、はたまたコアセルベートまで行くか。まさか原始の地球の海水中に発生したコロイド溶液のしたことまで責任を持たなくてはいけないのか。
 また、悪行といっても悪行の定義が判らない。善悪の価値基準は時代によって変化する。いまは悪行でも昔は善行かもしれない。時代や地域に関わらず、普遍的な悪行もある。人を殺すことは悪だ。これとて1人で、他人の財産を奪うために人を殺めるのは悪行だ。2人でやっても悪。3人でも悪。100人は、1000人は?10万人だとどうだろう。こうなると強盗団ではなく軍隊だ。他人の財産ではなく他国の財産を奪うことになる。つまり、これはモノトリではなく戦争だ。この戦争に一兵卒としてかり出された先祖は、悪行を働いたこになって子孫が印鑑や水晶玉を買わなければいけないのだろうか。
 と、いうより先祖がしたことをなぜ子孫が責任を取らされるのか。織田信長がやった比叡山焼き討ちの責任を、子孫の織田信成が取る必要はないだろう。
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とつぜんリストラ風雪記 最終回

とつぜんリストラ風雪記 38
 
S昆布でとろろ昆布製造の仕事をして3ヶ月。この会社に勤めながら、再就職先を探していた。収入がまともな収入ではない。毎月の収入が10万円を切る。これでは家賃を払って、家族を養っていくことはできない。しかも、生産調整だといって、昼から帰らされたりした。そうなると、ますます収入は少なくなる。
 とろろ昆布がうまく削れない。ものすごくストレスを感じる。とうとう持病の胃潰瘍を再発して、出血、入院してしまった。昼休みをつぶしてまで削りの研究をするのだが、うまく行かない。例え、とろろ昆布をうまく削れるようになっても、こんなケチな会社にいるわけにはいかない。遊びで仕事してるんじゃないんだ。生活がかかっているのだ。胃から血を出してまで、がんばってもむなしいだけ。
 早急に次ぎの仕事を見つけなければならない理由がもう一つある。足だ。左足が痛い。元々、小生の左足は関節がまともではなく普通に歩けるのだが、ときどき痛んだ。それがAF社、S昆布と、立ちっぱなしの仕事をしている。常時、痛むようになった。平地を歩くには平気だが、階段の上がり下がりが困難になってきた。

2006年1月1日(日)
 年が改まった。今年はS昆布を退社する予定。そのためには次の職場を早急に探さなくては。
 正月なれど酒は飲めない。年末に胃潰瘍で入院したのだから当然だ。

1月5日(木)
 ポートアイランドの市立中央市民病院に。入院時に受けた胃カメラで、念のために取った細胞の生検の結果を聞きに行く。異常なし。胃癌の心配はない。

1月17日(火)
 かかりつけの消化器専門医Tクリニックで診察を受ける。お酒は胃カメラの後に先生が判断するとのこと。1月28日に胃カメラの予定。

1月18日(水)
 足が痛い。座って仕事をさせてくれと工場長にいう。士気にかかわるから、立って仕事しろとのこと。

1月26日(木)
 生産調整のため休み。会社の都合で休むのだから、普通は、なんパーセントか給料は保証するものだが、S昆布は一銭も出ない。

1月28日(土)
 Tクリニックで胃カメラ。きれいに治っている。お酒もOKとのお許しがでる。

2月23日(木)
 おばさんどものヤイヤイがいっそうひどくなる。とろろ昆布はあいかわらず、満足に削れない。また胃がおかしくなりそう。

2月24日(金)
 荒川静香がトリノ五輪フィギアスケートで金メダルを取った。

3月11日(土)
 岡本の梅林へ梅見に行く。

3月21日(火)
 WBC決勝戦。日本、キューバを破って世界一。

3月22日(水)
 産業雇用安定センターに立ち寄る。以前に聞いた、尼崎のD電子の件、話を進めるように依頼する。

3月29日(水)
 左足が痛い。

3月30日(木)
 座って仕事させてくれと、再度、工場長にいう。痛くても立ってろとのこと。がまんできず昼から早退。家の近くの整形外科へ行く。

4月8日(土)
 梅田ハローワークへ行く。

4月9日(日)
 芦屋川へ花見。阪神の金本が連続フルイニング試合出場の世界記録を作った。

4月13日(木)
 S昆布を休み、午前中、西宮ハローワーク、梅田ハローワークへ行く。有望な案件を1件見つける。午後、書類作成。ただちに郵送。

4月17日(月)
 神戸のKD社、尼崎の人材派遣会社で面接。KD社では良い感触を得る。きちんとした会社と見た。

4月20日(木)
 KD社で2次面接。前回は総務の人事担当者だったが、今回は常務が面接をしてくれた。当方は好感を持つ。

4月21日(金)
 尼崎のD社で面接。5人を相手に面接。新たに資材部を立ち上げる計画とのこと。資材部の構築をゼロから小生にやってもらうとのこと。非常にしんどそう。でも面白そう。もし、ここに決まって入社となると、相当の覚悟が必要か。

4月22日(土)
 S工業で面接。土曜日なので休み。社長が一人で面接してくれた。仕事は電子部品の購買。気軽に仕事ができそうな感じではあるが。

4月24日(月)
 KD社から内定の知らせが来た。

4月26日(火)
 KD社にて入社を前提とした面談。満足の行く条件を提示される。リストラ以降に関わった会社の中で一番の好条件。もちろん小生は、入社希望の意思を伝える。

4月28日(金)
 S昆布に出社。退職を申し入れる。辞表を提出する。封筒の表書きは「退職願」とは書かない「退職届」と書く。「願う」のではない。こっちから「届ける」のである。この会社に8ヶ月いたが、胃と足を痛めただけだった。午前中で帰る。
 KD社から正式に採用との連絡がくる。5月2日から出社してくれとのこと。

5月1日(月)
 KD社に出勤シュミレーション。神戸市内だから1時間あれば行ける。終業時間は4時45分で、残業もないから、甲子園の阪神タイガースのプレイボールに間に合う。

5月2日(火)
 KD社に初出勤。

 KD社に入社して3年経った。毎日機嫌よく働いている。朝が早く、お休みがなかなかとれないが、残業がなく、寄り道しないで家に帰れば6時前には帰宅できる。定年まで、ここで働くつもりだし、働けそうだ。また、定年後も嘱託として働ける。小生はKD社には感謝しているし、また、この職場には満足している。典型的なモノ作りの会社である。鉄と格闘している現場の職人のおじさんたちと、日々接して働いている。仕事そのものは、小生の専門分野の資材購買。扱う品物は電子部品ではないが、3年経ったから品物も判ってきた。購買、資材、倉庫といった仕事は20年以上の経験がある。
 現場の中の倉庫が小生の職場。モノ作りの現場はいい。やはり小生は現場が性に合っている。
 2002年11月にK電気をリストラされ、H屋D堂、MK産業、NP社、AF社、S昆布、と5社を渡り歩いた。最長はH屋D堂の9ヵ月。最短はAF社の2ヶ月。無職の期間の最長はK電気からH屋D堂の間と、H屋D堂とMK産業の間の7ヶ月。この間、2度胃から出血して入院した。左足を痛めた。胃潰瘍の再発はないが、足はまだ痛く、外出時は装具をしている。
 本当に苦しい不安な4年間だった。でも、今は毎日を平安に暮らしている。思えば、小生のようななんのとり得もない中高年が、正社員として採用され、3年経った。奇跡だと思う。2009年の今は、小生が求職活動をやっていた時よりも、中高年の再就職事情は悪化しているだろう。このブログをご覧の諸氏の中にも求職活動を展開している方もおられるだろう。少しでも、そのような方々の参考と、励ましになれば、これに勝る喜びはない。

 これで「とつぜんリストラ風雪記」は終ります。ご愛読ありがとうございました。
 11月から新カテゴリーを立ち上げる予定です。
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祝 桂米朝師匠、文化勲章受賞

 桂米朝師匠が文化勲章を受章される。まことに喜ばしいことで、上方落語界にとっては、実に大きな慶事である。
 米朝師匠はご存知の通り、落語家でただ一人の人間国宝。このたびの文化勲章は、落語家としては初めてのこと。小生も、上方落語のファンとして、こんなうれしいことはない。
 一門の統領となるような落語家の場合、三つの責務がある。まず、演者として抜群の技量を持っていること。二つ目は、後継者を育成すること。三つ目は研究者、伝承者と優れていること。
 米朝師匠は、この三つを完璧にこなされておられる。噺家としての米朝師匠の技量は、ここでいうまでもない。多くの有能な弟子を育て、米朝一門は隆盛している。また師匠の薫陶をうけた直弟子が、また弟子を育てて、優れた孫弟子が輩出している。落語研究家、伝承者としての米朝師匠の業績も計り知れない。数多の著作において落語に対する優れた考察を表わされている。また、埋もれていた古い噺を発掘され、現代に蘇えらされた。なおかつ、さまざまなメディア、媒体を利して、今の、現代の噺を後世に伝える仕事も、数多くされてこられた。
 このような、米朝師匠の功績を考えると、今回の文化勲章受賞は遅きに失した感じさえある。
 米朝師匠も、もうご高齢。小生たち上方落語愛好家は、いつまでも師匠にお元気でいてもらいたい。そして時々でよろしいですから、高座に上がって、お声だけでもお聞かせください。地獄八景をやってくれ、なんて無茶はいいません。高座で南光師匠あたりを相手に、よもやま話をするだけで結構です。
 どうか、いつまでもお元気で。なによりも桂米朝師匠のご長寿を祈る。

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おかげ様ブラザース

 おかげ様ブラザースを知っとるけ。80年代に関西を中心に活動したコミックバンドや。ワシあれが好きでな、よう聞いとったわ。テープも何本か持っとった。かっての愛車ホンダ・インテグラのカーステレオに最もよくかけられたのが、おかげ様ブラザースで、次が谷山浩子かな。
 昔は出雲のSFイベント「雲魂」に毎年のように行っとった。ワシのインテグラと友だちのスカGに分乗して、中国道を飛ばして行ったけど、スカGでは何を聞いとるのか知らんけど、ワシのインテグラでは、おかげ様ブラザースをかけっぱなしで、出雲まで走って行った。考えてみなはれ、6時間も狭い1600cc車内で、SFファンの男5人で、おかげ様ブラザースを聞いとったらどうなるか。頭おかしなりまっせ。そやからこんな頭になったのかな。ともかく、連中の曲はごっついノリがええさけえ、120キロぐらいで走っとったら、実に快楽。
 そのカーステレオのテープやがな、地震でみんなペケになってもた。それから、ことあるごとに、中古CD屋なんかで、おかげ様ブラザースを探しとるけどなかなかない。
 で、JR住吉駅近くの古本屋で、友人が「らんちゅう」を見つけてくれた。「四文字熟語で怒る親父」「ええじゃないか」「プレリュード」が入っとる。うれしい。持つべきもんは友や。
 この、おかげ様ブラザース。コミックバンドやけど、ごっつい高い音楽性を感じるんやワシは。ただのお笑いバンドやないで。嘉門達夫もおもろいけど、嘉門は言葉遊びの面白さやけど、おかげ様ブラザースは音楽そのものがおもろい。ちょっと調べたら2007年に連中は復活しとる。ええこっちゃ。「仏教戦隊ブッダマン」「やーサンバ」「セブン・ゴッド・フォーチュン」も聞きたいな。
 
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城島、阪神入団

 城島の阪神入団が決まった。阪神ファンの小生としては、とりあえず喜んでおこう。彼が故障せず本来の力を発揮すれば、タイガースにとって非常に大きな補強となる。
 キャッチャーとしての彼の実力はご存知の通り。矢野のおとろえが目立ってきているだけに、タイガースの新・正捕手として城島はうってつけだ。
 打線も金本も歳が歳だけにいつまでも4番はできないだろう。で、城島に何番を打ってもらうのだろう。もし仮に城島が4番なら、金本は何番だろう。いずれにしても、鳥谷、城島、金本、新井、ブラゼル、桜井と並べるとかなり強力な打線に見える。
 で、狩野だ。狩野をどうする。城島の背中を見せて一流のキャッチャーに育てるか。その打力と足を生かすため外野にコンバートするか。赤星が故障持ちで無理できないから、狩野センターというのはどうかな。狩野の打力と足をほっておくのはもったいない。
 ともかく、城島がキャッチャーやったらバッテリーが明るくなるな。 さて、あとはアッチソンの穴をどうする。ジェフが復活するんが一番ええけど。
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グラン・トリノ


監督 クリント・イーストウッド
出演 クリント・イーストウッド、ビー・ヴァン、アーニー・ハー

 ウォルト・コワルスキーは元フォード社員で、朝鮮戦争からの帰還兵。偏屈で頑固狷介、人種差別主義者な、白人の右寄りじいさん。口が悪いから、「クロ」「ジャップ」「米食いの黄色い猿」「ろくでなしのイタ公」「酔っぱらいのアイルランド野郎」などと差別発言をボンボンいう。
 妻に先立たれ一人暮らしだが、かわいげのないじいさんだから、近所づきあいも悪そう。息子たちは老人施設にはいることを勧めるが、怒って追い返す。そんなウォルトの宝物は1972年製フォード グラン・トリノ。
 そんなウォルトの隣に、東南アジアの小数民族モン族の一家が越してきた。最初は毛嫌いしていたウォルトだが、モン族の少女少年、スーとタオの姉弟と知り合い、家に招かれる。ウォルトは姉弟と仲良くなる。特に少年タオには、一人前の「男」としての心構え、口の聞き方などを教える。
 タオには不良の従兄がいる。なにかとつきまとい悪事をそそのかし、タオが断ると、タバコの火を顔にくっつけてヤキをいれる。ウォルトは不良少年どもの一人をボコボコにどつき倒す。その仕返しに不良どもは姉スーにひどい暴行を加える。ウォルトは一人で不良どもの家に向かう。
 グラン・トリノは典型的なアメ車。でかくて、馬力があり、ガソリンをがぶ飲みしつつ、アメリカのハイウェイを驀進する。トヨタ、ホンダといった日本車が大きな顔をする以前の、天下のビッグスリーの車。いわば、でっかい、強い、正義なアメリカの象徴。ちなみに不良どもが乗っている車はホンダだった。ウォルトも、朝鮮戦争で活躍し、勲章までもらっている元軍人。彼もアメリカの力と正義の象徴なのだ。その彼が家族から疎まれ、幸せとはいえない老後を送っている。
 最後にウォルトはたった一人で銃器をもった不良どもに立ち向かう。この映画は俳優クリント・イーストウッド最後の作品とか。イーストウッドファンの小生は、そこに「ローハイド」のロディ・エイツ「夕陽のガンマン」のモンコ「ダーティーハリー」のハリー・キャラハンの面影をかいま見て、少し寂しい。
 結末はいえない。どうか映画を観て欲しい。ただ、そこにいるのは78歳で、イラク戦争に反対したイーストウッドだ。決してロディでもモンコでもハリーでもない。
 そしてアメリカも、偉大なアメリカではなく、トヨタにトップを奪われ、ビッグスリーが政府の支援を受ける、9・11以後の、オバマが大統領のアメリカなのだ。 
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カレー丼


 小生も日本人だからカレーが大好き。いろんなカレーを作るが、今日は和風で行こう。カレー丼を昼食に作った。
 まず出汁を昆布と鰹節で取る。濃い出汁を取る。具は牛肉、干し椎茸、長ネギ、あげ。干し椎茸は一晩水につけて戻しておく。長ネギは斜め切り。あげは熱湯をかけて油抜きをしておく。
 出汁を火にかける。かえし(醤油と味醂を合わせてねかせたもの)で味付け。出汁が沸いてきたら、牛肉をしゃぶしゃぶする。色が変わったら、すぐ取り出す。取り出した肉はカレー粉をまぶして置いておく。肉は煮てもいいが、この方が軟らかい。
 干し椎茸、長ネギ、あげを鍋にいれて煮る。カレー粉を溶かして加える。すりにんにくと味噌を隠し味に入れるとおいしい。片栗粉でとろみをつけて、最後に牛肉を入れる。どんぶりにご飯をよそい、カレーをかける。グリーンピースをのせてできあがり。
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チキンソテー木の実ソース


  今日は、ちょっとしたフランス料理のコースを作った。メニューは次の通り。
 
にんじんとレンコンのサラダ
 きのこのスープ
 チキンソテー木の実ソース
 いちじくのコンポート
 バゲット
 赤ワイン

 写真はメインのチキンソテー木の実ソース。鶏もも肉をフライパンでソテーして、木の実のソースをかける。このソース、フランス料理としては少々反則だが、ある調味料を使った。
 油ならししたフライパンにオリーブ油をとって、鶏もも肉を焼く。皮目からこんがりと。鶏肉から油が出るが、きれいに拭い取る。鶏が焼けたら皿に取っておく。
 ソースを作ろう。カシューナッツ、アーモンド、クルミをすり鉢で砕く。鶏を焼いたフライパンを、キッチンペーパーでさっとふく。フライパンに木の実を入れて軽く炒める。白ワイン、醤油、味醂を合わせてフライパンに入れ、チキンコンソメスープを少し加える。水溶き片栗粉でとろみをつける。鶏肉にソースをかけて、クレソンを添える。
 調味料は和風だが、えらいもんで、ちゃんとフランス料理になっていた。
 
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とつぜん対談 第9回 フロッピーディスクとの対談

 おかしいですね。もう3時半です。約束は3時のはずですが。いや、なに、対談相手のフロッピーディスクさんがまだお見えになりません。この応接室で会うことになっていたのですが。ちょっとノドが渇きました。お茶をいただきましょう。ズズズ。あれ、この茶たく、変わった茶たくですね。ああ、フロッピーディスクさん、こんな所で何してるんですか。

フロッピーディスク
 気がつきませんでしたか。だいぶ前から声かけているのですが。

雫石 
 すみません。まさかそんな所におられるとは思いませんでしたので。

フロッピーディスク
 いや、私が悪いのです。もっと大きな声を出せばよかった。

雫石
 ところで、なんで茶たくなんかになっていたのです。

フロッピーディスク
 さっきお茶だした女子社員いたでしょう。あの子、今年高校卒業して入社した子ですが、茶たくを知らなくて、湯のみの下に敷く丸い平べったいもんと教わって、私を茶たくに使ったんです。

雫石
 しっかしフロッピーディスクさんは、会社では大切にされているのではないですか。大事なデータをいっぱい記憶されているのでしょう。

フロッピーディスク
 いやいや私なんか、相手にしてくれませんよ。最近はUSBメモリーばっかりで。

雫石
 それでも、昔のことはフロッピーディスクさんの方がよく記憶されているでしょう。

フロッピーディスク
 そうなんですけどね。私は、もひとつ信頼されてないんです。なにせミスがときどきありますからね。だから順次、他の記憶媒体にデータをコピーしているわけで。

雫石
 あなたは?

フロッピーディスク
 私のデータもコピーされましたよ。仲間みんなデータを消去され廃棄処分ですね。

雫石
 あなたは、まだこの会社におられるじゃないですか。

フロッピーディスク
 私が覚えているデータは特に大切なんで、万が一の時のために私を置いておくんですって。

雫石
 芸は身をたすくですね。

フロッピーディスク
 そんな良いものじゃありません。ただたんに忘れられているだけです。だから茶たくなんかやらされているんです。

雫石
 これからどうするんですか。

フロッピーディスク
 西の方に行きます。

雫石
 西にはなにがあるんですか。

フロッピーディスク
 私みたいな者がたくさん集まって余生をおくっているところがあるんです。
VHSテープ、レーザーディスク、8㎜フィルム、写真の感光紙、ベータのテープ、カセットテープ、LPレコードさんたちがいるんです。

雫石
 みんな大切な想い出が詰まっているのでは?

フロッピーディスク
 そうです。でもみ~んな物置のゴミになっていた方ばかりです。

 
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プロの条件

 プロの条件とはなんだろう、と考えてみた。プロと対比する言葉はアマ、ということになるかな。プロとアマの一番の違い。お金をもらっているか、いないかが一番の違いだろう。
プロとはお金をもらって、仕事をする人と定義できる。と、いうことは、アマはお金をもらわずに仕事を行う人なわけ。アマはお金が目的ではなく、好きでやっているわけ。
こう定義すると、プロの条件に技量の優劣は関係ないことになる。「好きこそ物の上手なれ」という言葉がある。アマは好きでやっているのだから、進んで仕事をするだろう。だから、ものすごく技量の優れた人もいるだろう。
それに反して、何かの拍子でその仕事に就き、それで生活している人もいる。お金をもらっているわけだから、このような人はプロだ。上記のアマと比べると、プロといっても技量は劣るかも知れない。
技量の劣るプロは、お金をもらえなくなり、自然淘汰されるという意見もある。しかし、捨てる神あれば拾う神あり、どんなへたくそでも、1円でもお金を取ればプロだ。
では、金銭面以外でプロの条件とはなんだろう。上手な人=プロ、というわけではなさそうだ。では、これがあればプロで、これがなければプロじゃないもの、とはなんだろう。それは「使命感」ではないだろうか。小生は「使命感」を持って仕事をする人をプロ、そんなもん持たずに仕事をする人をアマだと思う。その仕事をすることが自分の使命だと考えて仕事をする人。そんな人をプロだと思う。
NPOなどで、ボランティアで仕事をする人がいる。ボランティアだから、お金をもらっていない。しかし、そのような人は何か「使命感」に突き動かされて仕事をしているわけだろう。そのような人はプロだといえる。
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SFマガジン2009年11月号


SFマガジン2009年11月号№644     早川書房

雫石人気カウンター
1位 ナルキッソスたち              森奈津子
2位 コーラルDの雲の彫刻師    浅倉久志訳  J・G・バラード
3位 太陽からの知らせ      柳下毅一郎訳  J・G・バラード
4位 メイ・ウエストの乳房縮小手術 増田まもる訳 J・G・バラード
5位 ZODIAC2000       増田まもる訳 J・G・バラード

 本年4月19日に死去した、イギリスの「にゅーうぇーぶ」作家J・G・バラードの追悼特集が、今号のメイン企画。
 上記の雫石人気カウンターで、お判りになるとおり、小生はバラードは好きではない。世にバラードファンが多数おられることは、小生とて承知している。ファンとまでいかなくても、バラードの理解者も、このSFマガジンの読者にも多くおられるだろう。そのバラードの特集ということで、今号はいつもより売上げが多かったのではないか。
 今号の出来は良かった。表紙がいい。バラードのアップ。良い表情だ。企画もいい。短編が4編。バラード作品の中でもファンが多い「バーミリオン・サンズ」の「コーラルDの雲の彫刻師」有名な作品だ。追悼企画なら外せない作品。あとの3作もいかにもバラードしている。あとは、評論とエッセイ、著作リストなど。バラードという作家を手際よくコンパクトに紹介している。
 特集解説で柳下毅一郎が、バラードは「“オールドウェーブ派”からはSFをつまらなくした元凶と憎まれてさえいたかもしれない」と書いていたが、小生はこの“オールドウェーブ派”である。憎んではいなかったが、バラードを始めとする「にゅーうぇーぶ」は何が面白いのかさっぱり判らない。
 だいたいが、外宇宙の「センス・オブ・ワンダー」を求めてSFを読んでいるのであって、バラード一味の「内宇宙」なんてもんにはなんの興味もない。ただ、J・G・バラードなる作家が、SFに一石を投じたことは認めざるを得ない。そして、それがかなり大きな波紋を生じたことも認めよう。しかし、それは波紋であって、SFの本質をも変えてしまったことはないと信じたい。
 バラードの作品をシュールレアリズムであるとの見方もある。それには賛成だ。確かにバラードはシュールレアリズムだ。
 小生、バラードは嫌いだが、シュールレアリズムは好きだ。マグリット、エルンスト、デルヴォーなどの絵は好んで見ている。小生が小説を読む時は、絵をイメージしながら読む。文を読む→絵を思い浮かべる→感動、となるわけだ。だからこそ小生は「SFは絵だね」といった野田昌宏さんの言葉は名言だと思うわけ。絵の場合はもっとストレートで、絵を見る→感動となる。
 シュールレアリズムの絵、例えばマグリットの「ピレネーの城」、空中に大石が浮遊している絵だが、それにどういう意味をくみ取るかは、見る人によって様々だが、あの作品はだれがどう見たって、空中に浮遊する大石の絵である。林間を馬で行く絵には見えない。
 小説の場合、文を読まなければならない、で、その文を読んで、どういう絵を、どういうイメージを思い浮かべるかは、人様々だ。作家がこういう絵をイメージして欲しいと文章を書いたとて、まったく違う絵をイメージするかもしれない。ゆえに、小説でシュールレアリズムを表現しても、小生にはちっとも面白くないわけだ。ようするバラードの小説からは絵がうかばない。小生とは違う小説の読み方をする人なら、面白いかもしれない。そういう人はバラードの良き理解者だろう。小生はバラードの良き理解者ではないのだ。残念ながら。
 
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ボトルキープ

 灯りを消す。深夜一時。とうとう今日は一人の客もこなかった。
 マスターの鏑木は、裏口から店の外に出る。バー「海神」店名を記したランタンも消えている。あと、何回このランタンに灯を灯すことができるだろう。
 裏から表通りにでる。アーケードのある商店街。深夜だから並んでいるどの店もシャッターを閉じている。
 この商店街、例え昼間でもシャッターを開けている店は少ない。買い物客は少なく閑散としている。
 近畿地方内陸部の中都市S市。典型的な企業城下町であった。大手電機メーカーM電機の工場が昭和の初期からあり、私鉄H急の終着駅もある。そのS駅前のこの商店街もにぎわった時代もあった。鏑木の「海神」も夜ごとにぎわったものだ。その工場がA市に移転した。さらにはH急の二駅向こうに大型ショッピングモールができた。
 よくある話だ。鏑木も海神を閉じようと思っていた。店を閉じ、故郷の海辺の町で余生を過ごそうと思っていた。ところが、あの客が来てから、店を続ける決心をした。

「久しぶりだね。マスター」
「いらっしゃい」
「俺のボトルまだあるね」
「ロックでしたね」
 鏑木はカウンターの三木の前にウィスキーグラスを置いた。
 三木は一息にグラスを空けた。
「おかわりしましょうか」
「うん」
 三木はM電機の資材係長。工場とともにA市に引っ越したはずだ。
「よく俺のボトルを置いていてくれたな」
「お客さんのあずかり物ですからね」
「S市も変わったな」
「さみしい町になりました」
「この店が開いていて良かったよ」
「ありがとうございます」
 三木は二杯目を半分ほど飲んだ。氷の音がカランとした。
「客こないな」
「いつもです」
「経営しんどいな」
「そろそろ潮時かなと思っています」
「そうか、この店がなくなると、この町で一杯やれなくなるな」
「A市にはお戻りにならないのですか」
「戻らんよ。俺はもうM電機の社員じゃない」
「この町に戻ってくるのですね」
「うん。ここで死にたいな」
「そんなお歳ではないでしょう」
「おかわり。お、もうボトルは空か」
「一本キープしましょうか」
「店閉めるんじゃないのか」
「もう少しがんばりますよ」

 何本かキープしているボトルがある。鏑木はそのボトルが全部空になったら店をたたもうと思っている。もう少し先になりそうだ。三木のボトルはあれから減っていない。そのボトルが開けられることは、もう永遠にない。 明日は彼岸だ。鏑木はそのボトルを持って出かけるつもりだ。
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電車内での携帯電話はなぜ不愉快か

 電車の中で携帯電話でしゃべることはマナー違反である。確かに「あ、ど~もど~も」と大声で隣でしゃべられると、大変にうるさく迷惑だ。ところが、大声ではなく普通の声でしゃべっていても不愉快だ。
 医療機器への悪影響に考慮することはもちろんだが、それでなくても、電車内での携帯電話は止めてもらいたい。
 なぜ電車内での携帯電話は不愉快なのか考えた。これが電話ではなく、乗客どおしの会話だとさして気にならない。少々大声で会話してても気にならない。ところが、電話だと小さな声でしゃべられても気になる。なぜだろう。
 普通の会話だと、双方とも電車の同じ車両にいる。ああ、この人はあの人とお話をしているのだなと判る。ところが電話だと、一人しか確認できない。その人の話し相手はどんな人か判らない。糸電話ごっこではないんだから、あんまり、電車で同じ車両に乗っている人と電話で会話する人はいないだろう。
 電車の同じ車両に乗り合わせた人というのは、一緒に乗っている知り合い以外、知らない人ばかりである。縁もゆかりもない人ばかり。ところが、ある意味、この同じ電車に乗り合わせている人たちは運命共同体である。万が一事故が起これば同じ境遇になる。もちろん、電車に乗っている時はそんなことは意識しない。意識はしないが、無意識のうちに、同じ電車の車両に乗っている人どうしは、小さいながらも、そこにムラ社会を形成しているのではないだろうか。電車の中に結界を張っているのだ。この結界の中でなら、会話を交わしても気にならない。ところが、電話だと結界の外の人と会話している。そこに結界破り、ムラ社会を逸脱した行為と感じるのだろう。だから、電車の中での携帯電話は不愉快に感じるのではないだろうか。
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阪神間3電車


 少し前に、JR神戸駅構内で、昔のJR,というか国鉄、というか省線の様子がパネル展示されていた。JR神戸線の各駅の昔が、駅ごとのパネルになっていた。写真はその内の3枚。
 最近になって、この路線の乗客になった人は、アレッと思うかもしれない。そう、2駅分のパネルがない。摂津本山と芦屋の間に甲南山手がない。芦屋と西宮の間にさくら夙川がない。この2駅、神戸線では新しい駅だ。甲南山手は1996年開業。阪神大震災の前はこの駅はなかったのだ。さくら夙川はもっと新しく2007年開業。ついこの間なのだ。
 この路線は、北から阪急、JR、阪神と、三つの鉄道が並行して走っている。電車で移動するのにはものすごく便利な土地だ。阪急が上品、阪神が庶民的、JRが中間。三つの電車それぞれ雰囲気がちがっていて面白い。
 大阪の梅田から神戸の三宮までの駅を見ると、阪急は、梅田、十三、神埼川、園田,塚口、武庫之荘、西宮北口、夙川、芦屋川、岡本、御影、六甲、王子公園、春日野道、三宮の15駅。
 JRは、大阪、塚本、尼崎、立花、甲子園口、西宮、さくら夙川、芦屋、甲南山手、摂津本山、住吉、六甲道、灘、三宮の14駅。
 阪神は、ここに書くのも面倒な32駅もある。
 JRが一番少ない。この路線にJR新駅の噂は聞かないから、JRの、駅の数神戸路線最少の地位は守れそうである。あと1駅でもできれば阪急と並ぶ。それにしても阪神の32駅は多い。阪急、JRの倍以上。これは阪神の線路が南に大きくカーブしているから。阪急、阪神の中間を走るJRが一番直線に近い。感覚的には、阪神の急行停車駅間が、阪急、JRの普通駅間だ。ともかく、東西約20キロ、南北1キロ足らず、最大で5キロ程度に61駅もあるのだ。阪神間は便利なところ。ありがたいことだ。
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