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解錠師


スティーブ・ハミルトン 越前敏弥訳       早川書房

 この物語は二十歳代の青年の独白である。主人公マイクルの10代は、絵と錠前、そしてアメリアが青春のすべてだった。
 8歳の時、ある事件を経験したマイクルは「奇跡の少年」と呼ばれる。それと同時に大きなハンデを負う。
 孤児のマイクルはミシガン州ミルフォードの伯父に育てられ、その地の高校に通う。絵と錠前が大好きな少年だった。ある日、高校の悪友たちに誘われ、マーシュの家にいたずらするために忍びこむ。マイクルだけ捕まる。保護観察処分となり、マーシュの家で更生のために労働をする。そこでマーシュの娘で絵に才能を発揮する同い年の少女アメリアと出会う。
 富豪と思われたマーシュは、実は危機をかかえていた。その危機を救うため、マイクルは、ある男に会いに行く。その男「ゴースト」がマイクルの師匠である。錠前破りの師匠だ。ゴーストに鍛えられたマイクルは解錠師として一人前となり。複数のポケットベルを持ち、フリーの解錠師として、窃盗団に頼まれ、金庫破りを行う。
 金庫破りという非合法な特殊技術を身につけた、寡黙な少年の成長と青春の物語である。ハンデをかかえた天涯孤独な少年が、大人の犯罪者に混じって危ない橋を渡る。死を覚悟する時もある。そんな時、まず脳裏に浮かぶのは恋人アメリア。
 一人前の解錠師になる前と、プロの解錠師となってから。マイクルのこの二つの時間を行ったり来たりしながら物語は進む。解錠師という非合法な仕事の少年が主人公なのだから、犯罪小説といえる。でも、金庫破りはマイクルの生きるための手段に過ぎない。マイクルの生きる目的はあくまでアメリアへの愛。この物語は、犯罪小説よりも純愛物語として読んだ方がいいだろう。
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阪神、パリーグ首位ロッテに勝ち越す?!

 きのう、あないな大乱戦で引き分け。きょう、勝ったらおんの字や思うとったら勝ったやないの。これでパリーグ首位のロッテに勝ち越し。ええやんか。
 先発スタンリッジ。ランナーを出しながらも点1点以上やらんと粘る。こりゃスタンリッジの粘りというかロッテの拙攻というかよう判らん。
 それにしてもロッテ先発の藤岡。ええピッチャーやな。7回のブラゼルとの対決はなかなか見事やったで。で、そのブラゼルのサヨナラで勝負あり。これはもう、薮田と藤川の守護神の違いやな。
 アライ先生出番なし。まさか本気で代打で使おうとは思ってなかったんやな和田はん。
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ミュータント狩り(第9回)

                                   ミュータント狩り(第8回)

 腰に殺人光線銃をぶら下げた男二人が、肩を並べるには美しうぎる風景だ。
 うす暗い森を抜けると、新しい風景が広がった。
 湖が二人の目の前にある。周囲を白樺林が取り囲んでいる。標高はかなり高い。気温は低く、透明な冷気が満ちている。ひんやりとした空気が疲れた身体に心地よい。遙かには純白の雪をまとった山脈が望見できる。二人の足元から湖の畔まで高山植物が群生している。
 4人のミュータントがやって来た。一人は平べったい円盤。一人は腕が4本ある男。一人は一つ目の巨人。そして、液体人間の肥大漢。
 人間の頭ほどの石が猛烈なスピードで飛んできた。一つ目巨人サイクロップが投げたのだ。彼の怪力で投げられた石は弾丸と化す。それは正確にザックに飛ぶ。かろうじて身をかわす。伏せながらレーザーガンを抜く。矢が飛んできた。
 キャノンの反撃の方がすばやかった。彼は横に飛びながら、サイクロップ目がけてレーザーガンを発射。しかし、4人のミュータントは、一瞬前とは同じ場所に存在しなかった。
 キャノンの放ったビームは湖面のわずか上を通過し、対岸の白樺林の方に消えて行った。
 3人の残像は時間とともに増加していく。3人のミュータントは30人の軍団と化して二人のハンターに迫ってくる。
 地面が妙に湿っぽくなってきた。ザックは凄まじい妖気を足の下に感じた。あわててその場を飛びのく。今までザックが立っていた場所から噴水が吹き上がった。
 空中の水は、ザックの頭上で一瞬静止し、ザアーと落下した。水はザックの足元から少し離れたところで水たまりとなった。それが再び空中に浮上し、ザック目がけて襲いかかる。不思議な水は空中で肥大漢エッツォになり、形を崩して鋭い円錐となった。水は氷となっている。液体人間エッツォは氷の槍と化してザックの胸に突き刺さろうとした。ザックの胸元を白い光線が走った。キャノンが放ったレーザーだ。円錐の先端が切断された。ザックはとっさに、その先端を払った。小さな円錐がコロコロと転がった。それは転がりながら個体から液体となり、さらにまた固体に戻った。それは液体人間エッツィオの首であった。先端部が取れ、先が平らになった氷の槍がザックの胸板を突き飛ばした。数メートルふっとばされたザックは、背中と後頭部を強打。一瞬、息が止まり意識を失う。この間、2本のレーザービームは輝きを止めていた。
 30あまりの残像の群れの中から、一つの影が飛び出した。それは平べったい円盤だ。円盤人間ソー。そいつは激しく回転しながら飛ぶ。円盤の周囲には、ソーの肋骨の先端部が少しづつ露出して、ノコギリの刃のようだ。二人のミュータント・ハンターのうち、一人は倒れ一人は立っていた。当然、ソーは狙いをつけやすいキャノンに襲いかかった。ザックを助けるため、レーザーガンの銃口を横に向けたのがキャノンの命取りとなった。
 円盤はキャノンの身体を通り抜けた。キャノンはへそのあたりで切断された。上半身が分離してなくなった、キャノンの下半身は、一瞬、彫像にようにその場に突っ立ち、そして倒れた。
 ザックは昏睡と覚醒のはざまで、真紅の世界をかいま見た。キャノンの切断された身体から噴き出した、大量の血液を浴びてザックは息を吹き返した。
 4本の巨大な蛮刀が振り下ろされた。4本の腕を持つミュータント、スパダだ。その後ろには一つ目巨人サイクロップもいる。キャノンを倒した円盤人間ソーは、ザックの背後の白樺の枝にぶら下がっている。
 ザックは自分の手にレーザーガンがないのに気がついた。
 自動的に身体が飛んだ。4本のうちに1本がほほをかすった。彼が身体を後ろに移動したのに従って、彼のほほの高さに赤い軌跡が残った。風を巻いて円盤人が飛んでくる。ザックはジャンプした。すぐ足の下をソーが飛ぶ。サイクロップがソーを受け止める。そして、円盤投げのように投げつけた。
 レーザーガンを持たずに、ミュータントの相手をするのは、ザックにとって初めての経験だ。チラッと「死」が頭をよぎる。すぐ、それを振り払う。こいつが頭の中に少しでもあれば、戦闘能力が大きく削がれる。頭を空白にして、身体全体を反射神経にしなければ、この危機を逃れることはできない。
 ブーツの中からナイフを出してあお向けに倒れた。前にスライディングする。目の前を巨大な円盤が飛ぶ。ナイフでその腹を斬る。
 地面はキャノンの血でべたべたになっている。その血はザックのスライディングの距離を伸ばした。その勢いを利用して、スパダの向こうずねを蹴り上げた。スパダが体勢を崩したところをザックはナイフで突こうとした。身体が邪魔をした。ザックの身体が自然に動いたのだ。サイクロップの存在を忘れていた。頭の中は。しかし、反射神経は覚えていた。一つ目巨人の両手の岩が振り降ろされた。ザックはそいつの懐に飛び込む。脇の下に手刀を入れる。岩石が落下。片腕をつかむ。一本背負いをかける。巨人が地響きを立てて地面に叩きつけられた。次の瞬間にはザックは空中に飛び上がっていた。スパダが振るう4本の刀をかいくぐりながら落下し、キックを入れる。着地した時、地面の血に足を取られて転倒。スパダの刀、サイクロップの巨大な足がザックに振り下ろされる。そこに切断されたキャノンの上半身があった。右手にはまだレーザーガンを握っていた。それをひったくる。ザックを中心に白い光の輪が出現。回転サーベル撃ち。
 二人の巨人は同時に倒れ、二度と立ち上がらなかった。

                                   次回更新予定6月6日
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6点差をよう追いついた。価値あるひきわけや。

ええんちゃうん。阪神。パリーグ首位のロッテ相手にようがばった。6点差をよう追い付いで。やっぱアライ大先生を7番に下げたんが良かったんちゃうん。
 ヒットが13本づつ。エラーも2個づつ。で、9対9。最終回は藤川と薮田。まったく互角やったな。負けてる試合を、相手のミスに助けられたとはいえ、乱打戦に持ち込んで大量点どうしの引き分け。打線が機能してきたな。ええ調子や。
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インターネット広告はまだまだ使い物にならないのでは?

 アマゾンや楽天など、ネットで買物をすると、雫石さんには、こんな商品がお勧めです、と広告のメールが来たり、次にそのサイトを見ると同様の広告が掲載されている。本を買うと、同じ著者の別の本を勧めてくる。実にこまめなことである。
 最近の若い人はあまりテレビを観ない。新聞や雑誌もあまり読まない。かようなマスコミに接している時間よりインターネットをやっている時間の方が多いだろう。
 だとすると広告もインターネットを使った広告が主流になるだろう。ネットの広告はターゲットにピンポイントで効果が期待できる広告を打つことができる。マスコミ広告が、ターゲット以外にも広告を打つじゅうたん爆撃なら、ネット広告は、ターゲットを狙い撃ちする狙撃といえる。男子高校生に育児用品の広告を打っても無意味だ。こういうことをマスコミ広告はやってきた。ところがネットの広告なら、妊娠している女性や、その夫に対してだけ広告を打てる。実に効果的である。
 とは、書いたものの、はたしてそうであろうか。小生のこのブログを見たり、小生が検索サイトでどんな言葉を検索したか、あるいはどんな商品をネットで買ったかが判れば、小生が落語ファンであることは推測できる。雫石鉄也は落語好きだ。では雫石さんには次の商品がお勧めです。といって、三遊亭円楽や林家正蔵のDVDを勧めても、「ふん、草深い武蔵野はアズマエビスのイナカ落語が」といって、鼻の先でせせら笑って相手にしない。これが6代目笑福亭松鶴や当代桂米朝、5代目桂文枝のDVDなら大喜びで飛びつく。
 また小生がSFファンであることも見抜かれているだろう。だからといって、J・G・バラードやトマス・M・デッシュといった作家の本を勧められても「わしゃ、にゅーうぇーぶはSFをつまらなくしたと思うておるんじゃ」といって敬遠する。エドモンド・ハミルトンやE・E・スミスなら「わお、スペオペや」といって飛びつくかもしれない。
 インターネットの広告が使い物になるのはまだまだ時間がかかりそうだ。それに思想信条の自由をいかに保障すべきかという問題をクリアすべきだ。その人がどんな本を読んで、どんなモノが好きかを、特定の人物、団体、組織が知ることは、大きな問題だ。
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パピヨン


監督 フランクリン・J・シャフナー
出演 スティーブ・マックィーン ダスティン・ホフマン

 やっぱりマックィーンは脱走映画が良く似合う。「大脱走」がそうだし、この映画もそうだ。この2本はマックィーンの代表作だと小生は思う。特に本作はアクション俳優マックィーンの演技力に感心させられた。名優ダスティン・ホフマンを相手に演技力で負けていない。
 マックィーンとホフマンの共演。おもしろい組み合わせだ。全く異質でジャンルが違う名優の共演。大変に興味深い。日本映画でいえば千葉真一と渥美清が共演したといったらいいだろうか。
 胸に蝶の刺青をした主人公パピヨンは無実の罪で、故郷フランスを追放され、南米は仏領ギアナの刑務所に収監される。そこは地獄のような刑務所だった。過酷な強制労働。規則を破れば独房入り。たび重なればギロチンで死刑。独房では小さなパンとスープだけの食事。明かりさえ遮断され、囚人は見る間に衰弱。次々死んでいく。パピヨンは虫やコウモリを食って独房の懲罰を満了まで耐え抜く。
 そのパピヨンにム所仲間の親友ができる。国債偽造犯のドガ。知能犯で暴力は苦手なドガはパピヨンに用心棒を頼む。代償にドガはパピヨンに知恵と金を提供する。この二人にオカマの若い男の3人は脱走に成功する。
 そしてパピヨン一人インディオの部落に流れ着く。過酷で汚いシーンが多い本作で、このインディオの部落のシーンはほっとするシーンだ。美しい景色。部族の人たちもパピヨンを優しく迎え入れる。村の娘ともいい感じになる。海で取れた天然真珠までプレゼントされる。
 ところがパピヨンは捕まり、また独房入り。出てきた時は、髪は真っ白で老人のようになっていた。
 最後にパピヨンは絶海の孤島に島流し。そこは檻も鎖もなく、家も与えられ、家畜や野菜を育てても良いが、周囲は強い潮流とサメで脱出不可能。この島でドガと再会する。パピヨンは「ドレフェス大尉の席」と呼ばれる岩に座って、一日中打ち寄せる波を見ている。そしてあることに気がつく。
 後半の髪が白くなってからのマックィーンが素晴らしい。足を痛めているのかひょこひょこと歩き。肉体はすっかり衰えた。それでも自由への希望は絶対に捨てない。
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アライはチャンス引き寄せ係だけやっとれ。打席に立つな

悪いながらも、しんどいながらも、へこへこしながらもがんばっとったメッセンジャー。とうとうがまんしきれんと7回につかまって、片岡にスリーラン打たれた。こら、メッセンジャー、ふんばらんかえ、とはよういわん。ようふんばっとうやんか。打線が悪い。特にアライが悪い。勝負弱いちゅうことで、4番から打順を下げたけど、どの打順でもチャンスがアライを追いかけてきよる。困ったもんやで。ほんま。走者がおって、打者アライやったらため息しか出てこやへん。これから、アライはチャンスを引き寄せるためだけにおって、打席が回ってきたら代打をおくらなあかん。
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エビと空豆のタリアテッレ


 パスタだ。パスタが食いたい。いつもスパゲッティじゃおもしろくない。今日のパスタはタリアテッレだ。平べっちゃいきしめんみたいなパスタだ。具はエビと季節の旬のものというわけで空豆を使うぞ。
 エビは殻をむいて、その殻を、白ワインを注ぎながら炒める。エビの殻からはおいしいダシだ出る。このダシを元にソースを作ろう。ダシガラとなったエビの殻を捨て、生クリームとトマトピューレを入れる。しばし煮て塩こしょうで味を調整したらソースの出来上がり。
 別の鍋でエビの身を炒め、空豆をゆでる。同時進行でタリアテッレをゆでる。これらをソースの鍋に入れて、手早くソースをパスタにからめればできあがりだ。
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もうがまんならん。チャンスでアライやったら代打や

はははは、勝ったな。なんとゆうてええんか、ようわからん試合やったな。1回、はやばやと能見、つかまって2失点。阪神打線は四球を出しそうで出さん平野をとらえきれへん。くずれそうやけどくずれへん。西武のミスをついて一点をやっと返す。その平野から長田に代わったのが幸いしたんか、ブラゼル久々の一発同点。で、八回、代打金本が歩いて1アウト満塁絶好の逆転のチャンスに。あ~あ、バッターアライ。お約束の併殺打。で、9回満塁で関本。サヨナラデッドボールで勝った。
 桧山が3年ぶりにスタメンやったけど、今日は不発やったな。マートン、ブラゼルがええ感じになってきたな。それにしても、こんなボロボロミスする西武相手にこんな苦戦しとるようじゃあかん。それもこれもアライや。これから1アウト満塁でバッターアライやったら代打やな。それを考えると桧山はやっぱ代打にとっとかなあかんのかな。
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イチゴのアイスクリーム


 はいはい。今日はデザートにアイスクリームを作りましょうね。イチゴのアイスクリームにしましょう。
 イチゴはフードプロセッサーでつぶしておきます。生クリームをホイップします。ホイップしすぎるとスカスカのアイスクリームになります。ホイップが足らないと硬くなります。ちょうど良いあんばいにホイップしましょう。これとは別に卵黄も泡立てます。グラニュー糖を加えて、白っぽくなるまで泡立てて、生クリームといっしょにします。つぶしたイチゴも入れます。バニラエッセンスを加えます。少しラム酒も入れて大人のアイスクリームにします。これをアイスクリームメーカーに入れれば出来上がりです。
 私はアイスクリームメーカーを持っておりますが、持っていない人は、バットのような物に入れて冷凍庫に入れ、ときどきかき混ぜてやるといいでしょう。
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なんとかかんとかひきわけ。こんな「解説者」はいらん

 ひざの骨でも折ったんやろかと心配しとった金本。なんのなんの。2塁打打って走って、ホームに帰ってきて得点しよったのにはびっくり。ほんま、いまどきの人やおまへんな。さすが鉄人や。 
 で、試合は、ひきわけや。勝ちに等しいひきわけやのうて、負けるところを、やっとひきわけに持ち込んだな。ヒットの数はおんなじようなもんやけど、試合は完全に阪神の方が押しとった。ほんまは3対1ぐらいで勝っとった試合やんか。浅井の2度にわたるバンド失敗が響いたな。でも、ま、マートンが目覚めたのが吉兆やな。
 今日の解説は真弓、浜中の落第コンビ。真弓は監督落第生。浜中は選手落第生。こやつらが何をゆうても説得力あらへん。解説ちゅうたら、テレビ見てるワシら素人にも、なにげないプレーにもこんな意味がある、ちゅうようなことをしゃっべって、テレビ観戦の興趣の一助となるもんやろ。今日の浜中なんかだた雑談しとるだけやないか。これじゃ解説者やのうて、ただの放送席ゲストや。予習もせんとやってきて、何の根拠もないのに断定的なことをゆうやつ
ワーワー騒ぐだけのアホ。こんな「解説者」はいらんで。  
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阪神、久しぶりに快勝。あしたから4番桧山でどや

 こんなんいつ以来やろ。久しぶりにスカッと勝ったな。投打が噛みおうて勝ったちゅうのんは。
 先発スタンリッジは7回まで被安打3でスイスイ。四球も一個だけ。快投やな。それに一番うれしいのんはマートン復活。2試合連続の3安打猛打賞。今季初ホームランも打ったし、復活したとゆうてもええんやろか。
 心配なんは金本。金本もそやけど、もっと心配なんは新井。また新井に4番打たすんやろか。4番桧山でどや。
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とつぜんSFノート 第31回

 コピーライター時代に某PR誌の取材旅行を3度した。1回目は四国2回目は中国地方だった。そして3度目は東北である。確か行ったのは5月の終わりか6月のはじめだった。梅雨入り前の最もきれいで良い気候の季節に東北地方を旅行させてもらった。行ったのは、宮城、岩手の2県。
 四国の時はレンタカー、中国地方の時はマツダ本社から借りたコスモ。いずれも小生がずっと運転した。小生、車の運転は嫌いではない。ではあるが、1週間ほど、ずっと運転というのはいささか疲れる。小生は運転好きではあるがラリードライバーではないのだ。
 東北特集では岩手県北バスが企画協力会社になっていたので、運転手つきで車を貸してくれた。車は日産ローレルだった。小生、人の運転は不安を感じるのだが、この時の運転手は通常は観光バスの運転をしているプロの運転手なので、非常に運転が上手で、安心して乗っていられた。
 運転しなくていいし、取材ルートの選定も岩手県北バスが先にやってくれていて、だまっていても順番に目的地まで連れて行ってくれる。移動に関しては非常に楽な旅行であった。
 伊丹からYS-11で花巻まで飛ぶ。しっかし、このYS-11、ちょくちょく乗っていたが、乗り心地の悪い飛行機であったな。ガタガタと振動するし、騒音がするし。ただし、プロペラ機だから、プロペラを一生懸命回して、精一杯飛んでいるという感じで、けなげでかわいい飛行機だったな。
 花巻に無事に着陸。空港では、岩手県北バスの運転手さんが待っていてくれた。前回、前々回はカメラマンと小生の二人旅だったが、今回は三人旅である。
 まずは食事ということで、花巻市内のホテルの和食レストランに入る。「そばはっと」なるものを食べる。どんなものだったか記憶が定かでないが、そば粉を練ったすいとんのようなものだったではなかったか。うまい。うまい食べ物だから、こんな贅沢なものは領民は食ってはならん、と殿様が禁じたとか。ご法度の食べ物。だから「そばはっと」という名になったとか。
 そば粉そのものがうまいのだ。普通のそばもいただく。驚愕した。ものすごくうまい。小生はそば好きである。出雲、出石、信州と、そばどころといわれている土地のそばはひと通り食べた。出雲は毎年のように、かの地で開催されるSFイベント「出雲SFコンパ」に出かけていた。出石は11月の新そばの季節には愛車インテグラを駆ってそば食いツアーを挙行していた。信州は親父の故郷で、なにかと行く機会があった。これらの地に行けば必ずそばを食べた。このような小生が、生涯で食べたそばで、一番うまいのはこの時の岩手のそばだ。
 食事の後、宮沢賢治の自宅であった羅須地人協会の建物を見学取材。建物の壁に小さな黒板が有って、「裏の畑にいます。賢治」とチョークで書いてある。妙にリアルだ。宮沢賢治はこんな字だったのかな。ま、チョークだからすぐ消えるだろう。実際は学芸員か係員が書いているのだろう。
 花巻で一泊。翌日の昼食はわんこそば。わんこそばなるものは、この時初めて食べたのだが、あれはものすごく人手がかかっている。調理するためではない。給仕に人手がかかる。2階の座敷で食べたのだが、1階の調理場から、階段を通って、2階の座敷まで、ずらっと店の人が並んで、そばを順々に手渡して行って、食べる人の前に立っている人が最終給仕者で、そばを椀に放り込むという次第。あらかじめゆでたそばを近くに置いてあって、それを椀に入れていたのではない。ゆでたてのそばを調理場からリレーして食べる人に運んでいるのだ。そばはゆでたてを食べるべきだからだろう。
 鳴子温泉郷へ移動。鳴子は秋の紅葉が素晴らしいとのこと。小生が訪れたのは深緑の季節だったが、緑の鳴子も美しかった。この美しい鳴子に松尾芭蕉のこんな句碑があった。
  
  蚤虱馬が尿する枕もと(のみしらみ うまがしとする まくらもと)
 
 芭蕉が辺鄙なこの地の山家に一夜の宿を取った。その晩は、ノミはいるシラミもいる。枕もとにまで馬が小便する音が聞こえてくる。と、いう意味だろう。芭蕉は奥の細道で、こう詠んだが、今の阪神ファンなら、さしづめこうだ。

 ブラ マートン、アライがヘタする タイガース

 鳴子はこけしが特産品。日本こけし館を見学取材。こけし造りの職人を紹介してもらう。紹介してもらった職人さんの工房にお邪魔して、こけし造りを取材する。その夜は温泉につかってくつろぐ。
 翌日、仙台市内に移動。仙台はさすが伊達さまのご城下。きれいな街だ。大きな都会でありながら、澄んだ感じがする。仙台市内周辺を取材。昼食は名物の牛タン。夕方、日本三景の松島へ移動。松島で一番大きなホテルを岩手県北バスが予約してくれていた。料理取材撮影。東北のうまいものをずらっと並べてもらう。3人ではとても食べきれない。翌日、仙台空港からYS-11に乗る。
 小生が仙台を離れてすぐ、宮城県で大きな地震。1978年の宮城県沖地震である。この時、仙台では震度5を記録した。神戸人の小生は、生まれてから大きな地震を経験したことがない。そんな大きな地震、怖いだろうなと思い、ぞっとした。まさかそれから17年後、神戸で震度7を経験するとは思いもしなかった。その阪神大震災から16年後、この東北の地を、未曾有の大災害が襲うとは想像すらしなかった。
 この時、小生が周った土地の多くは、東日本大震災で大きな被害を受けた。小生にとっても想い出の土地でもあるので、心が痛む。
 ずっと旅行につきあってくれた岩手県北バスの運転手さん、こけし造りの職人さん、料理取材にていねいに応じてくれた、松島のホテルの板長さん、その他、この旅行中に世話になった人たち。みなさんご無事でしょうか。みなさんのご無事を祈るとともに、かの地の1日も早い復興を心より強く願う。
 
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ミュータント狩り(第8回)


                                  ミュータント狩り(第7回)

  第7章

 巨大な鳥の影がザックたちの頭上をよぎる。猛烈な殺気を感じる。鳥人ブーバーだ。小さな鋭い光が飛んできた。カッ。木の幹に突き刺さる。吹き矢だ。ザックはブーバーが吹き矢の使い手であることは知っていた。その光点を見る前に横の木の陰に身を隠した。キャノンとガデムもそれを見て、大あわててで散った。
「ブーバーか」キャノンが聞いた。
「そうだ」
 ザックは答えると同時に、キャノンが身体をすり寄せている木の梢あたりを、レーザーガンで撃った。巨大な鳥の影が動いた。バサッと木の枝が2,3本落ちてきた。そいつはどこかの木の中に隠れた。ザックからはよく見えない。枝と葉が多く、木漏れ日しか見えない。
 3人とも木の幹に張り付いたまま動かない。いや、相手が吹き矢の名手ブーバーと判ったから、動けないのだ。
 もちろん、吹き矢の先端には猛毒が塗られている。指先をかすっただけで確実な死を約束する毒が─。
 ザック、キャノン、ガデムの主観時間が停止した。絶対時間は流れていく。地面に写る葉の影のパターンが微妙に変化していく。
 神経戦は運動神経に大きく作用する。それが最初に表れたのはガデムだ。何かに蹴飛ばさてたように、木の陰から飛び出したガデムは、森のまばらな所まで一気に走った。彼の第3の腕ともいうべきガデムガンを真上に向けた。
 頭上の梢がガサッと小さな音をたてた。ザックは地面をにらむ。太陽の位置、地面の木の影、一瞬のうちに計算してブーバーの位置を特定した。
「ガデムよけろ」
 ザックが叫んだ時は手遅れだった。ガデムガンは火を吐く前に地面に転がった。ガデムの右腕がみるみるうちに紫色に腫れていく。
 ザックは巨大なコウモリのような翼を一瞬目に止めた。それで充分。レーザーガンのトリッガーを引く。ザックのビームの横にもう1本ビームが走る。キャノンのだ。黒い物体が落下した。その物体を切り裂いたのはキャノンのビームだ。ザックのビームはガデムの紫色に変色した右腕を切り落とした。ガデムは絶叫をあげて地面を転がりまわり、立ち上がった時は、残った左手でガデムガンを拾い、銃口をザックに向けた。ザックは、今度は腕ではなく、ガデムの眉間を貫いた。
 キャノンは目前で友を殺された。しかし、キャノンはザックの行動を理解した。感情はベストな行動の邪魔になる。
「人殺しになるより、見殺しにする薄情者になった方が良かったかな」
「気にするな」

                                     次回更新5月30日予定





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オカダはん、ようけ四死球おおけに。ごっそうさん

ふ~うう。やっと勝ったな。長い長い隠忍自重の日々であった。うう。うううう。なんて喜ぶわけにはいかんな。こりゃ阪神が勝ったちゅうより、オリックスが勝手に負けたちゅうのんが正解やな。パリーグ最下位のオリックスのダメダメ投手たちに勝たせてもろたんやな。なんせ12個も四死球くれるんやから、なんぼ遠慮深い阪神打線もそりゃ点取るわな。
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