雫石鉄也の
とつぜんブログ
7月10日(木) 銀髪鬼フレッド・ブラッシー
NHK教育の「知るを楽しむ」「愛しの悪役レスラーたち」第2回目は「銀髪鬼フレッド・ブラッシー」
来日したヒールレスラーでベスト3を選ぶと、タイガー・ジェット・シン、アブドラ・ザ・ブッチャー、ディック・ザ・ブルーザー、フリッツ・フォン・エリックなどいろいろ迷うが、迷わずに一人だけ上げればフレッド・ブラッシーだ。思えば、日本のプロレスの黎明期にブラッシーという稀代のヒールを得たことは、日本のプロレスファンにとって幸せなことだった。
小生もそうだが、あのころのプロレスファンは幸せだった。試合をガチンコと信じて、どっぷりと四角いジャングルの世界に浸れた。力道山、豊登、吉村道明、遠藤幸吉、グレート東郷といった日本陣営。それに対抗するのが、ミスター・アトミック、ジェス・オルテガ、デストロイヤー、そしてフレッド・ブラッシー。
なんといっても一番強烈だったのがブラッシーだ。噛みつく噛みつく相手の額に噛みつく。ともかく噛みつく。必ず流血戦となる。そして、あたかも多聞天が足下に邪鬼を踏んづけるように、血の海の相手をリング上で踏みつけながら、観客を挑発して悪態をつく。
番組でもいっていたが、グレート東郷との試合は壮絶なものだった。テレビでみたお年よりがショック死したのは伝説ではなく事実である。子供のころ小生も観ていた。頭突き頭突き頭突き頭突き、噛みつき噛みつき噛みつき噛みつき。それだけの試合だった。それだけで人がショック死するほどの衝撃を与えるとは、二人とも大変な「プロ」のレスラーである。
番組を観て思ったが、ブラッシーは非常に優れた、そして骨の髄からのヒールである。だから、ブラッシーをヒールのままにしておいて欲しかった。番組の後半で森達也氏がブラッシーの奥さんにインタビューしていた。そこでリングを下りたブラッシーの姿を紹介していた。あのインタビューはして欲しくなかった。ブラッシーファンとして残念に思う。
深作欣二監督の「柳生一族の陰謀」でこんなセリフがあった。「人におうては人を斬り、仏におうては仏を斬り、鬼におうては鬼を斬る」深作ファンのタランティーノも「キルビル」で同じようなセリフを使っていたが。
ブラッシーはこんなセリフをいった。「オレはリングに上がってくれば、例え母親でもブチ殺す」
どちらが凄い?
来日したヒールレスラーでベスト3を選ぶと、タイガー・ジェット・シン、アブドラ・ザ・ブッチャー、ディック・ザ・ブルーザー、フリッツ・フォン・エリックなどいろいろ迷うが、迷わずに一人だけ上げればフレッド・ブラッシーだ。思えば、日本のプロレスの黎明期にブラッシーという稀代のヒールを得たことは、日本のプロレスファンにとって幸せなことだった。
小生もそうだが、あのころのプロレスファンは幸せだった。試合をガチンコと信じて、どっぷりと四角いジャングルの世界に浸れた。力道山、豊登、吉村道明、遠藤幸吉、グレート東郷といった日本陣営。それに対抗するのが、ミスター・アトミック、ジェス・オルテガ、デストロイヤー、そしてフレッド・ブラッシー。
なんといっても一番強烈だったのがブラッシーだ。噛みつく噛みつく相手の額に噛みつく。ともかく噛みつく。必ず流血戦となる。そして、あたかも多聞天が足下に邪鬼を踏んづけるように、血の海の相手をリング上で踏みつけながら、観客を挑発して悪態をつく。
番組でもいっていたが、グレート東郷との試合は壮絶なものだった。テレビでみたお年よりがショック死したのは伝説ではなく事実である。子供のころ小生も観ていた。頭突き頭突き頭突き頭突き、噛みつき噛みつき噛みつき噛みつき。それだけの試合だった。それだけで人がショック死するほどの衝撃を与えるとは、二人とも大変な「プロ」のレスラーである。
番組を観て思ったが、ブラッシーは非常に優れた、そして骨の髄からのヒールである。だから、ブラッシーをヒールのままにしておいて欲しかった。番組の後半で森達也氏がブラッシーの奥さんにインタビューしていた。そこでリングを下りたブラッシーの姿を紹介していた。あのインタビューはして欲しくなかった。ブラッシーファンとして残念に思う。
深作欣二監督の「柳生一族の陰謀」でこんなセリフがあった。「人におうては人を斬り、仏におうては仏を斬り、鬼におうては鬼を斬る」深作ファンのタランティーノも「キルビル」で同じようなセリフを使っていたが。
ブラッシーはこんなセリフをいった。「オレはリングに上がってくれば、例え母親でもブチ殺す」
どちらが凄い?
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
« ザ・テラー ... | 7月11日(... » |
かきなぐりプレスさんへのコメント欄から1ヶ月ほど前にこっそりと入り込み、天袋からつまみ食いしておりました。
プロフィール欄が私の好きなものとほぼ一致、先ずは落語から読み始めました。地獄八景亡者亡者戯は高校時代にラジオで米朝師匠のを聞きましたがこんな話の世界があるのかと話術と内容に惚れこみました。
雫石さんの近代版はそのまま誰か高座にかけて欲しい力作でこのネタは時代変化にもついていける名作品と再確認しました。枝雀師匠で聞きたかった。
教科書しか読んだこともなかった私に本を読むきっかけを作ってくれたのはラジオ番組「題なし」でその相方を務めていた小松左京、「日本アパッチ族」が始まりでした。左京さんの面白系の本を何冊か読んだあとは、星新一のショートショート、眉村卓さんまででカッパノベルスの外国作品は殆ど読んではいないのでSFの深いことは分かっていません。推理小説へ移り森村誠一、松本清張、他は筒井康隆 、井上ひさし、遠藤周作、田辺聖子、佐藤愛子、中島らもらの文庫本が並んでいるくらいです。
雫石さんの記事まだ半分程度しか読めておりませんが
順番に楽しみに読んでいきます。
この記事に噛みつけるのは団塊前後の下駄の歯世代
どこの家庭でも雪村いずみのライオン歯磨きを使っていたのでしょう。
樋屋奇應丸から養命酒、お腹痛なら正露丸、風邪にはベンザ、で鼻水垂らしながらも元気な長屋。
みんながテレビにかじりついて、血湧き肉踊るプロレスを真剣に見ていました。
人数は沢山いるのでこれから暇になった横町のオヤジ団地のおばちゃんなど、ブログ始める人も増えてくることでしょう。
もとは甲山、六甲に住んでおりましたので地元ネタの話も懐かしく頭に浮かんできます。
長居しました。また、お茶漬けでも呼ばれにいきます。
これからもよろしくお願いします。
ブラッシーはWWE殿堂入りもしてますし、その伝説だけはプロレスファンとしてしかと把握してます。あのハンセンやホーガンを立派なヒールに育てたコトでも知られてますね。
おっしゃるように、リング上でどれだけ凶悪でも、家では実は素敵な家庭人だった、なんて知る必要ないですね。
ヒールはヒールのままで。
最後のセリフ、勿論ブラッシーのほうが凄いですよ!普通言えないでしょ。
私と同じ団塊の世代とお見受けします。
「題なし」を憶えておられるとはうれしいですね。
あれは、とってもおもしろい番組でした。
これからも、よろしくお願いします。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。