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桂文珍独演会


 昨日は長田へ鉄人の撮影に行ったあと三宮に移動。国際会館へ桂文珍独演会を聞きに行く。
 国際会館、以前の国際会館の大ホールには何度かいったことがある。その国際会館も地震で全壊。新たに建てられた国際会館へは初めて。「こくさいホール」なかなか立派なきれいなホールだ。
 さて、文珍師匠、芸能生活40周年で、全国独演会ツアーのふたまわり目だそうで、師匠の自宅は神戸とのこと、だから、今日はホームグラウンドでの独演会ということになる。
 トップバッターは桂楽珍。演目は「ちりとてちん」いちおう及第点をつけられるが。それだけ。噺が一本調子でメリハリがない。料理を食って素直に喜ぶ男と、しったかぶり男のキャラの演じ分けがいまいち。しったかぶり男の、イヤな男ぐあいがよくでていない。まだまだやな楽珍さん。楽珍さん、47とか。これからのご苦労お察しする。
 文珍師匠の1席目。古典ではなく新作。といってもまとまった噺ではなく、新作落語の面白いところだけを抜粋したアラカルト。
 次の演者は内海英華さん。女道楽(女性三味線漫談)の芸人さん。小生、不勉強ながらこの芸人さんは知らなかった。上方寄席三味線の第1人者でもあるとか。なるほど、三味線の演奏は聞き物であった。
 上方の女性ピン芸人というと、吾妻ひな子師匠を思い出す。昔、ラジオで「ニッサン・ミュージックギャラー ポップ対歌謡曲」という番組があった。その番組で桂枝雀師匠がまだ小米といってはったころの相手がひな子師匠やった。
 それはさておき、この女道楽の芸人さんは日本では英華さん一人。ということは彼女は日本一の女道楽芸人ということになる。また、三味線を弾きながら、都都逸やら漫談やらをする芸人は世界にはいない。ということは世界一の女道楽、と自分でいってはった。アダな年増でなかなか色っぽい姐さんであった。
 文珍師匠2席目は「住吉駕籠」3席目は「そこつ長屋」3席目の「そこつ長屋」は死んでいるのか生きているのか判らない噺。文珍師匠も昨年還暦を過ぎたとか。自分の歳を実感するような年齢になって、最近は好んでこの噺を演じるようになったとおっしゃっていた。
 
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鉄人28号、神戸の長田に降臨


♪ビルのまちにガオー
 夜のハイウェイにガオー
 ビューンと飛んでく 鉄人28号

 鉄人が神戸に降臨した。今から14年前、1995年1月17日午前5時46分、かって経験したことのない大都市直下型の大地震が神戸を襲った。
 その阪神大震災によって、大きな火災が発生して、焼け野原となった神戸市長田区。その長田区の新長田駅前若松公園に、鉄人28号が天より飛来して、降り立ち、その勇姿を、私たち神戸市民に見せてくれる。お披露目式典は10月4日の予定だ。
 神戸市出身の漫画家横山光輝氏の代表作「鉄人28号」の実物大モニュメントを建設して、神戸の元気の象徴とするべく建設が進められていた。
 西秋生がいうとおり神戸は、ハイカラ、モダン、おしゃれな街だ。とはいっても神戸市全域が、このイメージの通りの地域ではない。主に中央区、いやいや、この区名ではピンとこない。葺合区、生田区がハイカラ、モダンな神戸といってもいい。それに比べて、ここ長田区は工場街、商店街の区である。だから、葺合区、生田区が神戸の、民俗学でいう「ハレ」の地域であり、長田が「ケ」の地域なのだ。葺合生田が神戸の顔なら、長田は神戸の歩みを司る足なのだ。
 その神戸の「ケ」の街、長田に鉄人が降臨した。手塚の「アドルフに告ぐ」に描かれている通り、戦前の神戸も大きな不幸に見舞われてきた。阪神大水害、空襲。そして、戦後になって阪神大震災。なおかつ、今、大流行の兆しを見せる新型インフルエンザの国内で初めて感染者を出したのも神戸だった。
 その神戸の足たる長田に鉄人が鎮座した。この鉄人には、神戸の平安と神戸市民の安全を守る守護神として、防災の象徴として、末永く、わが愛する神戸のまちを見守っていってもらいたい。
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フィッシュストーリー

監督 中村義洋
出演 伊藤惇史、高良健吾、渋川清彦、大河内利充、多部未華子

アヒルと鴨のコインロッカ-」に続く、原作伊坂幸太郎、監督中村義洋コンビの映画。この作品も前作同様、紹介するのは難しい。ああなって、こうなって、そしてこうなった、と、ストーリーを紹介したとて無意味。
 1975年、1982年、2009年、2012年と、4つの時間が1本の映画の中で流れている。登場人物も、早く出すぎたパンクロックのバンド「逆鱗」。あんたは救世主になると予言された気弱な大学生。フェリーから降りそこねてシージャックに遭遇した女子高生と、「正義の味方」の船のコック。人類絶滅まで5時間、中古レコード屋に居合わせた3人の男。
 これらのバラバラのピースが、収まるべき所に収まり、映画のラストにはきれいなジグソーパズルが完成する。この時の爽快感は特筆すべきだ。
 このバラバラのピースをまとめるキーとなるピースが、逆鱗の最後の曲「フィッシュストーリー」この曲なぜか途中に1分間の無音の部分がある。録音ミスではない。意図して作った無音部分だ。なぜか。この無音部分がこの映画のテーマに大きく関わる。
 主要な登場人物は、逆鱗の4人組、気弱な大学生、女子高生、コックだが、特に逆鱗の4人が重要な役割を果す。映画の起動部分となり、映画を駆動させ、そして、映画を終らせるのも、彼らの作った最後の曲。
 この逆鱗の4人が良い。いかにも売れそうにない、アマチュアに毛の生えたようなバンド。やっている曲もアマチュアっぽい。ところが映画の中で何度も演奏される逆鱗の「フィッシュストーリー」は妙な魅力がある。
 一生懸命やっていると、その想いは必ず誰かに届き、そして大きな力を発揮する。 
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ちゃんちゃん焼き

 
これがちゃんちゃん焼き。北海道の漁師料理だ。いかにも漁師料理らしく、豪快な料理である。主役の鮭は、小さな切り身ではなく、できれば、でっかい鮭を用意したい。漁師たちが浜で食った料理だから、あんまり細かいことは気にせずアバウトに行こう。
 ホットプレートに鮭を乗せる。まわりに野菜を乗せる。野菜はなんでもいい。今日はじゃがいも、椎茸、玉ねぎ、えのき、にんじん、もやしを用意した。鮭、野菜をホットプレートに乗せたら、あとはタレをかけて焼く。タレは味噌、酒、砂糖、しょうが汁で作る。バターも入れよう。
 あとは焼けたハシからどんどん食べて行けばいい。
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カレーラーメン


 カレーとラーメン。どちらも日本人が大好きな食べ物。この両方とも大嫌いで、見るのもイヤ、という人はあまりいない。逆にカレーもラーメンも大好きという人は多いだろう。
 だから、この日本人の好きなもん2大巨頭の合体ワザがあってもよさそうだが、あんまりない。西宮市から神戸市東部の2号線ラーメン街道の店で、カレーラーメンをメニューに載せている所は、小生の知っている限りでは1軒だけ。
 ラーメンというと、醤油、塩、味噌、とんこつの四つがラーメンとして承認されているようで、カレー味はまだまだ承認されていないようだ。なぜだろう。
 とはいえカレーラーメンも捨てがたい。小生は自分で作って食べる。スープはガラスープ。鶏ガラで自分で取った。醤油と塩こしょうで少し味付け。カレー粉をスープで溶かして加える。市販のインデアンのカレー粉に自分で調合したスパイスをブレンドした。カルダモン、クミン、オールスパイス、ターメリック、チリパウダーを使った。カルダモン、クミン、オールスパイスは粒だから、乳鉢でごりごりする。味噌とすりにんにくを隠し味に入れる。
 具は牛肉、玉ねぎ、もやし。牛肉は片栗粉をまぶして、熱したスープでしゃぶしゃぶ。色が変わったら引き上げて、カレー粉をまぶしておく。玉ねぎはスープで煮込む。もやしはさっと炒める。
 ラーメン鉢にゆでた麺を入れスープを注ぎ、牛肉、もやしを載せて、青ネギを天盛り。これでカレーラーメンのできあがり。
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落語家 桂枝雀の世界

 23日に放送された「落語家 桂枝雀の世界」を観た。もちろん録画しておいたものだ。5時間もある番組で、さすがにいっぺんに観るのはしんどいから、3日にわけて観た。幸いというか、残念というか阪神タイガースの試合が、お休みだったり、あっても放送がなかったりで、枝雀落語をたっぷり楽しんだ3日間であった。演目は次の九つ。

 軒づけ
 天神山
 かぜうどん
 鉄砲勇介
 宿替え
 こぶ弁慶
 貧乏神
 時うどん

軒づけ」繰り返しのフレーズの多い噺である。
「てんつてんてん。てんつてんてん」
「ひかいでもええ」
「ウナギで茶漬け」
 が、何度も繰り返される。ヘタな噺家にかかると、くどくなるけど、枝雀師匠はさすがにくどさを感じさせなかった。逆にこのくだりで一番笑えた。
「鉄砲勇介」半ばで終ったのが残念。「おはよう」が凍るまでやって欲しかった。
「宿替え」NHKのまとめたアンケートや、堀晃さんはベスト3にあげていなかったが、小生はこの演目が枝雀落語ベスト1だと思う。ただ、「おまえ一人のカラダじゃないぞ」がなかったのが残念。
こぶ弁慶」弁慶に、ちぎっては投げられた武士が空中であいさつするくだりがなかった。
「時うどん」この時の時うどんは、いっぱいオプションがくっついたお徳用であった。まくらが長めで、途中に寄り道があって、大いに笑う。
 この時うどん、前座噺と見られ、大学の落研あたりでも演っているだろう。簡単そうに見えるが、この噺は難しい噺だ。まず、二人連れでうどんを食って、後ろの男が、はよ食わせゆうて、袖を引っ張る。すると先に食ってる男が「引っ張りな」とやる。で、次の日、後の男だ一人でうどんを食って、前夜を再現するわけだが、ここでやる「引っ張りな」は、後ろに人がいないのに、いる体でやっているわけ。後ろに人がいる場合と、いない場合を微妙に演じ分けなければならない。また、うどん屋のオヤジという同じようなキャラが二人出てくる。これも演じ分けなければならない。さすがに枝雀師匠。このあたりの演じ分けは見事であった。
 ともかく、桂枝雀をたっぷりといただいた3日間だった。でも、まだまだ満腹しない。もっと枝雀を。 

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とつぜんリストラ風雪記 37

とつぜんリストラ風雪記 36
 
 30年ぶりにコブ屋に舞い戻った。仕事はとろろ昆布の製造。具体的には機械を使ってとろろ昆布を削る仕事。経験があるとはいえ、30年ぶりである。未経験と同じといっていい。
 とろろ昆布削りは100パーセント職人仕事。微妙な刃物の扱いしだいで、きれにも削れるし、汚くも削れる。本当は長年、経験を積んでやっと一人前の仕事ができる。

2005年9月12日(月)
 多忙な一日であった。朝、S昆布に出勤シュミレーションをする。場所はJR神戸駅を降りて10分ほど歩いたところ。8時始業だから、7時少し前に出れば間に合う。
 阪神で移動。AF社にて、ロッカーの私物を引き取る。大阪は天満橋に移動。AF社へ小生を派遣している派遣会社へ。退職の手続き。9月とはいえ暑い。
 午後は社会保険事務所へ。年金の任意継続の手続きを行う。帰りしなかかりつけの医院に立ち寄り血圧の薬をもらう。

9月14日(水)
 S昆布に初出勤。30年ぶりにとろろ昆布を削る。うまく削れるはずがない。10年ここでとろろ昆布を削っている人が教えてくれる。この人、Y氏は元漁師で、10年前に漁船を手放して神戸に来たそうな。水産学科出身の小生と話があう。Y氏は10年の経験があるのでさすがに上手く削る。ほんとは30年前に経験した小生の方が、歳は若いが先輩なのだが。
 この会社で、とろろ昆布の削りをやっているのは、このY氏と、小生が来る前にやっていた人の二人。その人も、小生同様、転職者で契約社員。その人が辞めて入れ替わりに小生が入社した。つまり10年の経験者と、契約の素人の二人で、この会社のとろろ昆布の製造がなされているわけ。あと、工場長が削れるけれど、彼も素人同然である。
 Y氏に異変があれば、とろろ昆布の製造はストップする。長い目で見て、一人前の職人を育てるべきだと思うが、S昆布の経営者は少々違う考えをしているようだ。小生の来る前の人も、その前の人も、あまりの薄給で辞めていった。会社は失業して職に飢えている中高年を、薄給の契約で雇用する。薄給に耐えかねて辞められても、小生のようなリストラ中高年が、ダボハゼのごとくすぐ釣れる。失業者は街にあふれている。替わりはいくらでもいる。

9月26日(月)
 研磨機が壊れたから、とろろ削りの仕事が出来なかった。1日中工場の掃除をしてすごす。
 削りの仕事は刃物が命。とろろ昆布削りの刃物(カンナという)は。削りの機械にかけて、5分も持たない。刃先の鋭さが命。5分に一度はカンナを交換しなくてはならない。そのため研磨済みのカンナを5.6枚は常に用意しておき、5分に一度交換する。機械から外したカンナはすぐ研磨機にかけて、刃先を鋭くして、アキタをかける。
 削りの機械を動かすと同時に、研磨機も作動させている。その研磨機が故障したから削りの仕事ができなかったというわけ。

9月27日(火)
 2週間経った。職場体験就労の期間が終了した。総務部長と話し合いを持つ。会社はOKということで、当方の意向を問う。月収はお話にならない。AF社と同程度の条件。時間給だから、1月、5月などの休みが多い月は、10万を切る。これではとても生活できない。ただ、AF社が派遣、S昆布は契約。契約社員の方が少しは安定しているかもしれない。ともかく、ここで働きながら、次の仕事を探す必要がある。

9月29日(木)
 阪神タイガースが優勝した。せめて阪神が優勝しないと、なあ~んも救われない。

10月5日(水)
 阪神VS横浜。阪神勝つ。下柳15勝目。最多勝おめでとう。鳥谷サヨナラヒット。下柳ズボンを上げながらベンチから出てきて、鳥谷を迎える。

10月6日(木)
 S昆布での昼食は更衣室で食う。食堂はあるが、パートのおばさんたちで満席で、男子社員4人は更衣室のベンチに座って食べる。机はない。小生は弁当持参で、他の3人は給食会社の弁当を食べていた、弁当箱を手で持って食べる。下に置くことはできない。薄暗い小汚い更衣室である。昼食ぐらいは、ゆっくり食べたいものだ。

11月25日(金)
 S昆布の契約社員となって2ヶ月が経った。とろろ昆布削りは難しい。うまく削れる時もあるし、そうでない時もある。なかなか安定しない。削りの機械の調整。アキタのかけ方。カンナの研磨ぐあい。材料の昆布ののせ前の状態。さまざまな要素がとろろ昆布の出来具合に関係する。
 小生は30年前に経験があったとはいえ、そのころとは機械も違うしやり方も違う。それに30年のブランクは大きい。実質の経験は2ヶ月である。常に半紙みたいなとろろ昆布は削れない。10年の経験のY氏も時々苦労している。
 小生たち削り職人の仕事に相手はパートのおばさんたちである。このおばさんたちがなかなかのクセ者であった。


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電車の座席

 小生は足が痛いから、電車ではできるだけ座らせてもらっている。その電車の座席だが、最近は、お尻を乗せるところにくぼみがある。くぼみの所にお尻を乗せてもらって、その座席の定員分は座ってもらおうという意図と思われる。確かに、少しずつ隙間が空いていて、つめて座ればもう一人ぐらいは座れる場合もある。
 いわゆる、「大阪のオバチャン」のたぐいの、たくましき中年女性なら、「ごめんやっしゃ、すんまへんな」といって、巨大なケツで隙間をむりやりこじ開けて、強引に座わらはるが、小生、いたって気が弱く、座れないのならば立っている。
 で、この座席のくぼみにちゃんとお尻を乗せて座ると、わりあいと窮屈。隣が涼やかな妙齢の美女ならばいいが、無精ひげをはやした体育会系のおっさんなら、あまり愉快ではない。さりとて、おっさんから少し離れて座ると、くぼみの境い目の、しわの部分にお尻が乗っかる。それはまた気持ちが悪い。しかたがないから、もうひとつ向こうのくぼみに座る。結局、わりあいと大きなすきまが座席に空くことになる。
 従来の、くぼみのない座席なら、座る場所が限定されない。座席にしわがないから、どこに座ってもお尻は気持ち悪くない。すいている時は、ゆったりとすきまを作って座れる。混んでいる時は、つめて譲り合って、できるだけ沢山の人が座れる。電車の座席は従来の座席の方がいいように思うのだが。
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読売ジャイアンツ優勝おめでとう

 読売ジャイアンツが優勝した。まことにおめでとうございます。小生は阪神ファンではあるが、ここは素直にお祝いの言葉を贈る。
 原監督の手腕によるところが大きいのではないか。さすがWBC優勝の世界1の監督だと、虚心に原監督を賞賛しよう。
 原さんの若手育成のたまものといえよう。坂本、松本、山口、越智といった若手を一人前に育てて、1軍の戦力としてお釣りがくるほどの選手に育てたわけだ。投手では山口、越智といった投手を中継ぎに抜擢、おさえにクルーンを置いて、かってのJFKを彷彿とさせるリリーフ陣を構築した。
 また、谷、小笠原、といったベテラン、ラミレス、ゴンザレス、グライシンガーといった外国人、これに加えるに、先ほどの若手、と、各層各種の選手を実にバランスよく、うまく使い分けた。
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SFマガジン2009年10月号


SFマガジン2009年10月号№643      早川書房

雫石人気カウンター
1位 祝宴     宮風耕治訳 アンドレイ・サロマトフ
2位 星魂転生   谷甲州
3位 クリエイター 合田直美訳 オレグ・オフチンニコフ
4位 雨ふりマージ 新城カズマ
 
 神林長平・谷甲州・野阿梓デビュー30周年特集。今号は及第。よくできました。丸。二重丸、花丸をめざしてがんばりましょう。
 3人の作家特集の企画は、なかなかまとまった好企画だった。本人へのインタビュー。神林長平論、谷甲州論、野阿梓論と、一人一人への評論とエッセイ、著作ガイド。3人それぞれ並列に扱って、同様の構成で3本の企画を並べていた。これにより、3人の作家の違い、個性、魅力がよく判った。
 この3人、作風が全く異なる作家ではあるが、現代の日本SFを牽引している作家であることは間違いない。その3人がそろってデビュー30周年を迎えたということで、タイムリーな企画だ。
 神林さん、野阿さんとは面識はないが、谷甲州とは、彼が作家になる前からの知り合いだった。甲州は西秋生や小生と同じく、チャチャヤングの常連だった。甲州という名前は眉村卓さんの放送を通じて知っていた。
 本人とあったのは、奇想天外賞を彼が受賞した直後だった。そのころ、小生たち元チャチャヤング常連たちは、大阪は阿倍野区の眉村さんの仕事場で勉強会をしていた。メンバーは小生たち元チャチャヤング組、星群、創作研究会、岡本俊弥、中学生の菅浩江といった面々。この中に大阪工大SF研だった柊たんぽぽがいて、柊も甲州も工大SF研だったから、この勉強会に連れて来た。
 そのころ、甲州は大阪在住で、たびたびいっしょに飲んだ。ウィスキーのビール割りなんぞという強いのか弱いのか判らないもんを飲んでいた。それにやたらタコヤキを食いたがる。一度、山中温泉でのSF大会にいった時、確かこの時は彼が、「火星鉄道19」で星雲賞をとったときだった。二人で歩いていたら、タコヤキが食いたいな、といいだした。こんな北陸の温泉町にタコヤキはないやろ、というと、すぐそこにタコヤキの屋台があった。恐るべし甲州のタコヤキ探査能力。彼が石川県に引っ越してから、あまり会う機会もなくなった。
 去る6月27日の「谷甲州作家生活30周年記念パーティ」のお誘いを受けていたのだが、誠に残念ながら欠席した。40周年、50周年。60周年の時は必ず出席するからね甲州。
 ロシアSF小特集。これは非常に良い企画だ。こういう企画をやってこそSF専門誌といえる。また、大森望の「新SF観光局」で韓国のSF事情を紹介していた。こういうことはぜひやってもらいたい。ややもすると、海外SFというと英語圏一辺倒になりがち。あまりなじみのない国のSFをもっと紹介して欲しい。小生たち日本のSF者が知らない宝の山が世界にはまだまだあるに違いない。
 このロシアSF小特集の1篇。「祝宴」これは傑作だ。ある男が友人を招いてパーティーをする。孤独な男の哀愁がただよう、哀しい哀しいお話。ひょっとすると、SFマガジンに今年掲載された海外SFで一番の傑作かもしれない。来年のSF大会参加者のお歴々、この作品をお忘れなく。星雲賞海外SF短編部門はこれだ。もし、受賞すれば英語以外で書かれた、始めての星雲賞海外部門ではないだろうか。
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桂枝雀 貧乏神

 NHKの「関西想い出シアター」で放送された、桂枝雀の「貧乏神」を観る。この演目は先日放送の「浪速の爆笑王再び 生誕70周年 桂枝雀の至芸」で、NHKが集計したファンが選ぶ枝雀落語ベスト3に入っている。
 桂枝雀はカチッと組み立てられた精密機械のような落語だと小生は思っている。その計算と落語を造る作業が、高座にかいま見える時が時々ある。この時の「貧乏神」にはその作為が観えた。特に手の所作がわずらわしく感じる瞬間があった。
 この演目の主役の貧乏神は、しんみりと哀しいキャラだが、枝雀落語の真髄はこういうキャラの噺よりも、こっけいなシーンの多いキャラの噺の方が、例えば代書の松本留五郎なんぞはその代表だが、よりいっそう発揮できるのではないか。疑問の残るベスト3であった。
 今日のNHKハイビジョンは1日中落語。前半は、どっか田舎の方の落語で小生は興味なし。後半は桂枝雀特集で、9席一挙放送。これは楽しみだ。
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阪神最下位横浜に連敗。どっちが最下位のチームやねん

 どっちがダントツの最下位を独走するチームか、どっちが負けられない3位争いをやっとるチームかわらへん。
 阪神の先発は岩田。6回7安打4失点。まったくあかん。岩田に限らず、能見、久保の新3本柱を始め、安藤、下柳、福原たち、阪神の先発ピッチャーが、まったくダメ。先発ピッチャーをできるだけ、伸ばすという真弓さんの戦略が裏目にでてきた。そのかわり、中継ぎ陣が元気だったが、江草が調子を落とし、このところ良かった、筒井も今日は4安打3失点。このへんのやりくりをするのが監督のウデの見せ所とちゃうのんか真弓さん。
 で、打線やがな、9月20日の広島戦大勝で精魂使い果たしたのか、まったく精彩なし。打席に立つ阪神の各バッターに闘志が観られない。こいつら本気でクライマックスシリーズに行こうと思うとんのか。得点は金本新井の連続タイムリーの2点だけ。あとは横浜の継投に完全に沈黙させられとう。
 それに比べて横浜の打線の元気なこと。横浜なんぞは内川と村田さえ気つけとったらええはずなんやが、他のバッターも侮れん。特に今日は金城一人にやられてしもた。
 これ以上落ちるところのないチームののびのび野球に、3位の呪縛にがんじがらめになったチームの差が出た今日の試合であった。
 
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2009 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展に行く


 会社で1時間だけ仕事をして、西宮市大谷記念美術館へイタリア・ボローニャ国際絵本原画展を観に行く。阪神香櫓園から歩く。小雨が降っている。
 この原画展は毎年観に来ている。人気の高い展覧会だが、今年は例年に増して客が多い。今までで一番の盛況ではないだろうか。
 クオリティの高さはいつもの通り。今年も充分に満足のいく内容だった。日本人の入賞者が増えたような気がする。
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阪神油断。天敵三浦番長にやられる

 だからゆうたやろ、大勝のあとは油断すなと。天敵三浦番長が投げることわかとったやろ。で、こっちはエースもどきの安藤。気のゆるみとしかいいようのない敗戦であった。
 せっかくアライさんが、ラッキーなポテンヒット打ってくれはって、先取点取ってくれはったのに、その裏に金城にホームラン打たれてアッというまに同点。それでも安藤、2、3回はおさえる。ところが3回にボークをとられてからメロメロ。内川にタイムリーを打たれ、佐伯にスリーランを打たれ、5対1。三浦相手やったら絶望的な点差。4回からは日本一の無敗ピッチャーの桟原に替わるが、桟原、おまけの1点を献上。8回には江草がもう1点。
 ピッチャーのバンド失敗。覇気のない走塁、セーフティバンドを決められる。矢野の悪送球。油断としかいいようがない。非常に機嫌の悪い金本、ベンチで落胆するブラゼル、この二人の表情が、油断して負けた試合のもったいなさを良く表している。
 こんな点差のあいた試合の後半、よく最後に意地を見せてくれとか、明日につながる1本とかいうけど、あれ、ワシは反対やな。こんな試合は、あっさりさっさと負ける方がええと思うけど。
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マルタのやさしい刺繍


監督 ベティナ・オベルリ
出演 シュテファニー・グラーザー、アンネマリー・デューリンガー 

 珍しやスイス映画である。長年映画を観ているがスイス映画を観るのは初めて。
 スイスの山あいの小さな村に住む、マルタは夫に先立たれた80歳の女性。刺繍、裁縫が得意。夫が経営していた小さな雑貨店を引き継いでいるが、商売はパッとしない。ある日、村の合唱団の旗の修理を依頼される。それが、彼女にスイッチを入れた。マルタが若いころ持っていた、下着専門店をオープンさせるという夢のスイッチを。マルタは年寄り友だち3人の協力を得て、念願の下着専門店をオープンする。
 マルタの店をオープンさせるために協力する3人の友人たち。それぞれの事情を抱えながらも、年寄りとは思えない行動力で、夢実現に向けて動く。齢80を越えて、自動車の運転を覚える。下着のネット販売をするために、インターネットの勉強をする。
 マルタを含めた4人の老婆(一人は中年だが)が実に、バイタリティがあってエネルギッシュ。下着専門店という店の性質からか、いわれなき偏見をもたれるが、臆せず立ち向かう。
 若いもん(といっても中年のおっさんだが)の方が、保守的で伝統を振りかざす。年寄りの方が進取の気性に飛んでいる。マルタが息子をやりこめるところは痛快。チャーミングなおばあさんを楽しむ映画。敬老の日の夜に鑑賞するにはぴったり。お勧め。 
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