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レスラー


監督 ダーレン・アロノフスキー
出演 ミッキー・ローク、マリサ・トメイ、エヴァン・レイチェル・ウッド

 ランディ・“ザ・ラム”・ロビンソンは花形レスラーだ。プロレスの殿堂マジソン・スクエア・ガーデンを満員にして、観衆の声援を一身に受ける、ベビーフェイスのスターだ。20年前は。
 中高年になり、モノ忘れをして眼も老眼になった。それでも、ランディはプロレスから離れられない。ボロボロの身体にムチ打ち、薬漬けになりながらドサ廻りのリングに上がる。収入も少なく、トレーラーハウスの家賃さえ払えない。スーパーでバイトしながらリングに上り続ける。
 長年の薬漬けと身体の酷使がたたって心臓発作で倒れて手術。医者にプロレスはもう無理だといわれる。ランディはプロレスを引退し、スーパーの仕事は接客の仕事に就く。ガールフレンドのヌードダンサーの助言により、長年疎遠にしていた娘に会う。
 ランディに接客の仕事は無理だった。店で暴れる。娘と会う約束もすっぽかす。スーパーをクビになり、娘にあいそをつかされる。ランディの戻る場所は、やっぱりプロレスのリングしかない。医者に止められていて心臓に無理がかかるのを承知の上で、20年前の好敵手と再び戦う。
 プロレスはショーである。そのことをリアルに描いてあるのが、昭和のプロレスファンだった小生には興味深かった。試合前に相手と詳細な打ち合わせを行う。試合の流れからだんどり、反則に使う用具まで。ガチンコも真剣かも知れないが、ショーを行うレスラーたちも真剣なのだ。命がけなのだ。事実、この映画ではランディは死にかけたし、現実に三沢光晴さんは試合中になくなった。
 ガチンコを建て前としていた相撲が、実は八百長が横行していたと大騒ぎしているが、そんなこと判りきったことではないか。相撲の八百長けしからんと怒っている人は、奇術にタネが有ると怒るようなものだ。相撲の八百長も中途半端にやるから無気力相撲だと叱られる。かような八百長力士どもは、この映画のレスラーの爪のアカを煎じて飲め。
 最相葉月の名著「星新一1001話を作った人」の帯に、星新一のことを「作家になるしか道は残されていなかった」とある。この映画の主人公ランディは「プロレスラーにしかなれなかった」
 この映画は、ランディがコーナーポストから飛翔するシーンで終る。漫画「あしたのジョー」と同じく、主人公の死を暗示するラストだが、ランディはこれで、永遠に好きなプロレスを続けられるのだ。
 
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カキのお好み焼き


 わしゃ、関西人やから粉もんが大好きや。定期的にたこ焼きや、お好み焼きを食わにゃおさまらん。
 ちゅうわけで、きょうのお昼はお好み焼きや。お好み焼きちゅうても、わしはいろんなバリエーションを持っとる。広島風ねぎすじ焼き、とんぺいもんじゃ、いろいろな。でも、やっぱ、基本は大阪風の豚玉やな。
 もうすぐ2月も終わりやな。カキの季節もそろそろしまいや。豚玉が基本やけど、カキも今のうちに食っとかなあかん。そやからきょうのお好み焼きの具はカキにした。
 生地の作り方や、キャベツ、桜えび、青ネギ、天かすなんぞは、豚玉と同じや。カキは片栗粉をまぶして汚れを洗う。黒い汚れが落ちるで。で、塩水で洗い流すんや。醤油と酒をふってちょっと下味をつけとく。
 ホットプレートで生地を焼きだし、カキに小麦粉をちょっとつけて生地に乗っける。あとは普通に焼いたらええんや。
 焼けたらソースを塗って食う。このカキのお好み焼きな、マヨネーズより辛子の方があうで。それに海苔な、定番の青海苔より、焼き海苔の方があうな。
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カレーにゅうめん


 そうめんは夏場だけのものではありません。温かいそうめん=にゅうめんもなかなかおいしいものです。冬の朝食にお勧めですね。
 今朝は、いつものにゅうめんではなく、カレーにゅうめんにしました。カレーうどんもおいしいですが、カレーにゅうめんもおいしいですよ。
 汁はいつものうどんだしです。昆布と厚削り削り節で出汁を取り、かえしで味をつけます。
 具は豚肉としめじを使いました。豚肉はカリッとするまでフライパンで焼きます。しめじも空炒りします。しめじはそのまま鍋に入れるよりも、炒って加熱した方が香りが立っておいしいです。
 汁にカレー粉を入れましょう。だまにならないように、だしで少しづつカレー粉を溶いていきます。カレー粉の量はお好みで。ただし、あまり激辛はこの料理ににあいません。
 カレー粉を入れたら、ちょっとかくし味を入れましょう。味噌、すりにんにく、それにナンプラーを少し入れるのです。味が決まったら水溶き片栗粉でとろみをつけます。
 ゆでたそうめんを丼に入れ、汁を張って、豚としめじを乗っけて、青ネギをぱらぱらしたらできあがりです。
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SFマガジン2011年3月号


SFマガジン2011年3月号 №660    早川書房

雫石鉄也ひとり人気カウンター

1位 島                    矢口悟訳 ピーター・ワッツ
2位 ヒロシマをめざしてのそのそと(前篇) 内田昌之訳 ジェイムズ・モロウ
3位 ペリカン・バー          石亀渉訳 カレン・ジョイ・ファウラー
4位 孤船                   柿沼瑛子訳 キジ・ジョンスン

 今号は2010年度英米受賞作特集。毎年、この時期にこの特集をやるが、この特集をやるSFマガジンはお徳用といえる。さすがにあちらで、それなりに評価を受けている作品はそれなりに面白い。
「島」ヒューゴー賞ノベレット部門受賞。久しぶりにSFSFしたSFを読んだ。ヴォクトを思い出す。亜光速で航行する主人公が冷凍睡眠から目覚めると、なにやら呼びかけるものが。どうも、惑星を取り囲んでいる薄い膜みたいなヤツが発信源らしい。生命を持ち知性があるダイソン環というアイデアがうれしい。
「ヒロシマをめざしてのそのそと」シオドア・スタージョン記念賞受賞。ハリウッドの特撮映画専門のモンスター俳優がFBIの訪問を受ける。軍に協力せよとの命令。時は太平洋戦争末期。軍は日本を降伏させるため、極秘作戦を計画。主人公の俳優はその計画に組み込まれる。戦争終結のために化けもん役者に何ができるのか。原爆以外の方法で日本を降伏させようという。日本人にとってオールディスの「リトルボーイ再び」同様愉快な話ではないが、特撮オタクならうけるだろう。
「ぺリカン・バー」世界幻想文学大賞短編部門受賞。不良少女ノラは15歳の誕生日の翌日、寄宿学校に送られる。この学校というのがとんでもない学校で最悪。人権無視もいいところ。ノラは非人間的を扱いを受けて18になった。そして出所する。
「孤船」ネビュラ賞ショート・ストーリー部門受賞。これもファーストコンタクトもの。2隻の宇宙船が事故る。双方の乗員が1隻の小型救命艇に乗る。一人は地球人の女性。もう1人は異星人。狭い救命艇に意思の通じない者どうし。コンタクトの手段はセックス。主人公の女性宇宙飛行士は、身体中の穴を駆使して、べちょべちょぐちゅぐちゅになりながら延々と、意思の通じないセックスを続ける。
 ヒューゴー/ネビュラ歴代受賞作リスト【最新版】が掲載されている。これは資料としてパラパラ見るにはいいリストだ。
 先月より始まった「現代SF作家論シリーズ」今回の作家は、アーサー・C・クラーク。論者は金子隆一氏。先月は、作家論ともいえぬようなひどいものだったが、今月はちゃんとした作家論になっていた。クラークの晩年は、バクスターたちとの共作があるが、クラーク単独作とは比べ物にならないくらい質が落ちる、との意見には小生も賛成だ。
 それはそれとして、最近のSFマガジンの目次は見にくい。読みたい記事を探す場合、本文をパラパラした方が早い。目次の目的を果たしていない。素人がデザインやってんのんか。目次のデザインを早急に変更すべし。 
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4代目桂塩鯛さんの「試し酒」

 上方演芸ホールを観る。今回の演者と演目は次の通り。

桂鯛蔵 みかん屋
桂塩鯛 試し酒

 昨年、4代目桂塩鯛を襲名した、都丸さんとお弟子さんのさん都さんの親子会である。都丸一門、師匠の塩鯛襲名にともない、全員、襲名改名した。
 さて、鯛蔵さん。元気があってよろしい。ただ、あせっている感じ。もっと、間を取ればいい。ただ、これは鯛蔵さんが悪いのではないだろう。
 テレビで落語を演ずる場合、決められた時間内に納めようとして、どうしても、急ぎぎみになってしまうのではないか。経験を積んだベテランなら、時間配分を頭に入れて演ずるとか、時間に合わせたネタを選択するとか、工夫する余裕もあるだろう。若手の場合、時間に合わせて演じるだけで精一杯ではないだろうか。だから、若い噺家さんをテレビで観て評価するのはいささか酷ではないか。生の寄席なり落語会で、生の芸に接して評価すべきだと思う。この鯛蔵さんも、1度生で観てみたい。それはそうとして、ちょっと社会人として注意するべき点も。まくらで、自分の師匠を塩鯛さん、とさん付けで呼んでいた。これはいただけない。塩鯛師匠、後で注意しておくように。しかし、この鯛蔵さん、米朝師匠からみれば曾孫弟子となる。えらいものだ。
 さて、4代目塩鯛師匠。米團治さんの時もそう思ったが、名が人を創り、地位が人を育てるという。塩鯛さん、都丸時代にはなかった風格が感じられた。
 今回演じた「試し酒」は、ある程度経験を積んだ噺家でないと出来ない噺ではないか。二人の旦那を演じ分けなければいけない。噺の後半は、大酒のみ久蔵が大杯で酒を飲んでいるだけ。いかに大酒を表現するか。一升入り大杯で五杯飲むわけだが、1杯目、2杯目、3杯目と、客を飽きさせないように、飲んでいる久蔵の様子と言動に変化をつけるかが大切ではないか。さすがに塩鯛さん。そのあたりの、この噺の聞かせどころが実に面白かった。
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とつぜんSFノート 第16回

 実は、このことを書こうか書くまいか迷っている。だって、ものすごく恥ずかしいことだから。書こうかな。いやいや、恥ずかしい。
 過去は変える事はできない。小生にそういう過去があったことは事実なんだから。やっぱり書くべきだな。
 な~んて、思わせぶりなことをいったが、そんな大そうなことではない。別に小生に特殊な性癖があって、良からぬイタズラをやっていたということではない。小生は極めて健全な心身を持っているのだ。過去も現在も。
 実は、小生、昔、ブンガク学校なるものに通っていた時期がある。ワッ恥ずかしい。SF者たる小生が、ブンガクなるものに取り組み、ウチなるジブンと向き合い、やむにやまれぬ創作意欲を抑えきれず、原稿用紙に己を吐露する、なんて、とっても、らしくない。ま、わかげの至りということにしておこう。
 チャチャヤングの常連投稿者となり、ショートショートを書くようになった。文章を書くのは子供のころから好きだった。しかし、大学は文学部ではなく、水産学科だった。ちゃんと文章を書く勉強をしたことがなかった。我流で文章を書いてきたわけ。本格的に文章を書くことを学びたいと思っていた。
 新聞に大阪文学学校の広告が載っていた。これだと思った。すぐ入学した。当時の校長は詩人の小野十三郎。場所は大阪地下鉄谷町線谷町六丁目駅のほど近くだった。
 当時は、小生は神戸市内の昆布食品の会社に勤務していた。5時に仕事を終って、阪神電車で梅田へ。地下鉄に乗り換えて文学学校に通っていた。
 最初は講義形式。教室で多数が1人の講師の講義を聞く。どういう人たちが講師できていたのか、いまとなっては記憶にない。ただ、俳優の米倉斉加年さんが講師に来たことは憶えている。山田洋次の「男はつらいよ」で、よくおまわりさん役なんかで出ている俳優さんだが、映画では細身の感じだが、生の米倉さんは、筋骨たくましい大柄な人だった印象が残っている。眉村卓さんも講師に来ていた。このころの小生は、眉村さんとは知己を得ていたので、講義終了後、ごあいさつさせていただいたのを憶えている。
 この講義形式は1年で終了。その後、少人数のゼミ形式となる。チューターという1人の先生を中心に、主に合評会をやる。小生たちのクラスは高山伸子という人だった。
 10人ほどの人数だったと記憶する。学生が1人だけで、あとは全員社会人だった。高山さんも作家という肩書きだが、プロの作家ではなくOLをしている人だった。講義には眉村さんのようなプロの作家もいるが、ゼミのチューターにはプロはいなかった。働きながらもの書きをしている人たちだった。
 現在の大阪文学学校のHPを見ると、講師の中に青木和さんがいる。小生、この方とは面識はないが、青木さんは第1回日本SF新人賞で佳作入選されているお方だ。入選作「イミューン」は読まさせていただいた。期待していた新人であったが、その後彼女の作品に接することはなかった。どうしておられるのかと思っていたが、こんなことをしておられたか。できれば、もっとSFも書いてもらいたい。
 週に1度の集会で、合評会をやる。作品を持って来て、全員で批評し合うのだが、週に1本作品を書くのは大変らしく、毎週必ず書いてきていたのは小生だけだった。週に1本ショートショートを書く、こういうことは、小生はチャチャヤング時代に鍛えられているのだ。
 いうまでもなく、小生が書くのはSFだった。他の人とは毛色が違っていた。実は、この大阪文学学校、大阪総評とつながりがある学校で、労働者のための詩と小説の学校という色合いの学校であった。だから、働くこと、職場、家庭、といった私小説っぽい作品を書く人がほとんどだった。作品だけ見れば、小生は浮いた存在であった。
 メンバーは運送会社のドライバー、教師、主婦、薬品会社の現場労働者、放送局員といった人たちだった。作品は毛色が違ったが、みんなとは非常に仲が良く。教室が終った後、近くのお好み焼き屋で遅くまで飲んでいた。それぞれの家に行ったり、3度ほど泊りがけで小旅行に行ったりもした。
 文学学校終了後もこのグループは続いた。高山さんも交え同人誌を結成した。文学学校とは関係なく、集会は続いた。
 みんなと仲良く気があったが、小生の書くものと、書く方向性が、みんなとの違いがだんだん大きくなってきた。みんなは、書くためには内的必然性を重視する書き手たちだった。当然、ブンガクだから、それまでの個人個人の生きざま経験体験を重く見て、それを表現する。
 小生の目指すものは違う。小生は文学ではなく、文芸をやりたかった。文芸、文章の芸である。作り物としての小説を書きたかった。推理小説家は殺人を犯したことがないのに殺人を書く。体験したことがないことでも、芸の力で読者に読ませる。陶芸家が泥をこねて茶碗を作るように、竹工芸の職人が竹を編んで篭を作るように、文を綴って小説を作りたかった。
 集会に出なくなった。ブンガクを離れて友人として繋がりを保つには値する人たちであったが、この当時はSFの同人誌にも所属していて、これ以上、この人たちとつき合っても、お互い、あまり益はないと思うようになった。それにさすがに、会社勤めをしながら、まったく毛色が違う二つの同人誌に所属するのは、いささかしんどいことである。
 そして、小生は、ブンガク同人誌「くんずほぐれつ」を抜けた。
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シーシェパードの暴力をゆるすな


 なんとも情けないことになったもんだ。竹島で韓国になめられ、尖閣で中国になめられ、北方領土でロシアになめられ、普天間基地でアメリカを説得できず、日本の外交は地に落ちたり。さらには、とうとう海のならず者シーシェパードにまで、ひざを屈してしまった。
 政府は、今季の調査捕鯨の中止を決定した。シーシェパードの妨害が執拗かつ悪質なため、捕鯨船の乗組員、船体の安全が保てないことが、中止決定の原因だ。要はシーシェパードが恐くて、奴らのいいなりになったわけだ。日本政府は暴力に屈したのだ。テロに負けたのだ。
 自衛隊はなんのためにある。国民の生命財産を守るためにあるのではないか。だからこそ、海賊が出没するソマリア沖に派遣しているのではないか。だったらなぜ、南氷洋にも海上自衛隊を派遣して、調査捕鯨にあたっている捕鯨船の護衛をしないのか。シーシェパードとソマリアの海賊とどう違うのか。
 日本が南氷洋で行っている調査捕鯨は、国際捕鯨委員会で認められた合法的な捕鯨である。活動している海域も公海である。だから、なにものにも妨害されることなく活動されるべきものだ。それを物理的な手段で妨害しようというのだから、シーシェパードは極めて悪質なならず者集団といえよう。かような連中から、日本の船や乗組員を守ることこそ海上自衛隊の仕事ではないのか。そのために私たち国民は税金を払っているのだ。
 このたびの決定は将来に大きな禍根を残すであろう。日本の政府は暴力を加えればなんでもいうことを聞くぞ。と、いう前例を残してしまった。
 少々、感情的な記事になってしまった。実は、小生、鯨が大好き。小生の年代の日本人は、身体が鯨でできているといってもいい。小学校の給食では鯨がよく出てきた。家でもよく食べた。小生は、牛のすき焼きよりも、鯨のハリハリ鍋の方が好きだった。関東煮には必ずコロが入っていた。あんなおいしい鯨が食べられなくなるなんて、シーシェパードの連中め。
 しゃくにさわるから、今夜は鯨のベーコンとオバケの酢味噌和えで痛飲するぞ。その前にお昼の弁当のおかずも鯨の大和煮の缶詰だ。
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アフタースクール


監督 内田けんじ
出演 大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子、田畑智子、伊武雅刀

 人の名前と顔を覚えるのが苦手な人は、この映画を観るのはやめた方がいい。とっても疲れるから。そういうことが、それほど苦にならない人ならお勧め。ものすごく面白いから。ドミノみたいな映画である。最初と最後がまったく別世界となっている。ある瞬間、パタパタパタと白が黒に変っていく。その瞬間を観るのは快感である。
 中学校の教師神野は、同級生だったという北沢という探偵の訪問を受ける。同じく同級生だった木村の行方探しに協力してくれとのこと。二人は木村の調査を始める。木村の周辺に謎の女が。その女は木村の妻か?愛人か?彼女は臨月で出産間近。木村の後を追ううちに、木村の会社の上司とヤクザが接触。そうこうしているうちに、謎の男が彼らの周辺に出没。どうも木村はヤクザの女に手を出して姿をくらましたらしい。木村はそんなヤツじゃないと神野は北沢にいうが。木村があるマンションで女といっしょに映っている写真が出てきた。
 この映画を観る一番のポイント。だれも信じてはいけない。いや、違う違う。みんな信じて観るべし。そしてだまされる快感を味わおう。な~んだ、そういうことだったのか。
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カレーパン


 ワシ、カレーパンが好きでな、お昼を調理パンですます時は、たいていカレーパンを食べる。カレーライス、カレーうどん、カレーラーメンいろんなカレー料理があるが、最も手軽に食べられるカレー料理はカレーパンではないやろか。カレーライスやカレーうどんを自転車に乗りながら食べるのは至難の業やけど、カレーパンやったら自転車に乗りながらでも食べられる。
 調理パンを扱っているパン屋やったら、カレーパンはたいていあるけど、おいしいのもあるし、まずいのもある。おいしいのやったら満足やけど、まずいのやったら、ワシ、カレーパン好きなだけに落胆は大きい。
 で、絶対落胆しないやり方でカレーパンを手に入れる。どうするか。自分で作る。これやったら、まずけりゃ自分が悪いのやから、納得はするやろ。
 生地はピロシキの生地の作り方で作った。玉ねぎと合びき肉を炒めてあんを作る。ピロシキはパン粉をつけないが、カレーパンはパン粉をつけて揚げる。
 うまい。どこのカレーパンにも負けへん。
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ぼっかけピッツァ

 
 牛スジ肉を甘辛く煮たもん。ぼっかけといって神戸人のソウルフードといっていいだろ。私も大好きで、いろんな料理にアレンジして、おりにふれてこのブログで紹介してきた。
 そういうわけで今回は、ぼっかけでピッツァを作ろう。まず、ぼっかけ。牛スジ肉を下ゆでする。10分ほどゆでる。盛大にアクが出るが、ていねいにアク取りをする。ここで手を抜くと肉に臭みが残る。下ゆでが終れば、小さく切る。こんにゃくもゆでて、手で小さくちぎる。
 鍋に昆布としょうが、牛スジとこんにゃくを入れて煮る。味付けは、砂糖、酒、味醂、醤油。弱火でぐつぐつと2時間ほど煮よう。
 次にピザの生地。ぬるま湯(35℃ぐらい)にドライイーストとオリーブ油を入れて、手でかき混ぜてドライイーストを溶かす。強力粉と薄力粉を加える。強力粉4薄力粉1の割合。塩を入れて、あとはひたすらこねる。生地の表面がなめらかになれば、丸めて発酵にかかろう。電子レンジの発酵機能を使う。30℃に設定して20分。20分経てばスケッパーで切る。粉200g50gで4枚のピッツァが出来る。生地を小分けしたら10分お休み。あとは麺棒で伸ばして、300度のオーブンで8分焼く。
 これでピッツァができた。ぼっかけを乗っけて、青ネギをパラパラして、チーズを乗っけて、オーブンに戻し、さらに3分ほど焼く。これでできあがり。うん、これはうまい。
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ハンターズ・ラン


ジョージ・R・R・マーティン+ガードナー・ドゾア+ダニエル・エイブラハム    
酒井昭伸訳          早川書房

 版元の早川も冒険SFとして売っているし、冒険小説として楽しんだ読者も多かろう。冒険小説も好きな小生も、それを期待して読んだ。面白かった。面白かったが、小生は、冒険小説としてではなく、コメディとして楽しめた。おかしな二人の珍道中。SF版弥次喜多道中記である。
 舞台は人類が入植して日が浅い殖民惑星サン・パウロ。主人公ラモンはメキシコ出身の探鉱師。ひと山あてて大もうけをたくらむ。ケンカっぱやくて、飲んだくれ、人づき合いが悪い、どうしようもないヤクザもん。
 そのラモンが殺人を犯す。殺したのが異星の大使だから始末に悪い。未開の北方に逃げる。そこでたまたま異種族の基地を発見。異種族に捕らわれる。そして、ラモンは基地から逃げた地球人を追跡するように命じられる。異種族の1人マネックに、肉ヒモを首に埋め込まれて、猟犬のように追跡をはじめる。
 この異種族マネックとラモンとのやりとりが面白い。お互い理解できない異種族同士。とんちんかんな会話が続くが、だんだんと意思が通じ合うようになる。マネックに人間であるラモンの常識は通じない。食事、排泄といったごく基本的な生理現象から説明してやらなくてはならない。そのうち双方に友情らしきものが芽ばえてくる。ラモンはならず者だが、義理と人情をわきまえた男。最後には異種族マネックを出来る男として認める。
 マネックとの珍道中が前半。後半も珍道中だが、マネックの代わりにラモンの相棒になるのは、思わぬ人物。果してその人物とは。
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サーカス

仕事は午前中に終った。午後の予定の商談が、午前中に変更になった。午後いっぱい時間があいた。一泊の出張で、明日は日曜日だから、今日の午後と明日1日ゆっくりできる。
 久しぶりだ。私はこの街に6年いた。中学に進学と同時に今の住所に引っ越してきた。
 偶然であった。別にこの街に縁があったから、この仕事の担当になったわけではない。思いもよらず、なつかしい街で1日半過ごせることになった。
 何年ぶりであろうか。30年ぶりか。もともと、この街は父の仕事の都合で6年いたが、私の両親は、今、私が住んでいる街の人間で、私も今の住所で生まれた。だから、この街には私の根っこはない。親戚縁者もいない。幼なじみの友だちが何人かはいるだろう。
 小学校は校舎が建て替えられて、すっかり変っている。私が通学していたのは木造の校舎だった。下校時によく買い食いした駄菓子屋はコンビニになっている。一番変ったのは駅前の商店街だった。街で一番にぎわっている所だったが、アーケードの下の商店は半分以上シャッターが閉まっている、よく漫画を買った本屋もしまっていた。昨晩飲みにいったバーのマスターの話では、1駅向こうに大きなショッピングモールができたとか。
 商店街からブラブラ歩く。公園がある。公園といっても、少し広い目の広場と、簡単な遊戯機器があるだけ。この公園でよく遊んだ。ここだけは昔のままだ。
 風が吹いてきた。紙が1枚足元にまとわりついた。何かのチラシのようだ。見るとはなしに見る。

 日暮大サーカス来る。
 ○月○日午前10時開演。
 六角公園にて

 思い出した。子供ころ、この公園によくサーカスを見にきた。大サーカスといっているが、ごくごく小さな一座で、簡単なアクロバットと低い綱渡り、犬の曲芸、ピエロのパントマイムがあるだけ。この公園にテントを張って1日だけ公演して、知らないまにいなくなっていた。 
 年に一度やってくるが、毎年このサーカスが楽しみで、友だちと連れだって欠かさず見に行っていた。親は子供がサーカスに入りびたっていると、とりこになって酢を飲まさせて、身体を軟らかくされ芸をさせられるといった。
 だからサーカスというと、面白くって、ちょっとだけ恐いという感じ。一日の公演が終わり、器具を撤収するところは面白いから見ていたい。でも、サーカスのとりこになるのはいやだ。ギリギリまで見ていて、走って帰った。
 へー。あのサーカスまだやって来てるのか。明日の10時か。ひとつ、久しぶりに見に行こうか。
 夕食後、旅館を出て、昨日のバーに行った。「海神」というバーだ。マスターにサーカスの話をした。あのサーカスの一座、ものすごく久しぶりにこの街に来るとのこと。マスターの記憶によれば30年ぶりとのこと。偶然だ。私がこの街から去った時と、サーカスが来なくなった時は同じだ。
 昔のままだった。テントの前の原色の看板も、入り口の呼び込みのおじさんも昔のまま。スピーカーから流れる音楽も「美しき天然」だ。キップを買って中に入る。客は子供とその保護者がパラパラと数人。大人が1人なのは私だけ。
 公演が始まった。まず、10代と思われる少女のアクロバット。そんなにすごい芸ではない。身体の柔軟な所を見せるだけ。子供のころ、ああ、この子も酢を飲まされたとりこなんだなと思った。犬の輪くぐりがあって、ピエロのパントマイム、最後に綱渡り。1時間足らずの公演である。芸ともいえぬ素朴な演目ではあるが、子供ころ、これがものすごく面白かった。
 機器の撤収が始まった。これを最後まで見たかった。でも、とりこになるのが恐くて見れなかった。
 時間はある。よし、今日はこれを最後まで見てやれ。客はみんな帰り、私ひとりポツンと客席に座っている。サーカスの人から出てくれといわれたら、邪魔はしないから見学させてくれと頼もう。
 器具の撤収も終わり、掃除も終った。あとは支柱を抜いてテントをたたむだけだ。そろそろ出て行かなくてはならない。ところがだれも私に声をかけない。団員たちは私が目に入っていないように仕事を続けている。
 支柱を抜き始めた。妙な意地が出てきた。だれかが声をかけるまで、ここに座っていよう。
 団員たちが全員テントから出て行った。私ひとり残った。テントが頭の上に落ちてきた。危ない。ふっとテントが消えた。気がつくと私ひとり公園に座っていた。サーカスの一座はどこにもいない。
 サーカスは次の街に行ったのだろう。さて、私も帰ろうか。私の根っこはこの街にはない。今晩も海神で飲むか。
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とつぜん対談 第25回 松本留五郎との対談

 今日の対談の相手、松本留五郎さんは生身の人間ではありません。上方落語の登場人物です。「代書」で、代書屋の客として出てくるお人です。
 実にさまざまなお仕事を経験され、次の就職のための履歴書作成で代書屋を訪れたわけです。このブログをご覧になっている方はご存知だと思いますが、私もリストラ経験者で、様々な会社をへめぐり、履歴書はげっぷが出るほど書きました。そこで私の先達たる松本さんにお話をうかがいます。

雫石
 よく来ていただきました。松本さん。

松本
 松本さんなんていわんといてえな。きしょくわるおま。留でええねん留で。

雫石 
 では留さん。履歴書はできましたか。


 でけた。代書屋はんに書いてもろた。

雫石
 巴焼き、減り止め、ガタロ、ポン菓子屋と、留さんは色々経験されてますが、今度はなんでした。


 あんた枝雀師匠の落語聞いてまへんのかいな。工場の夜警でんがな。

雫石
 で、面接に行きましたか。


 行った。

雫石
 どうでした。


 あ、あかんかったわ。

雫石
 面接で落ちたのですか。


 面接はうまいこといったんですわ。工場で1日働いただけでクビでんがな。

雫石
 なにしたんですか。ま、想像できますけど。

留 
 ヤケしたんでんがな。

雫石
 夜警が仕事でしょう。


 そうでんがな。工場の正門の脇の小屋に連れて行かれて、一晩中ここでヤケするのが仕事ちゅうこってすわ。で、アテその通りにしたんやけど。

雫石
 何してたんですか。


 酒を2升ほど買うてきて、がぶ飲みして、一晩暴れとったんやわ。

雫石
 そんなことしたら、クビになるのあたり前です。


 そやかて、ここでヤケになれ、ゆうとったんやで。そやからアテ、酒飲んでヤケになっとたんや。

雫石
 で、また次の仕事どうするんですか。


 さがす。リレキショー書いてな。

雫石
 1人で書けるんですか。


 代書屋へ行く。

雫石
 こんどは私が代書したげます。


 頼んますわ。

雫石
 お名前、生年月日は判ってます。仕事遍歴も判ってます。資格と賞罰は。


 シカク?アテの顔のことでっか。ショーバツ。短いパンツのことでっか。

雫石
 やっぱりあかんなこの人。
  
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ジェフ・ウィリアムス引退

 ジェフが引退した。まことに残念や。ワシの大好きなピッチャーやった。肩を痛めて2009年に阪神を退団。その後も阪神復帰を強く熱望。再び甲子園のマウンドで投げる日を夢見てトレーニングを続けていた。球団は駐米スカウトになってくれといっとたが、現役復帰の願いは捨てなかった。肩の故障が再発したとのこと。ジェフにとっては断腸の思いだったやろ。心中察してもあまりある。
 ワシはジェフの復帰を待っとった。昨年は後ろを投げるピッチャーが打たれて負ける試合が目立った。江草、筒井らがあかんかったから、左投手が手薄やったな。一時は、新人の藤原しかおらへんかった。あ~あ、ジェフがいてくれたらな、となんべんため息をついたことやら。
 今年あたり帰ってきやへんかな、と期待しとった。病み上がりでトシがトシやから1イニングまるままちゅうのは無理でも、左のワンポイントやったら充分通用する思うとったけど、やっぱりあかんかったんやな。
 2003年と2005年の2度の優勝はジェフ抜きには考えられへん。久保田、藤川とともにJFKを結成し、7回以降の敵の反撃意欲を完全に奪った。対角線を飛んで来るスライダーは左バッターはまず打てなかった。阪神救援投手陣のリーダーであり、阪神タイガースを心から愛した選手やった。なんでも駐米スカウトに就任する予定とか。がんばって第2第3のジェフを発掘して欲しい。
 赤星、今岡、矢野らに続いて、近年の常勝タイガースを作った選手が、また1人いのなった。さみしいかぎりや。
 ほんまにご苦労さんやった。ありがとうジェフ。
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上方演芸ホールが終わる

 昨日はまた神戸に大雪が降った。あんな雪で大雪だなんていうと、雪国の人に笑われそうだが、神戸人にしては、あんなんでも充分に大雪なのだ。
 寒いのである。さむがりの小生は、退社後はどこにも寄り道しないで、さっさと帰宅すべきなんだが、ちょっと用が。
 神戸駅で降りて、中央郵便局へ。午後5時過ぎなのでこの郵便局しか開いてない。早川書房にSFマガジン定期購読代を送金。「SFが読みたい」を送ってきた時、残金ないとのこと。5000円ほど送る。
 地下鉄で三宮へ。旧居留地で下車。ジュンク堂に立ち寄る。昨年の「このミス」海外1位の「愛おしい骨」を買う。あと、SF売り場をチラチラのぞく。星電社の前を歩く。ここのTSUTAYはしばらくお休み。三宮でDVDのレンタルが出来ないのは少々不便だが、近くで仮店舗を開きよるやろ。それまでは芦屋駅前のTSUTAYAを使うか。
 帰宅。根菜のスープ、肉豆腐で夕飯。道灌を軽く一杯。録画しておいた「上方演芸ホール」を観る。桂よね吉さん「かぜうどん」桂文太さん「幾代餅」よね吉さんうまい。吉朝師匠のお弟子さんとか。吉朝落語の後継者らしい落語。ひょっとすると吉弥さんを追い抜くかも。吉弥さんもがんばらなあかんで。「上方演芸ホール」この春に終了とのこと。まことに残念なり。テレビで上方落語を観る機会が減るではないか。こらNHK、上方落語をもっと放送せえへんと受信料払わへんぞ。
 ブログ更新して布団に入る。貴志祐介「悪の教典」を読み始める。なかなか面白そう。11時には寝る。おやすみ。
 
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