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ハクモクレンの花が咲きました


 今年もハクモクレンの花が咲きました。3月8日はつぼみでしたが、今は満開です。この木、毎年、きれいな花でなぐさめてくれます。
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とつぜんSFノート 第53回

 思えば、小生、SFファンになってずいぶんになる。小生が、宇宙だとか四次元だとかロボットだとか未来だとかいうモノが好きなのを自覚したのは小学生のころだった。そのころはSFという言葉なんて知らなかった。
なんだか目の前がパッと開けるような気がするお話の本が、小学校の図書室にあった。口絵を見るとどことも知れぬ世界の風景とか、未来の街、得体の知れぬ化け物と戦っているおじさんとかの絵が描いてある。最初は、その絵にひかれた。故野田昌宏さんの名言に「SFは絵だね」というのがあるが、小生の場合、そのとおりだった。
で、こんな絵で表現されるお話はどんなんだろうと思って、文字も読んでみた。出版社はどこだか忘れた。お話は外国のものだった。今、考えると、ハインラインのジュビナイルだったのではないだろうか。ものすごく面白かった。どんなお話だったか、すっかり忘れているが、面白かったことだけはおぼえている。
 絵といえば、小生が子供のころ、最もよく親しんだイラストレイターが二人いる。小松崎茂と長岡秀星だった。特に小松崎茂は、よく読んだ少年月刊誌に連載もしていた。確か少年画報だったかな。「地球SOS」という絵物語もあった。あれは立派なSFだったな。長岡秀星は小松崎よりも明るくモダンだった。お二方の絵をいつまでもながめていた。
 これらのイラストで今でも記憶に残っているのが、新聞や雑誌のお正月企画で「未来の日本」というようなイラスト。東京と大阪を3時間で走る夢の超特急。明石海峡に橋がかかって本州と四国が地続きになる。北海道と青森にトンネルができる。うわっ、すごいなほんまにこんなんできるんやろか、子供心でワクワクしていた。今となっては、これら全部が実現したわけだ。そして、あのころずっと未来と思っていた21世紀になった。そして、小松崎茂や長岡秀星が描くバラ色の未来に夢を馳せて、ワクワクと胸ときめかせていた少年が、こんなおじさんになってしまった。まったく。未来なんてものは過去からあこがれて見るにかぎる。実際に未来に来てしまうと、現実のつらさ苦しさ苦さをたっぷりと味わって、さして面白いものではない。困ったものだ。 
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