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スパゲッティ・シシリアン


 もう9月とはいえ、まだまだ残暑が暑うございます。涼しくなってしのぎやすくなってはきましたが、去り行く夏に一抹のさみしさを禁じえません。
 夏の野菜の代表といえば、ナスとトマトですね。イタリアのシシリー島はナスの産地として有名です。だからこのパスタ料理がこの名前なんですね。
 さて、まずトマトソースを作りましょう。いつもは缶詰のホールトマトを使うのですが、せっかくですので、フレッシュな生のトマトを使いました。トマトを湯むきして、フードプロセッサにかけます。玉ねぎのみじん切りを炒めて、トマトを入れて煮ます。アクを取りながら、ていねいにコトコトと煮つめます。
 トマトソースを煮ている間に、ナスを炒めます。輪切りにして、たっぷりのオリーブ油で、ナスがクタッとなるまで炒めます。この時。赤とうがらしとニンニクを入れるのをお忘れなく。
 ナスが炒め終わりましたら、トマトソースを加えて、ゆで上がったスパゲッティをからめてやります。スパゲッティを入れる時、麺のゆで汁を少し加えてやります。最後にお皿に盛って、バジルの葉をちょっと添えてできあがりです。
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桂枝雀生誕70年

 NHKかんさい特集で「浪速の爆笑王再び 生誕70周年 桂枝雀の至芸」を観た。そうか、枝雀師匠が生きてはったらもう70か。
 番組のなかで南光さんが「師匠はやり尽くして死なはった。私は悔いはおまへん」と、ゆうてはったけど。ワシは違う。ファンとして悔いが残っている。70歳の枝雀師匠の高座を観たかった。一番弟子の南光さんが「悔いはない」とゆうたはるのに、いちファンにすぎないワシがこんなことをいうのは、ごっつい僭越なことなんやけど、枝雀師匠は道半ばで倒れはったとの印象を持つなワシは。
 18歳の雀々と師匠が阪急電車に乗ったはる映像が放送されていたけど、電車の中で師匠は口の中で、ブツブツゆうてはった。電車に乗っている時も落語の稽古をしたはるのや。起きてはるときは、ずっと落語のこと考えてはったのやろな。ようするに枝雀師匠は生まじめなお人なんや。
 生まじめに落語の精進に励み、一生懸命お客を楽しませることばっかり考えてはったのやろ。
 いわば師匠は長い長い助走をやったはったんではないだろうか。助走が終って、さあこれからジャンプという時に死なはった。生まじめに落語の研鑚に励んでいるある日、ふと「ワシ、なんでこんなこと、やってんねんやろ。しょせん落語や、たかが落語」と、フッと力が抜ける。と、そういうことがあった後の枝雀師匠が観たかった。「緊張と緩和」の長い「緊張」の時が終って、さあこれから「緩和」した枝雀落語を楽しめると思うとったのに。まことに残念や。
 もし師匠が生きてはったら、今の雀々をうらやましく思わはるのではないだろうか。ワシがこのブログで何度か書いたが、枝雀落語は精密機械のような落語や。天衣無縫に見えて決して狂気には走らなんだ。ところが、雀々の落語は、一線を超え狂気に走ることがある。
 それはそうとして、番組ではファンが選ぶ枝雀落語ベスト3という企画をやっていた。NHKの集計では
①代書
②池田の猪買い
③貧乏神
 と、なっておった。また、堀晃さん
①代書
②鷺とり
③雨乞い源兵衛
 と、してはった。大先輩の堀さんを、さしおいてワシごとき若輩もんが、異を唱えるのもなんだが、ワシの選んだ枝雀落語ベスト3は
①宿替え
②夏の医者
③いらちの愛宕まいり
「宿替え」女房とのかけあいが面白い。釘を打つシーンも爆笑する。「夏の医者」「おひいさんがカー」がある代表的演目。「せんせいさま」のキャラが魅力。
「代書」は弟子の雀々の「代書」の方がワシは笑える。「池田の猪買い」番組で佐渡裕さんが少し触れてはったけどワシの持っているテープはグチャグチャの「池田の猪買い」山猟師の六太夫さんに持たす鉄砲を作り忘れたり。シャレでやったはんのかなと思うけど、最後、サゲの後のあいさつで「きょうは、ほんま、すまんこって」とあやまったはったから、マジでグチャグチャやったんやろ。けど、この「池田の猪買い」が一番おもろい。

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