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やきとり(塩)


 よし。今夜のビールのアテはやきとりといこう。タレではなく、シンプルに塩だけで鶏を食う。
 肉は鶏モモ肉、砂ずり、ささみ。野菜はアスパラガス、かぼちゃ、なす、椎茸。もちろん火は炭火。
 炭火は火力調整が難しいし、準備が手間で、後片付けもめんどうだが、炭火で焼くとうまい。何を焼いてもうまいが、特に鶏肉の炭火焼は、電気やガスで焼くのとは顕著に違う。
 鶏を焼くのは炭火に限る。煙が出て大変だけど。
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光る風


山上たつひこ           朝日ソノラマ

 あったかも知れない日本。この作品の舞台は「あったかも知れない日本」
海外に国防隊を派遣し、権力が国民を統制管理する全体主義国家。表現、言論、結社の自由は認められず、国のために死ぬことが名誉とされる日本。これがこの作品の日本だ。
 ところが、この作品を「これからなるかも知れない日本」と思って読むことができる。この漫画は40年前の作品だ。40年たっても、この傑作漫画で描かれる日本を「これからなるかも知れない日本」と読めてしまう。恐ろしいことだ。この作品のテーマは「権力の意志」権力が何かを行おうという意志を持った時、個人の意志は認められない。全編と通じて、ないがしろにされた個人が権力に対する怒りに満ちた漫画となっている。
 戦後30年。日本は再び「あの道」を歩み始めた。第2次世界大戦前夜に歩いていた道を。ただし、今度はかっての敵国アメリカの同盟国として、動乱のインドシナに国防隊を派遣した。
 すべては戦争遂行と権力構造の維持に費やされた。異をとなえる者は、国賊とののしられ、逮捕され、拷問にかけられ、最前線に送り込まれる。
 こういう日本を舞台に、父は国防隊の元陸将、兄は幹部候補生、というガチガチの「愛国者」の家に育った、六高寺弦は、級友が、募金活動をしていたというだけで、警官に射殺されるのを目撃する。
 この日本はどっかおかしい。何かが狂っている。弦はこう感じるようになって家をでる。そして、昔、発生した重大事件を知る。そして、インドシナに出征していた兄は、予定より早く帰国。その兄は・・・。
 ぜひこの傑作漫画をお読みいただきたい。そして、今の日本をよく見てもらいたい。そして今度の選挙の投票の参考にしよう。
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