Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

中央アルプス 奥三の沢 途中撤退

2014-01-07 00:46:33 | アルパインクライミング

正月3日・4日、1日半の予定で行ってきましたが、結果は途中で撤退しました。

パートナーはチーム84のMくん。長野県にある私の実家近くで待ち合わせ、私の車で木曾の上松に向かいました。登山口の敬神キャンプ場に着いたのは3日の正午。ここから上松Aコースに入り、標高1600m付近にあるはずの、滑川巻き道を探す。しかし巻き道の入り口が全く見つからない。地形図を頼りに雪の深いササ藪に突入するが、雪になぎ倒された笹に行く手を阻まれ、結局藪沢を下らされ、元の登山口付近に戻ることになってしまった。この時点で午後3時半。明日1日で奥三の沢を登って帰ってくることは絶望的になってしまった。しかし「行けるところまでいてみよう」ということで、滑川を遡上することにした。砂防ダム工事のための林道を登り、滑川に入るも日はみじかく、標高1300mあたりで幕営することにした。滑川のアプローチは、長い割に標高差を稼げない沢で、しかも巨岩が累積する歩きズライ沢だ。さらに雪も多く、明日は何処まで進めるか。奥三の沢を登ることよりも、何処まで進めるかが今回のチャレンジになりそうだ。

翌朝、明るくなり始める6時過ぎに幕営地を出発。歩き始めからラッセルと歩きズライ巨岩の河原。枝沢を渡ったり、本流を飛び石で飛び越えたり、障害物持久走のような難行が始まった。

何度か足が水没するが、歩くこと5時間余り、とうとうパートナーのMくんの足が水没し、靴の中に水が入ってしまった。この状態でアイスクライミングは危険と判断し、三の沢出合い付近で撤退を決めた。

1.5日で奥三の沢という計画は、初めから厳しいものだとは分かっていた。Mくんの情報によれば、こんな計画は不可能と判断出来たかもしれない。でも、わしは地形図を情報源としてこの計画を立ててみた。いつもわしはこのように計画を立てる。人の記録は参考にしない。山と地図を見て計画を立てチャレンジする。今回のように跳ね返されるかもしれないが、それはそれでいい。出来るところまでやって、無理だったら命を取られる前に帰ってくればいい。チャレンジしないより、チャレンジして跳ね返されてきたほうが自分の身になるのだ。

しかし、今度は計画を練り直して成功させてやるぞ。