大日本赤誠会愛知県本部ブログ版”一撃必中”

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五・一五事件から七十九年目の朝を迎えて

2011年05月15日 07時07分10秒 | 大夢祭
@岐阜県護国神社で、五・一五事件関係者の招魂祭(大夢祭)を行いますので出かけます。




昨年、奏上した祭文

薫風天地に満つる皐月半ば十五日、新緑の色さやかなるここ岐阜護国神社の招魂祭場に五・一五関係先歿者各位の御霊を招きまつりませまつリ 慎しみ畏み みたましづめの祭典を厳修致します。
 英霊よ、こひ願くば彷髭として吾等のいのりと うけひを享け給へ。
 謹みて昭和七年五月十五日永田町の総理官邸に於て、かなしくも斃れ給ひし、木堂犬養毅之命、官邸護衛の警視庁巡査田中五郎之命の英霊を招きまつりおろがみまつる。
 謹みて此の日の一大事に参加して後、或は戦死し、或は病死して今はなき先達
三上卓之命を始めまつり、これにつらなる有縁無縁の数へ難き多くの先輩同志同胞のみ霊を招きまつりおろがみまつる。
 昭和七年五月十五日世に謂ふ五・一五事件行はれてより星霜すでに七十八年、往事茫々として逝く水の遂に還らず、かなしくも洋々として大海原に注ぐに似たるものがありますが、惟ふにこの日この時日本の歴史に刻まれた一条の精神、一片の赤心は猶ほ凛然として存すべきであります。ここに私共は唯々ひたすらに頭を垂れて、吾が誠の足らざりしことを、なげきかなしむのであります。
 今日この日この処において諸英霊を祭るに当り、唯祈るところは、すめらみ民の不滅の精神をもつて幽明ともに相むすび、天翔ける御霊もいま生きる私共も、恩讐を超え生死を超えひとしく、昭和維新の実現と祖国日本の恢復と亜細亜大同の悲願のために、ま心の限りをさゝげ、いのちの限りを尽すべきであります。
 昭和三十二年五月十五日の招魂祭において、三上卓之命が振り返った通り、
 明治維新の清洌の道統既に失せ布衣無冠。庶民の折りすでに空しく、政党、重臣、官僚、財界、軍閥互に結托して、朝憲を紊乱し、共産思想蔓延して国体を破却せむとし、農山漁村、国民大衆の窮乏、言語に絶し、国を挙げて深刻な社会不安の中に沈潜して居りました。
 米英の金権勢力とソ連の革命謀略の挟み撃ちに会ひ、国防は危殆に頻し、軍隊は国軍の自覚を失ひ、ロンドンに屈しワシントンにこび、大陸に辱められ、正に民族の生命、窮してとどまる処を知りませんでした。この驚くべき国家内外の危機を根底より打開して民族の生気を回復する方法は、悲しいかな、よく一人のなし得る処ではありません。悲しい哉、合理主義、合法手段の及ぶ処ではありません。
 決起した先達は、骨身をけづる思ひをこめて、やむことを得ざる直接行動に訴へ、敢て不忠不義の臣となり、この初一念を透して民族の奇蹟を実現したいと念ずるより他ありませんでした。
 時の宰相は犬養木堂翁、老骨をささげて何物にも屈せず、救国済民の一念に生きる憲政護持の尊い先駆者でありました。
先達は、この尊き老宰相に対していささかの憎しみも憤りもなく、その故にこそ、ただやむにやまれぬ昭和維新の尊き人柱たれかしと乞ひ求め、最も忠実果断に命もて官邸護衛の任務を果された田中五郎の命のたふとさ犠牲をおろがみまつりました。
 痛ましいかな、なべて等しき国の子のおもひ遂に空しく、「すめらみくに」の正しき姿に引返すべき術もなく、乱れ行き、ただよへるままに年移り、七十八年。先輩よ同志よ、御霊たちが命もて こひ希ひし昭和維新の み業も未だならず、その中に祖国は恐ろしき大東亜戦争に突入して万策尽き、遂に無条件降伏をしてしまひました。
 戦後わが国は復興を果たし、一定の経済的豊かさを手に入れたものの、民族的自覚、国体を回復することなく、植民的属領国家の様相を呈してきました。
 米ソ冷戦終結からおよそ二十年、未だ占領憲法の破棄、自主防衛の決意は示されず、わが国は独立国家としての権威を回復できないまま、政治、経済、文化は外国に支配され続けています。新自由主義経済によって社稷はさらに破壊され、いまや大国化する中国に翻弄されようとしています。昨年誕生した政権からは「対等な日米関係」という空疎な言葉が発せられるのみで、前提となる民族的自覚は喚起されないまま、政治は混迷を続けております。日本民族の道統果して何処にありやと深憂に堪へません。
 祖国再建の初一念、断じて忘るべからず。
 悲願の継承道統の実践は、我々の避けることを許されない任務であり、責任であります。 茲に私共は若き日本民族亜細亜諸民族の名誉と生命にかけて、期する処を先人烈士のみ霊の前に誓約し、発進すべき大いなる時節が到来したことを御報告しなければなりません。
 若しも祖国日本の中に封建幕府的亡国勢力が存在するならば、私共は断じてこれを討ちます。亜細亜の中に、そして世界の中に万世のため開かるべき太平を阻害する国があるならば、私共は誓つて之と闘ひます。
 私共は生死を超えて、あく迄も国体を守り、国賊と闘はざるを得ません。
 そして、さざれ石の巌となりて苔むす迄も、正しきもの、まことのもの、うるはしきもの、かなしきもの、遥かなるものどち、人も国も相共に仲良くむすび合ひ、励まし合ひ助け合つて、祖国日本と亜細亜の精神を護り抜かねばなりません。
  益良夫のかなしき命つみ重ね 積み重ね守る 大和島根を
 今日只今いまし等の御前に、私共がお約束申上げ得ることは、唯々この事あるのみであります。
 ま心の道一すぢに大御心を奉じ、戦歿諸霊の悲願を抱きしめ、この数ならぬ敗残の身を誓つて祖国再建、亜細亜開眼のうめ草にささげ尽さむとする私共のねがひと うけひを乞ひ願はくば、あはれとみそなはし み霊達よ、永久に守らせ給ひ、この志を果さしめ給へ。
 もしもこの誓願に背き仇し心を抱き、きたなき道に踏み迷ふ者一人だにあらば、たち処に天罰を下し給へ、天誅を加へ給へ。
 今や、すめらみくにの とことはの命に帰一し給へる み霊たちを、恭々しく祭文たてまつる。請ひ願くば 天かけり国かけりまして、莞として享け給へ。