癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

73座目・須金山(1253m)<宮城県・秋田県>

2020年08月19日 | 登山・旅行

 

 左から踏破した7合目の水沢森~1192(山頂標識)~1241ピーク(最高地点)※本峰は1241ピークの陰で見えず。

 奥羽山脈の宮城県の北西端、間欠泉で知られる鬼首(おにこうべ)温泉の北側に聳える鬼首カルデラの外輪山の1ピークである。江戸時代には鉱山として知られ、採掘跡が今でも残る。

 検索しても、最近の記録が見られない上に、地図上の須金山には縦走路から道がなく、途中の最高点でないところに山頂標識があるという。不安ではあったが、山頂標識のあるピークも最高地点ピークも踏みたかったので、大森平コースから登り、寒湯コースを下り、上ノ台から県道と国道を歩いて周回した。

 最高の天候に恵まれ、気にしていた登山道は、特に大森平コースは整備が行き届いた1級国道並みの快適さだった。

 530ゲート前~5:45大森平登山口~7:25水沢森(7合目)~8:00 1192ピーク(山頂標識)~8:30 1241ピーク(最高地点)~寒湯コース登山口~10:30上ノ台(県道248)~11:45ゲート前〈6時間15分〉

 大森平コースは旧国道のゲート前からスタート。直ぐに林道へと進む。

 15分ほどで、登山道入口の標識があり、杉林の中を進む。やがて、ブナ林の広い尾根道となる。

 途中から、最高地点でないのに山頂標識があるという1192ピークが見える。ここから見ると、まさに山頂である。

 合目標識がときどき現れる。ブナ林の尾根にまさに1級国道並みの広くて快適な登山道が続く。

 最初のピークである水沢森までの登りが一番きつかった。 

 7合目が1018mの水沢森だった。このあと、950mまで下り、1192ピークへの登りが続く。

 途中から鬼首カルデラ地形を見下ろすことがてきた。

 やがて、バラバラになった山頂標識がある1192ピークへ到着。大森平コースも寒湯コースも合目標識は、ここが10合目である。山頂標識があるから、見晴らしでも良いのかと思ったが、まったく展望もなく、腰を下ろそうにも、狭い広場状の湿原でそれもできない。

 なぜ、この先の最高地点の1241ピークでなくて、ここなのだろう?自分なりに考えてみた。麓から眺めると(トップ画像)、手前に突き出ていて、稜線上で一番高く見えるからではないだろうか?

 足元のモウセンゴケとミズゴケ

 山頂広場に見えるが、湿原である。その先に続く稜線上の道を進む。しばらくは、湿地状の歩きだが、その後は乾いた登山道が続く。

 やがて、カーブして、最高地点への稜線が続く。

 眼下には、下山後歩かなければならない県道248号に沿った狭い平地がみえる。

 やがて、最高地点の1241ピークに到着。標識は何もないので、GPS画面を写して証拠とした。ここでおにぎりを1個食べて、下山を開始する。

 須金山本峰への踏み跡もそれらしい痕跡もまったく見当たらなかったし、最高地点より11m高い本峰も目にすることができなかった。

 稜線から下り始めると、東側に栗駒山が見えた。今回の山旅で、遠くの山が見えたのは初めてである。

 寒湯コースは、尾根が狭くて急である。大森平コースに比べて、あまり歩き込まれている感じではない。1192ピークを山頂としている以上、大森平コースの方が近いせいもあろう。

 下っていくと、旅する蝶として有名なアサギマダラがまとわりつくように前後を優雅に舞いながら付いてくる。ササにとまって撮影タイムのサービスまでしてくれる。15cmまで近づいても逃げなかった。山で一番カメラに収めやすい蝶かもしれない。これまでに何枚も撮っている。

 急ながらも、快適なブナ林の尾根を下ると、きちんとした3合目標識があった。ここまでにも、割れたり、折れたりして落ちていた。

 やがて、寒湯コース登山口へ下り立つ。ここには、案内図が設置されている。これには、1191ピークは「天狗の相撲場・仮の山頂」と書かれていた。

 ちょうど5時間で、上ノ台で県道248に出た。ここから約5kmの県道歩きと1kmの国道108号歩きが暑くて辛かった。

 県道の途中で、湧水を見つけた。非常に冷たくて美味しい。天の助けとばかりがぶ飲みした。車に戻ってから、再び汲みにきて、空のペットボトルにたくさん汲んだ。汲んでいるうちに手が痛くなるほど冷たかった。

 鬼首温泉の日帰り専門の「目の湯」へ。休憩室はスマホの電波が弱くて、ブログアップは、温泉街の上の林の中へ移動して、車の中でした。

 明日の禿(かむろ)岳もここの鬼首市街地から登山口へ向かうので、これからどこか泊まるところを探さなくてはならない。


2 コメント

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サギマダラ (yama)
2020-08-20 10:03:14
おはようございます。
順調に山と町並みを楽しんでいますね。
アサギマダラにまとわり好かれるとは良いですね。ただし、この個体は♂ですが。
今シーズン、わたしはまだ一頭しか会っていません。少ない年です。
yamaさんへ (sakag )
2020-08-20 15:07:56
写真を見ただけでオスかメスが判るなんて、凄いですね。
今日も、禿岳で1頭見かけましたよ。

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