癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

成せば成る・・・

2009年04月13日 | 登山・旅行
             (画像は、谷底から屹立する沖沢山頂上南側稜線上の岩峰)

 今日も良い天気だったので、2日前の賀呂山から眺めた往復24kmの長い尾根を山スキーで辿り、予てより念願の山だった道南中央分水嶺上の秘峰中の秘峰沖沢山(952m)<八雲町>に登ってきた。

 この山も、もちろん登山道はなく、南面と東面は谷底からの断崖絶壁、南東側の稜線は鋭い岩峰に遮られ、唯一アプローチ可能なのが北西側の稜線だけである。したがって、積雪期にしか登ることのできない遠い山の一つである。これまでの数少ない記録は、八雲温泉から鉛川沿いを辿り、山美湖の南の尾根から元小屋沢山に登り、分水嶺上を辿るルートである。しかも、全て厳冬期の1泊2日の記録ばかり・・・。

 なんとか日帰りで往復できないかと長年考えていた。同じルートを日が長くなり雪が締まる今の時期なら可能だが、鉛川の水量が多くなり、渡渉ができなくなる(3年前にそれで断念)。

 ところが、この山に執念を抱いていた岳友のSaさんが何度か目の挑戦に、なんと、恐らく誰も考えなかったであろう札幌山経由の送電線尾根を辿り中央分水嶺に乗るルートを、昨年の2月の厳冬期に一人でラッセルしながら15時間も掛けて踏破したのである。

 今回は、このルートに自分も挑戦を試みた・・・車も奧まで入れ、雪も締まって埋まらないこの時期なら10時間もあれば何とかなるだろうと考えたからである・・・結果、登り4時間30分、下り3時間20分、頂上休憩30分で、トータル8時間20分での大満足の快挙となった。

 もちろん、携帯の通じた頂上からSaさんにお礼の電話を入れた・・・・。

 遠い難峰ゆえに、地図上に山名の掲載されている道南の900m台の山で唯一残っていた山であった。これで、900m台の13座全てを踏破できたことになる。ちなみに、1000m以上21座を完登したのは、2005年4月である。
 あと、800m台が残り1座/15座、700m台が残り5座/27座で、700m以上の山をまとめると76座あるが、踏破できたのは70座である。残っているのは、全て冬期間に車で入ることのできない松前の奥深い大千軒岳の周りの山ばかりである。

 まだ、500~600m台の山にも登っているが、これらをまとめた表は下記。
 http://sakag.web.infoseek.co.jp/dounan.xls

 沖沢山の詳しい山行記と写真は下記からどうぞ!
 http://sakag.web.infoseek.co.jp/okisawa.htm

12 コメント

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やりましたね (SHO)
2009-04-13 21:04:20
沖沢山登頂、おめでとうございます。
ついにやりましたね。

賀呂山からの偵察がよかったでしょうか。

それにしても険しい山ですね。
道南の山も、まだまだ課題がありそうです。
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SHOさんへ (sakag)
2009-04-14 06:57:49
ありがとうございます。
賀呂山からの偵察が、決行の最大動機です。
あと2週間ほど早いと、稜線コル付近と頂上直下はすんなりと歩けたかも知れません。

頂上からスッパリ谷底まで切れ落ちる南面や源頭部は覗くことすらできません。
その向かいの918ピークは、稜線から見ると道東の尖峰とそっくりな感じです。今日アップするHPの写真を・・・。
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おめでとうございます! (米山)
2009-04-14 18:35:47
良い風景ですね。
好天もタイミングが良かったようで。

やっぱり隣の山から眺めて、登りたい!と思って行くのが最高の盛り上げ方だと思います。それに、長い間とっておきにしておいた山頂ならばなおさら。

この山頂からの岩峰の景色、忘れませんよ。

しかし道南800m台もあとわずかなんですね。

僕は、この春は近所の八甲田さえあんまり行けませんでしたよ。まだ春は終わってませんが。
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未踏の山 (yama)
2009-04-14 19:46:21
未踏の山がどんどん、消えていきますね。それにしても良く一人で歩いていますね。
この時期は熊が多いので、単独ではとても行く気にはなりません。
もっとも、もうsakaさんのような体力、気力が残っていないのも事実です。
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米山さんへ (sakag)
2009-04-14 19:49:15
ありがとうございます。
米山さんたちの記録を読みながら、冬山の山中泊はできれば避けたい私ですので、指をくわえていました。
賀呂山から眺めた尾根の様子が最大動機でしたが、天候にも恵まれました。

4/17の函館つぼ岳、しょっぱい川を渡って来ませんか?たかやなぎさんが参加します。
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yamaさんへ (sakag)
2009-04-14 19:56:05
ありがとうございます。
単独行、確かに何かあったときには心配ですが、ついついこれまでの習性でしょうかね?
クマは、基本的には人間を襲う動物ではないと信じることにしています。鈴と笛だけが対策です。
まあ、足跡のうちはいいですが・・・。
残りの未踏の山は、どれも深くて遠い山ばかりです。山中泊すれば何とかなるのでしょうが、そこまでは・・・と思っています。
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八雲界隈制覇? (黒ウサギ)
2009-04-14 20:55:23
いえね、sakagさんのHPは暇さえあれば穴が開くほど読んでいるんですけど、この界隈(三角山、雄鉾岳、焼山、開墾山、元小屋沢山、横山、賀呂山等々)で沖沢山は登っていないのは知っていました。
懐が深い山だし大変なんだろうな?と、何となく思っていました。
ネット検索してもあまりこの山の情報は無いですから秘峰中の秘峰ですね。

ちなみに元小屋沢山山行記が個人的には大好きで、かれこれ10回以上読んでいます(笑)
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黒ウサギさんへ (sakag)
2009-04-15 07:46:01
いつもどうも!
穴が開くほど読んでいただけるなんて光栄です。あくまでも自己満足の産物なんですが・・・。
元小屋沢山を10回以上も・・・自分でも改めて読み返してみました。確かに冒険的要素が強かった山ですね。クマの痕跡の濃さ、藪中の三角点探し、電柱に登っての撮影・・・黒ウサギさんの冒険心をくすぐるのはこの辺りでしょうか?

その後、あの記録をもとに登ったグループが2つほどあり、「こんなところ、良く一人で登ったものだ・・・」という感想を頂いています。
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おめでとうございます! (ヒロ)
2009-04-15 19:30:21
ヒロです!
登頂おめでとうございます!
昔、相沼ダム周辺で良く釣りをしたものですが、檜山地区でも栄浜~相沼は一番羆の多い地域だそうです・・
一度は考えましたが、ダム上流と支流の小川源流釣行は断念しました。(泣)

なのでsakagさんのこのブログを読んで、見て、自分が源流に行った気分に浸ってます(笑)
ダム上の○ンコや掘り返し等は鳥肌ものでしたよ(汗)
此からも冒険心を駆り立てる山紀行を楽しみに待ってます!頑張って下さい!

追伸
今回の足跡デカイですね~(汗)
次は遭遇!なんて事が無い様に切に願います・・。
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ヒロさんへ (sakag)
2009-04-15 20:05:33
ありがとうございます。
相沼ダムの奧はクマが濃いです。
その奧から元小屋沢山に登ったときは、糞、足跡、掘り返しの3種の神器があちこちに揃っていて、凄かったですよ。写真を載せてあります。
http://sakag.web.infoseek.co.jp/motokoya.htm

過去に2度ほど、20mほどの距離で出会って、カメラに収めていますが・・・。遭いたくはないけどカメラに収められる距離は結構魅力です(笑)。
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