ベルリン(ダウ・ジョーンズ)欧州委員会、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)からなる国際債権団(通称トロイカ)が準備しているギリシャ債務再編・財政改革に関する報告は、完成が2月初めとなる見込みで、ブリュッセルで30日に開催される欧州連合(EU)首脳会議(サミット)には間に合わない公算が大きい。ドイツ政府の高官が26日、明らかにした。
「民間債権者とのギリシャ債務協議が続く一方で、トロイカはアテネで(ギリシャ高官と)会談中だ。トロイカの報告書が出るのは1月末か2月初めになると(EU)財務相らは想定している。報告書はそれまでに完成するかもしれないが、最新の情報を踏まえると、30日のサミットでこの報告書を議論に活用できるとは思わない」とこの高官は語った。
ギリシャの改革の進ちょくはトロイカの監督下にあり、同国向け国際支援の実施はトロイカによる承認が必須条件となっている。
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