英語スクール リーチアウト 講師のブログ

静岡県焼津市/藤枝市の英会話スクール リーチアウト。講師がレッスンについてや英語情報などを綴ります。

チカラとエネルギー

2015-01-08 | 講師N
年が明け、


「もう少しで本番」という現実に直面している受験生諸君が

リーチアウトにあふれています。



そんな彼らに、更に言葉の鞭をふるいます。


「受験が終わったら、やれやれゴール!じゃないよ。その先があるよ」

「え~~~」とは生徒たち。


「たとえば受験が終わったら、高校生活がスタートする。その高校生活も
きっといろんなことが待ち構えているよ。
入学したらすぐに大学受験だよ」

「うええええええ」と中3。

高3には

「大学に入ったら、勉強勉強、そしてすぐに就活!」

「・・・・・・・こわい」と生徒たち。




そうなんです。受験で手一杯の今、受験が終われば人生すべての苦から逃れられ
そのあとず~っとハッピーライフ

だと思ってはいけません。

次の壁があなたを待っているのです。


「じゃあ、いつ楽になるの? 年金生活になったら?」

とは、一人の中3男子。


年金生活になったって、人生の壁はなくならないよ。

「えっ じゃあどうすればいいの?」


あのね、それはね、

人生に立ちふさがる壁に直面したときは、

強い心で「乗り越えてやる!」というチカラとエネルギーが
あればいいんだよ。

実際に乗り越える、乗り越えない、という結果うんぬんの前に、

このチカラとエネルギーがあるかどうかが大事なの。

それがあればへこたれない!
次に向かえる!


こんな話をするのには、わけがあります。


最近相次いで、社会人1年生になった22歳、23歳の元リーチアウト生が

「仕事が大変で辞めたい」

「仕事がつまらないから辞めたくて仕方ない」

「こんなことをやっているより、好きなことをやって暮らしていきたい」

とつぶやきだしているのです。

それも一人ではありません。


彼らは全員、がんばってリーチアウトで長年英語を学び、
高校受験、大学受験を乗り越え、

よい大学に入り、

就活に励み、見事によい会社から内定をもらい


2014年の4月から希望を胸に、社会人生活をスタートした子たちです。


若者の離職率が高い、というのはもはや社会常識の一つになりつつある
現象ですが、

元リーチアウト生にも、同じ現象が起きてきてしまっているのでしょうか。



無念。

わたしは彼らに何を教えてきたんじゃ。

英語、そのとーり。いやいやそういうことじゃなくて、


こうして世間の荒波にもまれても立ち上がる術を、

ぜ~んぜん教えてこなかった・・・。


どちらかというと、過保護にしてしまって、いつもいつも必要以上に
手を貸してしまっていたかも・・・・。


大学生の宿題も手伝ってあげちゃったり、就活のシートとかも
代筆しちゃったりしてたし・・・。


激しく後悔。



今の若者は「さとり世代」とも言われていて、「大変な思いまでして
仕事したくな~い。だったらお給料とか低くても全然いいから、楽な
ことして、暮らしていきたい。お給料低ければ、それなりに暮らして
いけば全然いい。ぜいたくしなくていいの」

と、バブル時代に「ひゅ~ひゅ~てんてんてれってれって・・」と
浮かれていた私の世代とは全く異なる価値観を持っているので、


私が彼らを甘やかしたから彼らが今こんな風になった、

わけではないとは思いますが、


でも、わたしも年長者として責任を強く感じるのであります。



よって、

現役生に、しかも受験に直面している彼らに言葉の鞭をふるうことに
致しました。


彼らはしおらしく聞き入った後、よし、がんばろう、という顔つきに
変わったのが、かわいいところです。


昨日の中3。このお説教のあと、社会の補講を受けていき、
歴史の問題で、わたしが平安時代までと鎌倉時代からの違いについて
説明をしていたら、

Mちゃんが、

「せんせい、聞きたいことがある!」

と元気よく。


そして、整ったきれいな顔立ちで手を顔の横に置いて、(宮尾すすむのように)
聞きました。


「将軍ってさあ、幕府の味方?」




っておい。


まだまだ「受験」という壁の前でもがいているようです。


味方ってなんだよ。
コメント
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