ただひとりの天女に会いに、奈良 秋篠寺(あきしのでら)へ。
JR東海のキャンペーン「うましうるわし奈良」で紹介されている、技芸天(ぎげいてん)には、いつの日かお会いしたいと思っていました。
先日、たおやかな表情を見せる技芸天のポスターを見て、やはり今行かなくちゃと思い立ち、朝一番に訪れました。
境内へと向かうその途中、人々の目を和ませてくれるのが、参道の左右にある広い苔庭。
その緑色の深さと冬の朝の静けさに、自然と心が洗われてきます。
苔庭の真ん中辺りには小さな石灯篭がひとつ。
雲間から太陽が顔を見せ、木漏れ日が苔の上を照らし始めると、命の息吹が立ち上ってくるような錯覚を覚えたのです。