詩『言葉の街から』 対話シリーズ
2545
やわらかなサ行の通り
を抜けていく
風のような一瞬もあるさ
2546
こちらとそちら
あちらとこちら
ちらちらする違いはまたいでサ行をゆく
2547
慌ただしく時を刻んでいるな
と感じている
ガ行の通りに入り込んでいる
2548
ガ行の冷たい風は
ガギギ ゲゲグ
言葉のからだを締め上げていく
2545
やわらかなサ行の通り
を抜けていく
風のような一瞬もあるさ
2546
こちらとそちら
あちらとこちら
ちらちらする違いはまたいでサ行をゆく
2547
慌ただしく時を刻んでいるな
と感じている
ガ行の通りに入り込んでいる
2548
ガ行の冷たい風は
ガギギ ゲゲグ
言葉のからだを締め上げていく