本県農業を担う青年農業者育成の一環として,平成24年9月19日に「みやぎ農業未来塾『在学中コース』」を開催しました。当日は宮城県迫桜高等学校の2,3年生19人が参加しました。
はじめに,道の駅みなみかた「もっこりの里」を視察しました。同施設は,平成17年に登米市南方町にオープンした道の駅で,地元農産物の直売所,地域産物を活用した農産加工所,地域食材レストランを兼ね備えており,地域の活性化に大きく貢献しています。もっこりの里の永浦清太郎理事長から直売所の概要や取り組みについて説明していただき,直売所内を見学してから,質疑応答を行いました。塾生達からは,直売所の忙しい時期や販売手数料,有機米の販売ブースについてなど,直売所の運営方法に対して様々な質問が出され,関心の高さが伺えました。
次に,栗原市金成でいちご栽培に取り組んでいる小森俊一氏の栽培施設を視察しました。小森氏は非農家出身であり,民間企業での就職後,農業法人での経験を活かし,現在では独立・自営で農業を営んでいます。小森氏からは,就農したきっかけや就農時の取り組み,農業の魅力や苦労について詳しく説明していただき,その後に質疑応答を行いました。塾生達は,小森氏の説明にとても熱心に耳を傾けており,いちご栽培の労働時間や栽培技術についてなどの質問も出され,日常の学習に活かそうとする姿勢が見受けられました。
普及センターでは,在学中コースの他にも就農希望者から就農5年目までの生産者を対象にしたコースも設けており,青年農業者の経営安定化が図られるよう,今後も支援を続けていきます。
〈連絡先〉
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-6144