栗原地域では,女性農業者やグループが起業活動として,地域の食材を活かした漬物や惣菜,餅加工などの農産加工に取り組んでいます。特に栗原地域はおいしい米の産地であることから,米を使った新たな商品開発を支援するため,「あられ」の菓子づくり講座を開催しました。
山形県庄内地方では,郷土食の一つとして「庄内あられ・かきもち」が今でも作られ,食べられています。餅つき時に調味し,いろいろなアレンジができることから,栗原でも加工品として取り入れることが出来ないかと考え,今回は,山形県鶴岡市 ふるの工房 古野さんを講師に自身の農産加工の取組についての講話と,「あられ2種」,「おこし」を実演していただきました。
古野さんは,平成12年に菓子製造施設の許可を取得。ポン菓子機も所有し,「おこし」のほか,自家果物を利用した「ケーキ」や「あられ」等,幅広い菓子製造に取り組み,近くの直売所で販売しています。あられは,各家庭の作り方・味があり,簡単には説明できないとのことでしたが,生地作り,切る作業,煎る作業と丁寧に各工程を説明していただきました。
煎り始めて間もなくあられがポンポンと膨らみ始めると,参加者から歓声が上がり,楽しく作業が進みました。参加者は,作業をしながらいろいろ質問をし,ポイントを学び取ろうとしていました。
来月には,米を使った商品開発講座の2回目として「大福・和菓子」の講座を開催する予定です。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-5795・6144