大崎普及センターでは,優良な麦類種子の生産を指導,審査する業務を行っています。当普及センター管内では大麦の種子3ha,小麦の種子5.3haで生産されています。生産された種子は,本年の秋に管内の農業生産組織に供給され,食用麦の生産に用いられます。
優良種子の条件は①品種の特性を備え,異品種の混入がない②健全で発芽率や発芽勢が良く,病害虫に侵されていない③良質で整一で充実が良く,整粒歩合が高いことです。
そのため,ほ場審査2回,生産物審査1回,農産物検査1回と厳しい審査を経る必要があります。
これまで,JAや(社)農業公社と連携し,生産者へ優良種子生産に向けた栽培指導を重ねてきました。特に,前年作の反省を踏まえ,適期播種作業と越冬前の茎数確保について指導を行いました。その結果,例年に無く生育が良好となりました。
5月上旬に大雨があり,1枚のほ場で湿害による生育ムラが原因でほ場審査「不合格」となりましが,他のほ場は例年に無く生育が良好で,不合格となったほ場の生産量も補い目標の契約数量を確保できる見込みです。
大麦は6月下旬,小麦は7月上旬に刈取り予定です。
これからも普及センターでは,優良な水稲種子生産のため,JAや(社)農業公社と連携しながら各種子生産組合への情報提供や栽培指導を継続していきます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910