宮城の農業普及現地活動情報

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栗原産そらまめ出荷開始! 増収に向けて新たな品種を検討中

2012年06月26日 15時31分17秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 今年産のそらまめは全国的に低温や天候不順の影響で生育不良となっており,栗原地域でも大幅な出荷遅れが懸念されました。しかし,5月上旬の開花期以降は好天に恵まれたことから徐々に遅れを取り戻し,6月11日に初出荷を迎えました。

 出荷の本格化に先立ち,6月12日にJA栗っこ志波姫支店において出荷査定会が開催されました。まず,今年度の販売情勢について全農宮城県本部担当者より説明がありました。続いて東京シティ青果株式会社の山崎課長代理より,栗原産のそらまめは品質については定評があり問題はないが,取扱量が年々減少しているので,作付面積を拡大し出荷量を増やしてほしいと強く要望がありました。

 出荷量が減少している原因としては,生産者の高齢化による作付面積の減少に加え,気象変動の影響や連作障害による単収の低迷が考えられます。その対策の一つとして,これまでの主力品種であった「打越一寸」に代わる新たな品種2種類「駒栄」,「緑陵西一寸」の導入を検討しています。品種比較の展示ほを一迫地区,志波姫地区の2か所に設置し,全農宮城県本部,JA栗っこと連携して生育調査等を行ってきました。

 6月13日には一迫地区のほ場において,1回目の収量調査を実施しました。「駒栄」は最も生育が早く,調査1回目の時点では最も莢重が多くなり,「緑陵西一寸」と「打越一寸」はほぼ同程度の莢重でした。今後,収穫終了まで継続的に調査を行って収量や3粒莢の割合など品種特性を把握し,単収と品質向上に向けての検討材料にしたいと考えています。

          

   現物を見ながら出荷規格を確認中         展示ほで採取した各品種の外観

宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班

TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-6144

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