今日の厳しい農業情勢においては,個別や,組織経営体を問わず,課題解決のための知識や手法を,経営者や構成員が主体的に学んでいくことが求められます。このことから、栗原農業改良普及センターでは栗原市,JA栗っこと協力して,受講者が多くのカリキュラムの中から必要な講座を選択できる「くりはらMMN塾」を開講することとしました。
開講にあたり,平成25年8月19日(月)にエポカ21(栗原市志波姫)において東北大学大学院農学研究科伊藤房雄教授を講師にお招きし記念講演会を開催しました。
当日は,栗原市長,JA栗っこ組合長をはじめ,管内のリーダーとなる生産者や集落営農組織,新規就農者など61名の参加がありました。冒頭に農業振興部から,「くりはらMMN塾」開講の狙い,カリキュラムの内容などについて説明しました。
伊藤教授は「経営の発展に,今,必要なこと」と題して,「夢,目標,理念の実現には変化する外部環境との調整が必要であり,経営の発展には投資の時期や規模を見誤らないように常に経営数値を把握することが重要である。そのためにもMMN塾を活用して欲しい」とのお話を頂いたほか,TPP問題や地域農業の発展など,参加者と様々な意見交換が行われました。
「くりはらMMN塾」は,単に学ぶだけでなく,ネットワークづくりの大切な場であると考えており,講演会終了後,参加者27名で情報交換会を開催し,交流を深めました。
農業振興部では,今後,8月22日から開催される複式簿記講習会を皮切りに,カリキュラムを計画的に実施していく予定です。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0228-22-9437
FAX:0228-22-5795・6144