去る6月2日に実施された「みやぎの現場」訪問事業の一環として,栗駒耕英地区で夏いちごを栽培する「有限会社ファーム千葉」を村井知事が訪問しました。
赤い果実が実り始めたいちごの株を前にして,取締役の千葉雄喜氏から,岩手・宮城内陸地震による被害状況やその後の復興の道のり,現在の栽培状況などが説明されました。地震によりいちごの栽培ベンチが全倒壊しましたが,栽培仲間や行政等の支援を受けながら復旧し,昨年は震災前を上回る出荷量が確保されています。本年は4月の低温によりやや生育が遅れ気味となったものの,5月下旬から収穫が始まり,順調な生育をみせています。
千葉雄喜氏からは,実証試験を行っているクラウン温度制御技術の導入など新しい取組も行いながら,より良い品質と収量の確保を目指していきたいとの抱負の言葉がありました。村井知事からも「耕英地区復興の象徴となるよう頑張ってください」との励ましの言葉が送られました。
今後も普及センターでは県農業・園芸総合研究所など関係機関と連携しながら,新技術の導入等による経営向上に向けて支援していきます。
いちご「雷峰」の収穫が始まっています
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-6144