宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

農産物処理加工施設が完成

2015年08月05日 15時59分00秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 平成27年7月30日,(有)アグリードなるせ(東松島市野蒜 代表取締役社長安部俊郎 H18年2月設立)の農産物処理加工施設(愛称“NOBICO”(ノビコ))が完成し,落成式が行われました。
 (有)アグリードなるせは,東日本大震災により甚大な被害を受けましたが,震災直後に除塩作業を行って水稲を作付けするなど,いち早く営農を再開した農業法人です。震災後は離農する農家が多く,その農地が当社に集積され,土地利用型作物だけでなく,加工業務用野菜や
飼料用トウモロコシなどを栽培するなど,地域農業を担い,雇用の受け皿となるとともに,省力低コストの最先端技術を導入しながら,経営の安定化に努めてきた担い手です。
 さらなる経営発展のため,平成25年10月には六次産業化・地産地消法に基づく総合化事業計画の認定を受け,この度,強い農業づくり交付金を活用して,製粉施設,無洗米設備,バームクーヘン製造設備等が整備されました。施設では,当社で栽培した米や小麦を製粉し,製菓・製パン業や製麺業の企業等との取引を行う予定です。バームクーヘンは自社生産の小麦粉で,県産の卵やバター等を加え焼き上げ,“のびるバウム”として販売される予定です。生産から加工・販売まで一貫体制を確立し,「農地を守り,地域と共に発展する経営体を目指す」という会社理念の達成が期待されます。
 普及センターでは関係機関と連携して,栽培技術や経営支援等を継続し,地域農業の復興に取り組んでいきます。

 <連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  地域農業班
  TEL:0225-95-1435  FAX:0225-95-2999
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