宮城の農業普及現地活動情報

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「栗原農業士会」が視察研修で先進技術と優良経営を学ぶ

2016年02月02日 14時55分14秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 平成28年1月15日(木)~16日(金)に,栗原農業士会(会長:大内一也,会員24名)による平成27年度先進事例視察研修会が開催されました。
 本研修会は,農業経営の優良事例や先進技術などを学習し,会員の資質向上を図ることを目的に開催しており,今回は県外2箇所を視察しました。
 1日目は,株式会社東光ホールディングス(秋田県大館市)を訪問し,農業分野におけるドローン開発と利用について研修しました。東光ホールディングスは農薬散布用ドローンの製造販売を手掛けているメーカーで,平成26年6月からドローン事業に取り組んでおり,他産業での活用も含め今後の可能性や実際の導入,飛行,規制法,自社製品の特徴などについて話を伺いました。産業ヘリより安価,移動運搬が簡単,騒音が小さい,操作が簡単などのメリットのほか,改正航空法での許可・留意点など,最近注目されるドローンの農業利用に関する情報を収集する貴重な機会となりました。
 2日目は,有限会社ファーム菅久(岩手県雫石町)を訪問し,ブランド米生産と規模拡大に取り組む一戸一法人の経営について学びました。菅原代表取締役社長より,平成5年の大冷害を契機に土作りと健苗育成を重視する栽培法を磨き上げ,安心・安全・健康・信頼をキーワードに生産販売,消費者交流をしていること,麺・スナック菓子等の米粉加工品作りにもチャレンジし経営を多角化していること,農地の出し手など地域との信頼関係を築きながら着実に規模拡大とコスト低減を図っていることなど,経営に対する真摯な姿勢を伺うことができました。
 いずれの視察先でも講師の方と活発な質疑応答・意見交換が行われ,今後の農業士活動や個別経営を考えていく上で大いに参考になるとともに,農業士間の懇親も深める研修となりました。

 
         <ファーム菅久の視察>

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班 
TEL:0228-22-9404
FAX:0228-22-5795・6144

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