宮城の農業普及現地活動情報

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みやぎオリジナル品種「サワールージュ」の生産拡大・販路開拓を目指して

2010年12月02日 16時58分00秒 | ゝ蚕儚弯靴房茲蠢箸犒弍賃里琉蘋・支援

 去る11月1日,栗原合同庁舎を会場に,みやぎオリジナル品種「サワールージュ」学習会を開催したところ,管内のりんご生産者及び関係機関30名ほどが集まりました。
 サワールージュは,宮城県農業・園芸総合研究所がりんごでは初めて種苗登録した品種で,近年,地産地消の意識の高い実需者や家庭での料理を念頭に置いた消費者の声に応えるべく開発されました。これまでの酸味系リンゴ「紅玉」よりも早生で,さらに「紅玉」の栽培上の欠点を克服した品種です。
 当管内におけるりんご経営は「ふじ」に偏った品種構成となっており,販売は贈答販売,庭先販売です。よって,これまでの経営に酸味系品種であるサワールージュを導入する場合は,これまで持っていた顧客への販売だけでは苦慮することが予想され,販売先が課題となります。
 そこで,生食以外での新たな販売チャネルを検討するため,学習会ではホテルメトロポリタン仙台の渡邉副総料理長を講師に迎え,料理長自らが試作したサワールージュの料理に舌鼓を打ちながら,より「料理業界が期待するみやぎの果樹」と題し,酸味系品種サワールージュおよびみやぎの果樹にかける期待について講演をいただきました。サワールージュの酸味を活かした“りんごとヨーグルトの冷製ポタージュ”,“りんごのジュレそば粉クレープ包み”,“りんごのムース”など目にも鮮やかな料理が参加者の笑顔を誘ったほか,スイーツだけではなく日本料理や中華料理など幅広い分野で利用した事例も発表され,サワールージュの可能性を示唆いただきました。また,「甘みはいくらでも加えることはできるが,果物の持つ酸味は人工的にはなかなか作り出せないもの,サワールージュの酸味は非常に魅力的」というお話しもいただきました。
 学習会後半は実際にサワールージュを栽培するに当たって品種の特性,栽培上の留意点等を育成者である宮城県農業・園芸総合研究所より説明いただきました。
 普及センターからは,「いまやりんごは「りんごの産地」=「ふじの産地」となっている。サワールージュを含め,ここ栗原でしか手に入らない品種,様々な顧客なニーズに対応できる産地など特徴のある産地づくりをしていくことが,今後りんご産地として生き残る道,選ばれる産地ではないか」と提案しました。
 登録前から当管内には本品種の現地ほ場が金成に設置され,樹齢7年目となる本年,1本あたり40kg程度の量が収穫されました。周辺のリンゴ生産者は新品種の動向に注目しており,販売状況や評価次第では新品種の普及動向が変わってくると思われます。今後も生産者の新たな経営戦略に対する不安を解消すべく,普及センターとしては栽培面,販売面を全面的にバックアップしながら,特徴あるりんご産地づくりの支援をしていきたいと思っています


みやぎの果樹への期待を語る渡邉副総料理長


熱心に聞き入る生産者


目にも鮮やかなサワールージュの料理

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班    
TEL:0228-22-9404  FAX:0228-22-5795・6144

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