2月14日(金)宮城県大崎合同庁舎で,キャベツの機械化一貫体系技術評価検討会を開催し,生産者,機械メーカー,流通関係、種苗会社、国の試験研究機関,県関係機関の総勢45名が参集しました。この検討会は1年間実証ほで行ってきたキャベツの機械化一貫体系について,各分野の専門家から助言をいただき,生産現場に機械化一貫体系技術を定着させる目的で開催しました。
普及センターから,キャベツの機械化一貫体系の実証ほについて,畝たて同時施肥機を利用すると生育の揃いもよく,収量は慣行区を優ったこと,キャベツ収穫機については,キャベツの形状により商品化率が高まる可能性があること(浅切りが少なくなる可能性がある。)等を説明しました。そして,農業機械は高価なので,機械導入費用の負担軽減を図るためには作付面積を拡大し,流通コストの節減になる鉄コンテナの利用拡大を図ること,産地間リレーすることを提案しました。併せて,産地間リレーを推進するために,実需者と生産者,流通関係者,行政が構成する協議会の設立について提案しました。
総合検討では,JA農みやぎからは名取・岩沼で出荷したキャベツを東京の全農に出荷しているので,出荷リレーの可能性はあると前向きな発言がありました。石巻青果からは,鉄コンテナ利用が現在、一社だけで,ストックヤードを持っていないところは,鉄コンテナの流通は難しいという話でした。加美よつば農協からはさらにキャベツ面積を増やし,集落営農等にも誘導していきたいと意欲的な意見が出されました。
普及センターでは,加工・業務用野菜生産・流通の推進について,生産者の技術向上を支援だけでなく,実需企業とのマッチング等,引き続き支援していきたいと考えています。
<連絡先> 宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910